ブログ検索
最新記事
最新コメント
国語力研究所代表
御茶ノ水でランチと魯山人の料理王国と、国語力検定 (2008年11月22日)
タカバタケ@御茶2F
御茶ノ水でランチと魯山人の料理王国と、国語力検定 (2008年11月22日)
国語力研究所代表
「ふしゅう」とホッケとアーレントと、国語力検定 (2008年11月19日)
国語力研究所代表
成功の秘訣は1日14時間労働と、国語力検定 (2008年11月17日)
国語力研究所代表
輿論と世論と、国語力検定 (2008年11月16日)
垂渓庵
輿論と世論と、国語力検定 (2008年11月15日)

http://www.zkaiblog.com/kokugoryoku/index1_0.rdf
プロフィール

テレワークと、国語力検定

[2008年08月03日(日) ]

今日も仕事である。

いや、これを書くことじゃなくてね。

ホントに外仕事。

ああ楽しい。



佐藤彰男『テレワーク 「未来型労働」の現実』(岩波新書)読了。



こうやって、日曜日にもブログを更新している自分も、テレワーク労働者なのかもしれませんが。楽しいからよしとしよう。……というのが、著者によれば問題なんだそうです。

印象に残った箇所を、いくつか引用。

日本的能力主義に基づく人事考課について。

《長期の働きぶりを重視し、短期の業績が比較的軽視されるため、情意考課の相対的な重要性はさらに高まる。石田光男によれば、日本企業にとっての「能力」とは「『人柄』『人格』とほとんど同義」なのである》(p55)

能力とは、人柄・人格と同義かあ。

言いえて妙だな。

在宅勤務制について。

《在宅勤務制は、働く側の人びとにとって魅力的な制度かもしれない。しかし、制度の導入を決定するのは企業であり、ほとんどの場合、その判断基準は経済的な利益であることを、忘れてはならないだろう。》(p61)

でも、従業員にとってのメリットしか強調しないんだよな。

社会人のみなさん、広い意味でのリテラシー能力を。

在宅ワーク(請負での在宅業務)について。

《ようやく最近になって、まだ大きな潮流とはいえないながら、パートタイマーの待遇改善がはじまりつつある。その時期にあわせたかのように、雇用者の権利を保障されない在宅ワークが増加しはじめているのは偶然だろうか。筆者の目には、企業社会が在宅ワークを利用して、非正規雇用労働者(派遣社員やパート)よりさらに保障のない「使い捨て労働」のうまみを、あらためて享受しようとしているように思えてならない。》(p156〜157)

在宅ワークという「現場」は、視野の外においちゃえるしね。良心も痛まんだろうて。

「おわりに」より。奥さんへの謝辞。

《これといった才能にめぐまれず、まさに「普通の人」でしかない筆者が、曲がりなりにも研究者の道を歩んでこられたのは、彼女の信頼と激励に支えられてのことである。一瞬たりとも疑うことのない、「あなたにならできるはず」というまなざしこそが、研究の原動力であり続けてきた。》(p201〜202)

これが、国語力的には最もおもしろかったところ。

「研究者」を被雇用者に、「彼女」を雇用者に、「研究」を仕事に、それぞれ置き換えてみよう。

これって、まさに過労死やサービス残業の生まれる構図ではないか!

「キミならできる!」とおだてられて、ムチャな働き方やサービス残業も厭わないサラリーマン、結構いるんじゃなかろうか。

苛酷な労働条件やサービス残業を批判している本の最後に、こういうくだりがあることが、国語力的におもしろかったわけです。