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御茶ノ水でランチと魯山人の料理王国と、国語力検定 (2008年11月22日)
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聖火リレーは必要なのか?とタクシー代500万円の国交省職員と、国語力検定

[2008年04月09日(水) ]

聖火リレー、ずいぶん妨害を受けているようですね。

妨害を避けて、バスに乗せて運んだりしておる。

それがアリなら、ハナっから走って届ける必要はないんでは? アテネから飛行機、それも直行便で届けてしまえばいいのでは?と思ったのは、ぼくだけだろうか。

……多分、広告代理店とかの絡みが、激しくあるんだろうなあ。



4月8日8時0分配信 産経新聞ニュースより。

《タクシー代500万円の国交省職員 残業1・3時間で深夜帰り?》

ほほーう。

《国土交通省関東地方整備局道路部の職員が平成19年度に深夜帰宅用タクシー券を出勤日のほぼ毎日に当たる計190回、総額500万円分も使っていた問題で、この職員の1回のタクシー代の最高金額が4万円に上るほか、1日の平均残業時間が2時間未満だったことが分かった。》

なのに、なぜタクシーを?

《同整備局によると、国交省が今回示した残業時間は超過勤務命令があった時間だけで、「実際には、自分の意思で連日午前2、3時まで残業していた。退庁記録も残っている」と説明。》

てか、こんなに堂々と「残業代未払いのサービス残業をさせてます」と言っちゃって、それがむしろ問題にはならないんだろうか。

「自分の意思で」だから、国交省的には、必ずしも必要な残業とは認めていないってこと?

だとしたら、今度はタクシー代支給が不要ってことになるけど。

必要な残業じゃないと見做していたんだとしたら、それは飲んで電車なくなって帰れなくなった、というのと同じですよね。

ではなく、やはり必要な残業であった、というのであれば、残業代未払い問題となる。

どっちに転んでも、苦しいな、これ。

TBSの謝罪放送と柔道代表選手発表記者会見と、国語力検定

[2008年04月08日(火) ]

asahi.com(2008年04月06日19時28分)より。

《若松城の歴史クイズ問題、TBSが謝罪の放送へ》

へー、「単発番組のため、訂正は難しい」と言っていたのに。

なかなか潔いじゃん。

……あ。

でも、国語力的には、そうでもないか。

「訂正」じゃなくて、「謝罪」だもんね、これ。

「訂正」と「謝罪」は、イコールではない。

《TBSが2月に放送した戊辰戦争に関するクイズ番組に対し、福島県会津若松市が抗議している問題で、同社が謝罪放送を行うことが6日までに分かった。同社から市に連絡があり、8日昼の生活情報番組の時間帯で、会津若松市民に不快な思いをさせたことについて、アナウンサーが謝罪すると伝えたという。》

「訂正」は、番組内容に誤りがあった、と認めることになる。しかし「謝罪」だと、必ずしも誤りを認めたことにはならない。ホントのこと言っちゃってゴメンね、という受け取り方も、できなくはない。

……あんまし、潔くないかも。

もっとも、番組内容は真実である、と固く信じている、その信念を決して曲げるわけにはいかぬ、というのであれば、それはそれで、ある意味潔いとも言える。

《市によると、謝罪放送は8日午後0時53分前後で、午前11時からの生活情報番組の終了を早めて行うと見られる。ただし、突発的な事故などがあれば延期する可能性もあるという》

他の報道によると、謝罪放送は、1分程度とのこと。

さて、どんな内容なんですかね。



一昨日、たまたまテレビをつけると、女子柔道の谷選手が試合をやっていた。

ああ、世代交代だなあ、と思いつつ試合を見終わる。

その直後、続けて、北京オリンピック代表選手発表の記者会見があった。

真ん中に、あれは柔道の協会か何かの人なのかな、が座り、両側には監督だかコーチだかの人が座る。

代表選手が発表される。

直前に負けた、谷選手も代表に選ばれる。

……谷選手に勝った選手の胸中や如何。悔しいだろうなあ。

代表選手の名前を読み上げたのは、協会の人。

そのあとが、国語力的になかなかおもしろかった。

協会の人、このように言った。

「以上です。わたしには、質問しないでください。質問があれば、両側の人に」

国語力的には、記者に対する恫喝というか、威嚇に見えてしまったんだが。気のせいかな。気のせいですね、はい。記者さんたちは、どのように感じたんだろう。

実際、質問は両側の人に対してなされ、協会の人は黙って座っているだけ。

自分は発表だけして、質問は受けないよ、というのであれば、発表を終えたら、「あとはよろしく」とばかりに、退席しちゃえばいいのに、と思ったんだが。

あれは、何のために座っていたんだろうか。国語力的に、興味深いところである。

シャツガーターを尋ねて三千里と、国語力検定

[2008年04月07日(月) ]

昨日、「アームバンド」と書いたが、名前が違いましたね。

「アームバンド」のほうは、輪っかで腕を締めて、シャツの袖が下がるのをおさえるもの。

ぼくが探してたのは、同じようにシャツの袖が下がるのをおさえるためのものですが、「シャツガーター」ってやつでした。

これが、なかなか見つからなかったわけです。

今まで使っていたのは、使い始めてもう十五年以上になる。

さすがにボロボロになっちゃって(つけたまま洗濯しちゃったりするもんだから)、でもそんなに長い間使えるもんなんだから、ちっとはいいやつを買おう、皮製なんていいんじゃないか、と思って、買い物に出かけたわけです。数千円は出すよ、ぐらいの勢いで。

