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奇妙な敗北と、国語力検定

[2008年07月17日(木) ]

研修休憩時間をぬって、マジメなものも1本。

マルク・ブロック『奇妙な敗北――1940年の証言』(岩波書店)読了。カミサンに、「アンタ、負ける話が好きだね」と言われる。いや、別にそういうわけじゃないけどさ。勝つ話よりも、負ける話からのほうが、学ぶところ大なわけよ。



第二次大戦での、フランスの敗北の原因を分析したもの。

簡単に言っちゃうと、指揮の不在、あるいは指揮の無能が、敗因だそうです。これ、ビジネス書としても読めると思います。

《全体のなかの各部局は、ほとんど宿命的と言える傾向として、自分が一つの全体だと考える危険があるし、小さな閉じた社会は自分が中心だと思ってしまう》(p151)

とか、

《将軍は一日のうちにも変わることがあったし、また指揮につくとそれぞれが前任者が着手したことを、何しろ解体しようとするのである。》(p156)

とか。

フランスは、緻密に緻密に計画を立てた。自分がこうしたら敵はこう出る、というところまで計画を立てた。でも、敵が自分の計画通りに動くとは限らないわけです。敵が自分の計画通りに動かなかった時点で、すべては終わり、と。逆にナチスは、「計画は、計画通りに行かないものである」を前提にしていたそうです。

また、要因はいくつかあったけど、フランスはスピードが遅かった。情報伝達のそれも、人・モノといった物理的な面のそれも。ある部隊に、どこどこへ退却せよ、という指示が来て、行ってみると、そこにはすでにナチスがいた、という笑えない話もある。

次の引用は、将校・司令官を「マネジャー」に、戦闘部隊を「現場」に置き換えて読むと、よろしいかと。

《参謀部の最も重要な任務を帯びている何人かの将校たち、とりわけ作戦指導を専門にする将校たちの間に、ほとんど日ごとに混乱がぞっとするほどに広がっていくのを、私たちの多くが恐怖をもって目にすることができた。この病の初期の兆候は、まだ外面的なものだった。血迷った目、刈りそろえていない髭、何でもないことにひどく興奮したと思うと急に奇妙なほど落ち着くといった過敏な神経。だれか司令官が「それが何になるのだ」などと言い出したら、戦闘部隊は注意せよ。》(p163)

だからですね。

《指揮官が試練に毅然と立ち向かうには、過労に陥っていない肉体に健全な頭脳、というのが何にもまして必要である。》(p168)

アメリカ企業のエライ人たちは、ムチャクチャ働いている(という理由で、えらくない人たちも、ムチャクチャ働かせているわけだが。もっとも、ムチャクチャ働くことによる報酬もムチャクチャ異なるわけで、それが「理由」たりうるかは疑問だが)と聞くが、大丈夫なんだろうか。

《「降伏」。これは真の指導者なら、たとえ内輪であっても決して口にしないたぐいの言葉である。考えてすらいけない言葉だ。(中略)真の指導者であるとは、何よりもまず、歯を食いしばることができることであろう。そしてみなにこの自信を与えることだ。真の指導者にそれができなければ、何びとにもできない。次に、何があっても自分の才能に絶望しないことだ。最後に、命令する相手のためにも自分のためにも、無意味な恥よりは実りある犠牲を引き受けることだ。》(p166〜167)

歯を食いしばりつつ、過労にも陥らない、か。

最後に、国語力的な箇所を引用。

《観念は具体的事実のイメージあるいはその要約としてのみ価値がある、ということだ。そうでないなら観念は、わずかな空間しかもはや覆うことのないレッテルに帰着してしまう。教授ならみな知っていることだし、まして歴史家なら誰よりもよく知っているだろうが、教育においては事物の代わりに言葉を教えるほど危険なことはない。実際、若い頭脳にとって落とし穴は致命的である。ことに若い頭脳は、一般的に言ってすでに言葉に酔い、言葉を事物だととらえる傾向があるだけになおさらだ。》(p169〜170)

えーと、多分、そのココロは、『「国語力」トレーニングブック』の「まえがき」に書いたことと、ほぼ同じかと思います。

ゴーヤ第2号と、国語力検定

[2008年07月17日(木) ]

午後一杯、研修である。

午後イチの講話では、参加者一同、激しく眠そうであった。

研修はまだ続く。今は、休憩時間。



ベランダ菜園のゴーヤ第2号収穫。



1号よりも、かなり大きい。うれしい。

参考までに、1号の写真を並べてみよう。



ふふふ。



重さも、1号の100グラムに対し、170グラム。ブラヴォー!

で、またまた、



炒めて食ったのでありました。

しかし、このペースだと、週1本、ゴーヤを食わねばならんな。いや、8月に入ると、さらに収穫が増えるか。

調理のバリエーションも増やさねば。