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昭和二十年の文藝春秋と、国語力検定

[2008年08月24日(日) ]

目は口ほどにモノを言い。

今朝のテレビに、スポーツにもっと財政支援を、と訴えるオリンピックメダリストが出演していた。

その隣に座る、国会議員。

これからはガンガン支援しますよ、といったことを、とうとうと語る。

それを見つめる、メダリスト。

どうみても、「ホントかよ、このオヤジ」的疑いの眼差しであった。

大笑い。笑っちゃイカンか。



文春新書編集部編『昭和二十年の「文藝春秋」』(文春新書)読了。



同じ文春新書の『昭和十二年の「週刊文春」』が結構売れたから、ということで出したのかな、これ。でも、『昭和十二年の「週刊文春」』のほうが、ずっとおもしろかったような……。「文藝春秋」のほうは、国語力ネタもそんなに拾えなかったし……ということで評価しちゃいけませんね、すいません。

「週刊文春」のほうは、当時もし文春があったら?というフィクションであるのに対して、「文藝春秋」のほうは当時そのまんまを復刻、というのもあるかもしれない。

一箇所だけ引用。復刻部分ではなく、解説の部分から。

《佐藤は、三月十日の東京下町の大空襲のあと、疎開することに決めた。その噂を聞いて、四月七日に東大の学生、三島由紀夫がお別れを言おうと友人三人とウイスキーを手土産に佐藤の家を訪ねてきた。/すでに二十編以上の短編小説を書いていた三島にとって、芥川賞委員であり、文壇の重鎮であった佐藤春夫は是非とも好意を持ってもらいたい大先輩だった。》(p52)

へー。三島由紀夫がね。へー。

てえことはだな。芥川賞委員への付け届けは、今でも当然、常識の範疇に属するのかな。

と、そこで思い浮かんだのが、例の、教員採用や昇進に絡んでの付け届け。

こりゃ、文化なんじゃないでしょうかね。

しかし、終戦の年の四月に、軍人でも官僚でもない学生が、ウイスキーを調達できたとはね。親父さんが、権力に近いところにいたのか。

さて、この本には、当時の広告も掲載されています。そっちがおもしろかったので、引用。



これは、昭和二十年三月号に掲載された広告。

定額貯金のキャッチコピーは、「この決戦に役立てよう 手持現金総出動」。

三和銀行のほうは、「みたみわれ/大君にすべてを/捧げまつらん」のみ。

一方、



これは、昭和二十年十一月号に掲載された広告。

定額貯金のキャッチコピーは、「どちらが得でせう?」。

三和銀行のほうは、「新日本の建設へ!」。そのための条件、ということなんでしょう、「一、秩序の保持/一、食料の増産/一、手持金の貯蓄化」と書かれています。

……なんだか、おもしろくありません?

秩序保持・食糧増産と等しく重要であるとして貯金を挙げているところとか、貯金が決戦にも再建にも役立つのかあ、とか。