サントムーン柿田川という、巨大なショッピングモールへ行く。

まずは、シャツ専門店へ。

ない。

タケオキクチのお店へ。

ない。

コムサイズムってところへ。

ない。

ライトオンってお店へ。

ない。

ファイブテンへ。

ない。

無印良品へ。

ない。

ジュエリーツツミへ。

あるわけないじゃん。

カミサンは、「意外とハックドラッグにあるんちゃう?」と言うが、ないよな、そんなところに。

しょうがないので、ちっとはいいやつを買おう、というのはもうナシにして、あればいいや、ということで、近くの百均へ行く。

しかし(やはり、と言うべきか)、ない。

でも、百均へ行くと、何かしら買ってしまうのである。

うーむ、どうしたものか。

このまま帰るのは、あまりにも空しい。

というわけで、あまり期待せずにだが、イトーヨーカドーにも寄ってみる。

すると。

あったのである! 2階の紳士服コーナーに。

ただし、一種類だけ。選択の余地はない。

お値段、630円ナリ。

まあ、見つかったし、安く上がったし、ということで、喜ぶべきか、これは。



今朝のワイドショーで、たまたま加護亜依さんのインタビューを見る。

フツーのお嬢さん、という感じで、なかなかかわいい。

加護さん、未成年なのに喫煙している写真を撮られて、問題にされたんでしたよね。

それから一年たち、加護さんも、もうハタチのようです。

そうかあ、もうハタチかあ。

だったらこのインタビュー、タバコをふかしながらやれば、なかなかシャレがきいててよかったのに、とも思いましたが、さすがにやんないか、それは。

ベトナムでの平均生存期間と源平藤橘が九割?と、国語力検定

[2008年04月06日(日) ]

土日はお休み。ちょこっと仕事をする。が、アルコールが入ると筆がすべるということを自覚しているため、飲み始めた時点で中止。

あ、このブログは仕事という意識があまりないので、現在すでに飲んでいるわけだが。

重たい辞書を持ち帰った割には、というところか。

でもまあ、散髪もしたし、新しいアームバンドも買ったし、新しいクツも買ったし、ということで、よしとしよう。おお、これでやっと、久々にスーツが、ジャケットとパンツではなくスーツが着れる。もとい、これは「ら抜き」でした、着られる。



缶コーヒーのCMでいい味を出しているトミー・リー・ジョーンズ、その主演映画『英雄の条件』を観る。

戦争映画かと思って観始めたが、むしろ法廷映画か。

30年近く前のベトナム戦争時のエピソードが、いい伏線になっている。

そのベトナム戦争時に戦った北ベトナム軍大佐とアメリカ海兵隊大佐とが、ラスト近くで敬礼を交わし合うシーンが、なかなか感動した。

もう一ひねりぐらいほしい気もしたが、まあ、いい時間を過ごせたな、という作品であった。

ベトナムを経験した大佐と、おそらく未経験であろう少佐との会話。

大佐「ベトナムでの、少尉の平均生存期間を知ってるか?」

少佐「2週間です」

このときは、大佐は何も答えない。

シーンは変わって、ラスト近く。

大佐「ベトナムでの、少尉の平均生存期間を知ってるか?」

少佐「1週間です」

大佐「16分だ!」

現場を知らん者が、ガタガタ言うな、という意味か。



喜田貞吉『先住民と差別』(河出書房新社)読了。



明治〜戦前期に発表された論文をまとめたものであり、読者層は、この方面、あるいはこの著者に関心がある人に限られるのだろう。

喜田氏は、論文の中で「柳田君」と書く。この「柳田君」とは、柳田国男氏のこと。

ほーお、と思う。

いや、現代では、この方面、柳田氏ひとりがクローズアップ、というか、崇め奉られているような気がして。

宮本常一氏や、この喜田氏に比して、柳田氏が突出した扱いを受けているのは、どうしてなんだろう、
と思ったわけです。

おもしろかった箇所を引用しておく。

《戦国時代においていやしくも一城の主と呼ばれた程の地方の豪族のことごとくは、それぞれ源平藤橘等の姓氏を名乗っていた。これらは勿論よい加減な仮托が多かったに相違ない。》(p285)

そうそう、織田・豊臣・徳川の書状をみると、「源」とか「平」とか書いてあるんですよね。秀吉は、豊臣って姓を新たに作ったんでしたか。

大名にもなれば、そうしたい気持ちもわかる。わかるんだが。

《明治初年の職員録を見れば(中略)それぞれ昔の貴族豪族の姓を名乗っていた時代が近く五十年前にあったのである。滑稽といおうか、悲惨といおうか(中略)、試みに某年三月現在のその職員録についてこれを験するに、姓名を明記するもの総計一千六百六十三名の中において、源氏が実に七百二十一名、藤原氏が五百八十名、平氏が百十三名の多きに及び、次に橘氏五十名(中略)。明治初年の官吏がことごとく古い姓氏を名乗り、しかもその八割八分までが所謂源平藤橘の四氏によって占められているとは、何という馬鹿馬鹿しい事であろう。単にこの一事のみをみても、後世の姓氏なるものの大多数が仮冒であって、殆ど信ずるに足らぬものたることを知るに足ろう。》(p285〜286)

