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横浜のアサリと迷惑メールの向こうの人と、国語力検定

[2008年05月05日(月) ]

今朝の朝日新聞一面。

横浜の、タダで潮干狩りができる公園に、3万5千人が集まった、として、写真が載っている。

その写真が、すごいねどうも。

立錐の余地なし、とは、まさにこのことだ。

こんなところでとったアサリ、大丈夫なんだろうか。

いや、人がたくさん集まれば、必ず海は汚れる、という意味で。

なお、一人2キロまで持ち帰れる由。

3万5千人が2キロ持ち帰ったとして、70トン。

アサリは自然繁殖しているらしいが、1日70トンもの捕獲に、耐えうるんだろうか。



GWに入ってから、ケータイへの迷惑メールがめっきり減った。

ははあ、こういメールを出している人も、GWはお休みをとるのか、と思うと、迷惑メールの向こうに人間の顔が見えたような気がして、なんだかおかしかった。

ここで一句。

……出ないな。



森達也『視点をずらす思考術』(講談社現代新書)読了。



これもビジネス本の一種だと思って読み始めたのだが、全然違いましたね。

読み始めて思い出したんだけど、森達也さんて、『放送禁止歌』の人じゃん! あれは激しくおもしろかったな。

ビジネス本じゃなかったけど、また『放送禁止歌』ほどではなかったけど、なかなかおもしろかったっす。

ただ、冒頭に著者が「自分はKYだ」と書くくだりがあって、そこまで持っていく際の文章が、もしおもしろさを狙って書いているんだとしたら、ちょっと引く感なきにしもあらず。

「これ、おもしろいでしょ」と言われたとしたら、一歩後退。

ひょっとして、逆にわざわざイタさをねらったのかな。うん、そうに違いない。

で、そのKY話に続く部分。

《空気は重要だ。場を読む力も必要だ。/でも特に今の日本社会についていえば、KYがもう少し増えたほうがいい。あまりに息苦しい。あまりに均質性を要求されすぎる。/だからあなたにも考えてほしい。空気を読むことと空気に従うこととは、必ずしもイコールではないはずだ。》(p18)

……ありゃ。これと似たような論旨を、最近どこかに書いたような。

そうか、4月25日発行の国語力検定メールマガジンか。

もう一箇所引用。

《世界はメディアによって矮小化される。そしてこの矮小化された単純簡略な情報に馴れてしまった人たちは、複雑な論理を嫌うようになる。(中略)後はもう悪循環。わかりやすさを好む視聴者や読者によって、メディアは事件や現象の単純化を当たり前のようにこなし始め、そのスパイラルが加速する。》(p137)

こういう警鐘を鳴らし続けることは、大事だと思います。