えーと、源平藤橘の流れ、というのを誇れるのは、ていうか有り難いのは、その希少性ゆえ、ですよね。そう思ってたんですが。

周囲の九割近くが源平藤橘の流れ、となると、もう有り難味も何もないですよね。

喜田氏が書くように、お互い、馬鹿馬鹿しいとは思わなかったのかな。

それとも、最低限クリアすべき条件、的なものになってしまっていたのか。源平藤橘の流れが。

インフレによる貨幣価値下落のようなもんですかね、これは。

モテる人はなぜますますモテるのか?と、国語力検定

[2008年04月05日(土) ]

さて、問題です。

問1:近所の電器屋で2000円の目覚まし時計を買おうとしたら、友人から、隣町の電器屋では同じものが1000円で売っていると言われた。アフターサービスはまったく同じとして、あなたなら、どっちで買う?

具体的な「隣町」を想定しつつ、考えてみてください。

続けて、もう1つ問題です。

問2:近所の電器屋で、252,000円の大型液晶テレビを買おうとしている。一方、隣町の電器屋では同じものが251,000円で買える。配送等アフターサービスはまったく同じとして、あなたなら、どっちで買う?

これは、ロバート・H・フランク『日常の疑問を経済学で考える』(日本経済新聞出版社)の、p28〜29に載っていた例を、少しアレンジしたものです。



さて、答えは。

《費用便益の原則から考えれば、ふたつの例の答えは同じになる。》(p29)

アレンジした例で言うと、どちらの問の場合も、隣町まで行くことによって得られる便益は1,000円。費用は、隣町まで行く手間をいくらに換算するかによるが、どちらの場合も同じ。費用も同じで便益も同じならば、答えは同じのはず、というわけ。

しかし、多くの人は、252,000円の品を1,000円安く買うよりも、2,000円の品を半額で買ったほうがおトクと考える傾向がある。

《それは間違いだ。この例では、割引率を問題にすべきではない。》(p29)

なるほど。

というわけで、なかなかおもしろい本でした。

日常のなかで「?」と感じることをQの形で提示し、それに対する解答の考察、という構成が、堅苦しくなくて読みやすい。4時間ほど楽しめて、楽しめるだけじゃなくて「ほう!」というところもあって、1800円。まあ、なかなかのコストパフォーマンスだと言えるでしょう。

いくつか引用。先にQを引用した場合は、答えを考えてみてください。

《Q.生産性の低い従業員には、貢献度より高い賃金が支払われ、生産性の高い従業員には、貢献度より低い賃金が支払われるのはなぜ?》(p90)

へーえ。アメリカって、貢献度と報酬がモロに連動、賃金格差が激しく大きい、というイメージがあったんだが。それは一部のCEOだけの話か。CEOがホントに貢献してるのかは、また別の話として、CEOが新入社員の何倍の報酬を得ているか、といった面での賃金格差の話。

答え、考えてみました?

この本には、こうあります。

《それは、従業員のほとんどが、グループ内の低い職位に甘んじるよりも高い職位につきたいと考えているからだ。だが、すべての人がこうした希望をかなえられるわけではなく、結局グループ内の半数は中位以下の職位に甘んじるしかない。一部の従業員が高職につけるのは、他の従業員が低い職位につくことをがまんするからにほかならない。》(p90〜91)

なるほど。「高い」ものの存在には、「低い」ものが不可欠、逆に言えば、「低い」ものがあるからこそ「高い」ものが存在しうる、ということですな。

この本の別の箇所で触れられていましたが、「クラス全員が、クラス平均以上の成績を!」というスローガンは成り立たない(論理的に実現不可能)、というのと似てますね。

「クラス平均」じゃなくて「学年平均」だと成り立つのでは?と思われるかもしれませんが、突き詰めていくと、「全世界のすべての人が、全世界平均以上の学力を!」になってしまい、結局成り立たないことがわかるでしょう。

《しかし、従業員を意に反して低い職位にとどめておくためには、それなりの補償が必要になる。/その補償はどこから得られるのだろう。どうやら高い職位にある従業員の所得に課された、目に見えない税によってまかなわれているようである。この税が高すぎなければ、高い職位にある従業員は、他社でより高い所得が得られる可能性があるとしても今の会社にとどまり、低い職位にある従業員は、低い職位に耐えるに値する給料を受けとることができる。よって給与体系は、累進課税と似たような傾向を示すようになる。》(p91)

まあ、賛否両論あるでしょうが、とりあえずこれがフランクさんの考える答えでした。

《Q.フルタイムの管理職を低い給料で雇う代わりに、高い給料を払ってパートタイムの経営コンサルタントを雇うのはなぜ?》(p102)

これ、まさに「パートタイム」でしか仕事がないからで、だからトータルコストで考えた場合、コンサルタントのほうが安上がり、と、これはわかると思います。もし、「フルタイム」でコンサルタントを雇っている企業があるとしたら、その企業はちょっと……みなまで言わないでおきます。

ただ、それ以外に、フランクさんは、こういう理由も挙げています。

《多くの抵抗にあいそうな経営戦略は外部のアドバイザーによって導入されるほうが受け入れられやすいことを企業は知っていて、高い費用を支払っても経営コンサルタントを雇うのかもしれない。たとえば、ある企業が売上の見通しが悪いため、従業員の何分の一かを解雇しなくてはならないが、それが残された従業員の士気低下につながることを恐れているとしよう。このような場合、解雇は経営陣の考えではなく、マッキンゼーの推奨事項だと従業員に伝えるほうが容易なのだろう。》(p103)

なるほど。単なる責任逃れのような気もしますが。

《Q.株式アナリストが「売り」を推奨しないのはなぜ?》(p188)

これはすぐに答えを。

《アナリストにとって安全かつ最上の策は、他のアナリストの評価を予想して右にならうことだ。他のアナリストも「買い」を推奨すれば、その企業との関係を良好に保てることは同じである。アナリストの仕事は株価動向を予想するだけでなく、他のアナリストの評価を予想することでもある。となれば、「買い」を推奨することが安全かつ最良の策といえるだろう。要するに「買い」の推奨には、今後の株価動向の動きに関する有益な情報など含まれていないのである。》(p189)

なーんだ。そういうことか。

女性の方、つまんないですか。では、女性向けの話題を。

《一九五八年、商務省は婦人服のサイズに関する商業基準を公布した。しかし小売業者はほどなく、実際の大きさよりも小さめにサイズ表示をすると服の売れ行きが伸びることに気づいた(「虚栄のサイズ」と呼ばれる)。基準サイズと小売業者がつけるサイズ表示との開きはどんどん大きくなり、一九八三年、商務省は基準を廃止した。今日、虚栄のサイズを採用しないメーカーは生き残れない。多くの女性は、「思ったよりも痩せている」という幻想を抱かせてくれるので、実際の寸法より小さめのサイズ表示がある服を好むからである。》(p245)

たしかに、昔、カミサンがユニクロで試着後、「このサイズ、おかしくね?」と言っていたことがある。「そんなに痩せた覚えはないんだけどなあ」ということで。

最後の引用。

《Q.一夫多妻制は女性には不快だが、男性には好都合だといわれる。それなのに、男性が多数を占める議会が、一夫多妻制を禁止する法律を認めるのはなぜ?》(p264)

これは、「モテる人はモテるということによってますますモテる、モテない人はモテないということによってますますモテない」ということにも関連します。

モテる→モテるだけの何かがあるのだろうという魅力を生む、となるんですね。

売れる本やCDがますます売れる、というのも同じか。チャートに入れるために自社買いする、という話も聞いたことあるしな。そうだ、国語力検定関連書籍も……冗談ですよ冗談。

では、答えを。

《一夫多妻制が認められれば、一夫一婦制を支持する人たちのなかで、男性と女性の数の不均衡が起こる可能性がある。かつては大勢いた自分にふさわしい女性がいなくなってしまうと、条件は男性に不利になる。結局、多くの男性が結婚できなくなるかもしれない。/要するに、需要と供給の論理から考えると、一夫多妻制が女性を不幸にするという考えは、じつは逆だということになる。一夫多妻制になって困るのは、むしろ男性なのだ。/(中略)一夫多妻制を法律で禁止することは軍縮協定のようなもので、男性の人生を楽にする。議会で優位を占める男性もそれがわかっているのだろう。》(p266〜267)

一夫多妻制の禁止=軍縮協定、という比喩は、なかなか秀逸だと思いました。

銀座のクラブホステスさんの日給は?と、国語力検定

[2008年04月04日(金) ]

(承前)

「社長、今夜はどこへ?」

「いつものクラブ活動さ!」

なんてことを書いていると、こんなニュースが。

asahi.com(2008年04月03日15時03分)より。

《銀座のクラブ、税逃れ 経営者・人気ホステスらを告発》

ラブ、じゃなくて、ラブ。

そうか、「ラブ」と発音すれば、別に問題ないか、「夜のクラブ活動」も。

本文を読んでみる。

《関係者によると(中略)2年間に、3店で働いていた少なくとも100人以上のホステスに支払った給与などにかかる源泉所得税のうち、計約2億3千万円を納付しなかったという。》

さて。

ここで「へーえ」で終わってしまっては、国語力検定ブログ的におもしろくない。

この記事から、銀座のクラブホステスさんの(オモテの、つまり税務署が把握できる範囲の)日給を考えてみよう。

ネットをさらってみると、こういうのがあった。

ホステス等の報酬料金にかかる源泉徴収税率:(1回の支払金額−1日当たり5千円)×10%

この式を利用すればよい。

日給をaとおき、1年の稼働日数を300日、2年で600日とおき、ホステスさんを100人とおくと、次のような式ができあがる。

(a−5,000)×0.1×600×100=230,000,000

計算してみよう。

(a−5,000)×6000=230,000,000

(a−5,000)×6=230,000

a−5,000=38,333

a=43,333

日給、4万3000円ぐらい。

もう1つ、例が出ていたので、それでも確かめてみよう。

《業界関係者によると、例えば月によっては約40人のホステスから約430万円を徴収しながら、16万円弱しか納付しなかったこともあったという。》

これを式にすると、月25日稼動として、

(a−5,000)×0.1×25×40=4,300,000

(a−5,000)×100=4,300,000

a−5,000=43,000

a=48,000となって、日給4万8000円。

そんなにブレはないな。

銀座のクラブホステスさんの平均日給が、大体4〜5万であろうということが、ここからわかる。

ただし、これはあくまで「平均」であることに留意せねばならない。

記事は、続けてこうある。

《一方、(中略)ホステスの女(36)も、06年までの3年間に得た報酬や契約金などの所得約2億2千万円を隠し所得税約4千万円の支払いを免れたとして、所得税法違反(脱税)容疑で告発された。》

この人の場合、3年間900日、目一杯稼動したとして、日給24万4444円にもなる。

……並みのプロ野球選手よりも稼いでるな。今、Jリーグで、年俸7000万の選手なんて、いたっけ。

それはさておき、こういう人も含めての「平均」であるので、「平均」が実態をストレートに表しているとは限らない。

そういうことまで読み取るのが、国語力、と。

ところで、この日給24万超を稼ぐクラブホステスさん。

《クラブでの源氏名で借名口座を開き、所得を隠していたという。口座には顧客らから得た「チップ」を含む数億円が預金されていた模様だ。取材には「全然分からない」などと話した。》

チップ! チップには、領収書切らんな。てことは、これは税務署には把握できないカネってことになる。3年で2億2千万が、稼いだオモテのカネの額。東京ミッドタウンに住んでたそうだから、それなりに支出もあっただろう、にもかかわらず数億の預金ができたってことは、稼いだチップの額も相当なものだったんでしょうね。

国語力的におもしろかったのは、この人のコメント。

「全然分からない」って、おいおい。

「私のおカネじゃありません、私が入金したんじゃありません、知らないうちに振り込まれていたんです」という意味なのかな。

社保庁による「お客さん諦めて」と高校野球「裏」ビジネスと、国語力検定

[2008年04月03日(木) ]

asahi.com(2008年04月01日21時05分)より。

《「ねんきん特別便」の発送数を増やしたことで各地の社会保険事務所の相談窓口が混雑しているため、社会保険庁は4〜6月、全国の社保事務所と年金相談センターで休日にも相談を受け付ける日を増やす。(中略)時間は午前9時30分〜午後4時。》

いや、気になってたんですよ、相談窓口受付時間。

少し前に、この混雑のことをネタにして、「11時に行って6時間待ちですっつーのは、国語力的には『とっとと帰れ』と同義だな」と書いたんで。

午後4時までなら、11時に6時間待ちというのは、やっぱり「受け付けるつもりはない、とっとと帰れ」と同義ですね。

そういや、テレビのニュースでは、相談の予約受付をしていて、今は何と最速で8月!というのもやってたな。これも国語力的には、「来てほしくねーなー」という気持ちを読み取ってあげるのが正解か。

しかし、超人気レストランなどで、予約が3ヶ月先まで一杯、というのはわかる。場所とスタッフの制約があるからね。

現状でも窓口がパンク状態だというのに、社保庁、レストランと同じ感覚で、場所もスタッフも拡充するつもりはないってことかな、8月の予約を今受け付けるってことは。



もう1つ、社保庁ネタ。毎日jp(2008年4月1日18時45分)より。

《舛添要一厚生労働相は1日の参院厚労委員会で、国民年金に60歳以降も任意加入し満額を受け取る条件を満たした後も保険料を払い続けていた人に対する過払い分の扱いについて「(不公平是正策を)運用面で早急に検討する」と述べ、保険料の返還を検討する考えを示した。(中略)国民年金は原則20〜60歳になるまでの40年間、保険料を払い続けないと満額受給できない。条件を満たせない場合、65歳まで任意加入し「40年加入」に近づけることができる一方、40年を超えて払った保険料は給付には結びつかない。/社会保険庁は05年4月、60歳以降の任意加入期間中に「40年」を満たした場合、その後は納付を受け付けない制度に改めたが、それ以前は本人が申請しない限り保険料を徴収し続け、返還もしていなかった。》

これ、今年の1月に「おかしくね?」と問題になったが、社保庁は「そういう制度はないので返還できない。返還してほしければ行政訴訟をおこしてもらうしかない」と言っていたようですね。

民間企業がこれに類することをしたら、ものすごいバッシングを受けると思うのだが。

また、「我が社にはそういう制度はないので、返還できない。お客さん、間違って払っちゃったおカネでしょ、まあ諦めて」なんて言おうものなら、間違いなく企業としての常識を疑われる。

企業としての常識、以前に、ノーマルな人間の常識からして、「おかしくね?」という話だろう。

……ああ、またここ数日と似たような傾向の内容になってしまった。

ちょっと趣きをかえて。



軍司貞則『高校野球「裏」ビジネス』(ちくま新書)読了。



タイムリーな話題だ。ってこともないか。いや、今ちょうどセンバツやってるんで。

しかし、特待生問題も、なんだか尻すぼみに終わった感強し、ですよね。

この本も、おもしろいはおもしろい。野球少年とその親、また彼らと学校とをつなぐブローカー、さらにいくつかの個別の学校についての実態は、非常によくわかる。

けど、問題を尻すぼみにさせちゃった根本の原因までには、踏み込めていないような気がする。

高野連、私立中高連合会、文科相・政治家、それぞれの思惑、それぞれの行動を規定しているものが、何なのか。

私立中高連合会は、まあ言っちゃえば「経営」なんだろうけど。

こう、三者がそれぞれ別の方向を向いていて、でも何らかの結論を出さなきゃなんないから、まあこのぐらいにしときましょか、という、みんな顔をアサッテの方に向けて握手しているみたいな。

だから、この三者に何の関係もない人が、会議で核心をつく発言をしても、まるでその発言を誰も聞かなかったようにスルーされてしまうわけで。

読後感は、「ああ、特待生問題、何だか騒ぎにはなったけど、少なくともしばらくは、何にも変わらんのだろうなあ」というものであった。

いくつか引用しておく。

《いいピッチャーをたくさん獲ることは、最悪の場合、活躍しなくても、敵になって脅威にもならない。これだけでもメリットなのだ。》(p22)

なるほど。

ビジネスで言うところの、

自社と競合で供給過剰になる

製品・サービスの価格が下落する

競合を買収する

競合が持っていた生産設備を廃棄する

供給を抑える

価格を維持する

……みたいなもんですかね。

あ。法曹人口を増やすことに弁護士会が反対してるのも、同じような構図か。冗談です冗談です激しく冗談です。

《大阪(関西圏)の人にとって、野球はある面で投資なのだろう。親が子供へ期待をかけた投資なのだ。投資に対して“モト”を取るひとつの手段が“野球留学”であろう。有利な条件で、東北、北陸、四国、九州などの高校へ売ることは正当なビジネスと考えているのではないか。》(p124〜125)

おお、ここではストレートに、野球=ビジネス、と。

でも、言ってみれば、親が子供を育てること自体、すべてではないにしても、投資って側面があったんじゃないかな、少なくとも昔は。老後の面倒を見てもらうための。今は、微妙に変わってきてるのかもしらんが。

もちろん、自分がリターンをもらうんじゃなくて、1つ下の世代へ再投資してもらう(自分が与えた分を下の世代へ与えてもらう)のである、そうやって連綿と種は続いていくのである……という側面もあるでしょう。

うーむ、いずれにしてもおれは……やめとこ。

《2006年3月、第78回センバツへの出場が決まっていた駒大苫小牧は、野球部員の3年生10人が卒業式の後、苫小牧市内の居酒屋でクラスの打ち上げに参加。居酒屋にいた他校の高校生が警察に電話を入れて発覚。それをきっかけに駒大苫小牧はセンバツ出場辞退を表明した。根っこは地元民の密告である。》(p175)

「居酒屋にいた他校の高校生」、よく警察に電話できたな。「ああ、ぼく、○○高校の××と言います、今、居酒屋にいるんですけど」って電話したのかな。

それはそれで、なかなか度胸のある行為ではある。

が、少なくとも、「駒大苫小牧の生徒が悪いことをしている、だから正さねばならぬ」という正義感から出た行為ではない、ということだけは言えるだろう。自分も同じことしてるんだからね。自分が同じ悪いことをしつつ他者の悪を正す、という正義感は、ちょっと理解できない。

ひょっとして、駒大苫小牧野球部の生徒、居酒屋でモテモテだったんだろうか。それに対する「なんでえチクショー」という気持ちから出た行為、というのであれば、うんうんわかる、よーくわかるよ。

《同じく居酒屋で酒を飲んで密告した他校の高校生は不問に付された。駒大苫小牧高の一般の3年生も大勢いたはずだが、野球部だけが責められた。》(p176)

他校の生徒、一般の生徒は、不問に付されたとき、どう感じただろうか。

国語力的に、非常に興味深いところである。

《野球の世界で“ボール”は、政治の世界での“絵画”と同じ性格を持っている。/“絵画”をもらった政治家は、指定された場所(たとえば画廊)へ、それを持って行き、何千万円という金額で買い取ってもらう。それによって直接の金銭のやりとりを消せる。“ボール”もそれと同じで、1ダース単位のボールで値段がつく。10ダースあれば、それに匹敵するお金に化ける。50ダースあればその値段に化ける。/野球の世界では“ボール”は“お金”なのだ。》(p222)

これは、全然知りませんでした。けど、なるほどねー、って感じです。

パチンコの世界における、ライターの石みたいなもんか。ちょと違うかな。

最後に、国語力的におもしろかった、というか、クスッとした箇所を。

《私の手元に、「『××××××高校、校長・教頭・野球部監督・部長・コーチ全員による不祥事隠蔽・揉み消し・部員に対する口止め工作』について」と題された一通の告発文がある。ある野球強豪校の父兄(複数)やOBらがまとめた野球部内暴力とボーイズリーグ特待生問題を含んだ文章である。(中略)告発文は暴力行為に加え、不祥事についても書かれている。(中略)「学校から監督への巨額な金銭の流用(野球部へ形の残っていない経費800万や若い女性が在籍する夜のクラブ活動費用、監督の携帯代)」》(p83〜85)

いやいや、告発内容自体、その事実にクスッとしたわけじゃないですよ、もしそれが本当に事実であれば、とんでもないことです。

クスッとしたのは、「若い女性が在籍する夜のクラブ活動」……へーえ、そういう活動も「クラブ活動」って言うんだあ、という点です。

「社長、今夜はどこへ?」

「いつものクラブ活動さ!」

てな感じでしょうか。

横浜市大のコンプライアンスと「イラク戦争のアメリカ」と、国語力検定

[2008年04月02日(水) ]

昨日の国語力的ニュース。

夕刊社会面にも掲載されていたが、asahi.com(2008年04月01日10時50分)より。

《「通報者の責任追及を」申入書 横浜市大謝礼金問題》

夕刊で最初この見出しを目にしたとき、「ん?」と思った。

「通報者の責任追及」?

「通報者が責任追及」じゃなくて?

記事本文を読んでみる。

横浜市立大学医学部の医学博士号をめぐる謝礼金問題で、金銭授受をしていた前医学部長が主任を務める教室の医局員たちが、問題が発覚する端緒となった内部通報者の責任追及を大学側に求める申入書を出していたことが分かった。》

……「内部通報者の責任」って、何だろう。

《申入書は2月12日付で、前医学部長の嶋田紘教授が主任を務める消化器病態外科(旧第二外科)に所属する准教授(講師)ら11人が署名し、理事長、学長あてに出された。/申入書は、同大コンプライアンス推進委員会の調査を踏まえ「医局に在籍するものが医局内の出来事を悪意によって歪曲(わいきょく)し伝えなければ作り上げられない内容」と批判。「一緒に研究してきた仲間を犯罪者に引きずり降ろそうとする人間と職場をともにすることに恐怖感と強い嫌悪を抱く」としている。/そのうえで、理事長らに「早急に本事件の発端となった人間(投書をした者)の厳しい責任の追及と猛省をお願いしたい」と訴えている。》

てことは、だ。

申入書を出した人たちは、内部通報者が根も葉もないデマ、悪意に満ちたデマをコンプライアンス推進委員会に密告したと考え、コンプライアンス推進委員会もそれ(内部通報がデマであること)を認めた、ということが前提となっていると、こう物事が進んでいると考えるのが妥当ですね。

ていうか、最初、そう思ったわけですよ。

じゃなきゃ、ノーマルに考えて、「通報者の責任追及」なんて発想、出てこんでしょ。

しかし、である。

《謝礼金問題について、同大は昨年11月に通報を受けてコンプラ委で調査。3月に「謝礼が一部存在していた」などとする報告書をまとめた。》

うーむ。

申入書を出した人たちは、「コンプラ委の報告書は誤りである!」と主張しているのだろうか。

であれば、内部通報者云々よりも、まずはそれを主張すべきだろう。コンプラ委の報告書は誤りであるということが前提にないと、内部通報者の責任云々は出てこないと思うが。

あるいは、コンプラ委の報告書(の一部、少なくとも核心部分)は事実と認めたうえで、こういう申し入れをしているのだろうか。

もし、細かな事実関係において「悪意によって歪曲」されたと思しき部分があったとしても、今回問題となっている「医学博士号をめぐる謝礼金」、その一点が事実であるならば、そしてそれが不正な行為であるならば。

こういう申し入れをする人たちの神経は、ちょっと理解を超える。

……お医者さんになる人って、お勉強ができたんだよねえ。お勉強の出来と倫理意識の強さが相関するわけじゃないけど、でも、お医者さんを志す人って、高い倫理意識の持ち主が多いんだろうなあ、と、漠然と思ってたんだけどなあ。

でも、そうか、手術中に「あちゃー、失敗!」となっても、患者さん側にはそう言わない、というのも、同じような構図か。あ、これは、誰かのことを言ってるんじゃなくて、『白い巨塔』の話ね。



ジョージ・パッカー『イラク戦争のアメリカ』(みすず書房)読了。



600ページの大作。読み応えアリ。4200円(本体)という値づけも、まあ妥当か。

しかし、アメリカ、大変です。なんだか気の毒になるくらい。おれに気の毒がられたくないか。

アメリカが攻め込んだ後、イラクのいわゆるインフラはガタガタになりましたが、その復興資金はどうなったか。

《議会は、一八四億ドルのイラク復興費用を含む、八七〇億ドルの歳出法案を大急ぎで可決した。(中略)歳出法案可決から一〇カ月後の二〇〇四年八月になっても、一八四億ドルのうち四億ドル――およそ二パーセント――しか支出されていなかった。ごく一部を除く大半の金が諸経費、警備(契約のおよそ四〇パーセントを占めていた)、汚職、儲けに消え、その頃になってもイラクの下請け会社は金をまったく受け取っていなかった。》(p299)

イラク人の懐までおカネが回っていかないと、不満は高まるばっかりで。

……あれ。日本も、おカネ出してなかったっけ。ちゃんと有意義に使われたんだろうか。

どこかのオリンピックのときみたいに、後で何に使われたか調べようとしても、「帳簿は捨てちゃいましたー!」ってなるのかなあ。

そういや、一昨日の新聞だっけ、日本がイラクに作った浄水施設、キレイにはなるが塩水のまま、とても飲めたもんじゃない、現地の人は洗い物に使うだけ、という話が載ってたな。


現場の兵士の述懐。

《士気が下がった理由は、上の指導力だ。(中略)彼らは現地で何が起こっているのか知らされていないようだ。あるいは真実を聞きたくないのか、それとも(この可能性が一番高いが)何が起こっているのか知っていながら、昇進したいので兵士をひどい目にあわせることも厭わないかのどれかだろう。彼らは士気の問題から目をそむけて、兵士に少ない人数で多くのことをさせつづけている。(中略)彼らは深刻なアルコール中毒者のように、問題があることすら認めようとしない。》(p306)

こうなると、負のスパイラルですな。

ところで、「兵士」を「従業員」に置き換えると、そのままビジネス書に出てくる「悪い例」ともなりますね。

つい最近書いたような気もするが、人は見たいものしか見ない。というより、見たいようにしか見ないのか。

《暴動が最初の中心的な集団から広がりを見せるなかで、アメリカの役割を直視するには、まず暴動そのものを直視する必要があった。しかしワシントンでは、ゲリラ戦に対する計画は立てていなかった。ゲリラ戦は、軍のイラク駐留をめぐるすべての計算を狂わせるので、起こらないことになっていた。わざと目をつむった結果、現地のイラクでは、装甲車や防弾チョッキの供給が数カ月、あるいは数年も遅れるという重大で悲惨な事態を招いていた。》(p373)

「起こらないことになっていた」、か。それが起こった瞬間、計画はオジャンになる、と。

これも、ビジネス書によくある「悪い例」ですね。コンティンジェンシープランの欠如、などと言われるところの。

アメリカって、そういう、プロジェクトマネジメント的なところに、最も長けている国のようなイメージがあったんだけど、どうしちゃったんだろう。それとも、先の戦争で日本に勝った後は、どんどんダメダメになっていったんだろうか。

TBSの会津への謝罪とベランダのシクラメンと、国語力検定

[2008年04月01日(火) ]

TBSと会津の話。続報についても触れておかねば、フェアではなかろう、ということで。

asahi.com(2008年03月31日22時10分)によれば、

《TBSが会津に謝罪 歴史クイズ番組問題で》

の由。へーえ、謝罪したんだ。よかったよかった。TBSも潔いじゃん。

国語力検定ブログ風に言うと、「過則勿憚改」ですな。

過ちては則ち改むるに憚かることなかれ。

どれどれ、と、記事本文を読んでみる。

《TBSの歴史クイズ番組で戊辰戦争にまつわるクイズの正解が「史実と異なる」として、福島県会津若松市が訂正を求めた問題で、同社のプロデューサー2人が31日、市役所を訪れて菅家一郎市長に謝罪した。だが単発番組のため訂正放送はできないとの回答に、菅家市長は「市民の理解が得られない。バラエティー番組だからと言って『ならぬものはならぬ』だ」と述べ、再検討を求めた。》

……ありゃ。完全に和解したわけじゃないみたいですね。

「単発番組のため」というのも、「訂正放送はできない」理由になっているのかどうか、微妙。

テレビ局は、時間というかワクをスポンサーに売る商売だからなあ。たとえば会津若松市が「カネはいくらでも出すから訂正放送をせよ」と言えば、いくらでも訂正放送しそうな気もする。会津若松市がそんなカネを出す義理はないけどね。

《TBS側は情報制作局長名の文書で、開城は複合的な原因だと認識していたがバラエティー番組の性質から「糞尿……」を正解としたとし、「会津若松の方々を不快な思いにさせることは本意でなく、深くおわびする」としている。TBS広報部は「ご理解が得られず残念。今後とも話し合いを続けたい」と話している。》

「バラエティー番組の性質から」……この理由もなあ。前の記事に書いた「おもしろけりゃいいじゃん」主義を、はしなくも露呈しているだけのような。しかも、「だから大目に見てよ」的なニュアンスも感じられる。どうもポイントがズレているような気がするのは、ぼくだけだろうか。

TBS広報部の「ご理解が得られず」というコメントも、国語力的にやや不可解である。これは、何に対する「ご理解」を求めたんだろうか?

バラエティーだから大目に見てよ、ということに対する「ご理解」?

これはちょっと、ムシがいいんではないか、と。

それとも、「訂正放送はできない」ことへの「ご理解」?

これも、理由が「単発番組だから」、ではなあ。「ぶっちゃけ、スポンサーもナシにそんな放送すると、ウチ、大損なんですよ」と言えば、理解して……くれんか。むしろ、火に油かも。

というわけで、実際のところは、「改むるに憚か」っているようですなあ。

今後、どういうオチがつくか、楽しみではある。楽しんじゃいけませんね、すいません。



ベランダのシクラメンが、今年も花をつけた。



ふだんは、ほっとんど水をやってないのに、元気である。

もう十数年連続で花をつけている。見事。

カミサンいわく、「過保護じゃイカン、スパルタ式のほうが元気に育つ」由。

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