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どうせ食べ残しが出るのなら、こうすりゃどうだ!と、国語力検定

[2008年05月03日(土) ]

「船場吉兆、食べ残し出す」というネタの続き。

ネットでも記事を検索してみた。

すると、2008.5.2 21:21配信のMSN産経ニュースには、こうあった。

《接待の宴席などでは、比較的食事に手をつけない接待側の客に使い回しの料理を出していた》

なるほどー。

わかるわかる。

確かに、社会人になりたてのころなんかは、えらい先生を接待するとき、緊張して酒ばっかりガブガブ飲んじゃって、料理にはほとんど手をつけず、ということ、よくあったよな。

そこで、ふと思ったのである。

接待側には、最初っから、精巧な食品サンプルを出しておけばよかったのではないか。

そうだ、いいこと思いつきました。

接待用コースとして「本料理コース」と「サンプルコース」を用意しておく。

「サンプルコース」は、接待される側には本物の料理を出すけど、接待する側には精巧な食品サンプルを交えて出すことにし、代わりに価格をかなり抑えて提供する。

食品サンプルなら、使い回しても全然問題ありませんよね。

どうすか、このアイデア。

すべてが丸く収まるような気がするんですが。

いいっすよ、こんなアイデアぐらい、タダで使ってもらって。

食べ残しを出すのはアリか?とクチコミマーケティングと、国語力検定

[2008年05月03日(土) ]

今朝の朝日新聞一面「天声人語」、マクラのネタが、昨日のchikurin先生のコメントと同じ。パクられたか?……なわきゃないか。

社会面には、こんな記事が。

「船場吉兆、食べ残し出す」

これを読んで、ドキーッとした飲食業関係の方、かなりいらっしゃるんではあるまいか。

食べ残し再利用の一例として、刺身のツマも挙げられていたが、生魚に接触している大根などはともかく、菊なんかは、再利用したくなるだろうなあ。あれも一応「食用」らしいが、食べている人、見たことないもんな。

エコロジーという観点からは、「どんどん捨てなさい」と勧めるのが良いのかどうか。

箸をつけたものは論外、剥き出しで出されるものも、ちょっとどうかと思うが、蓋付きで出されるもので、蓋も取られていないものは、捨てるの、もったいないなあ、と思う。

ところで、オーダー方式ではなく、自分で大皿から取りに行くタイプのバイキングレストラン。

あれも、見方を変えると、客全員でお互いの食べ残しをシェアしている、とも言えるのではないか、と、ふと思った。



河野武『そんなんじゃクチコミしないよ。』(技術評論社)読了。



たまにはビジネス本でも、と思って読んだのだが、ところがどっこい、むしろ国語力的に、なかなかおもしろい本であった。

その、国語力的におもしろかった部分を、いくつか引用しよう。

「はじめに」から。

《誰も言わないからといって、それが正しいとは限りません。みんなが黙っているから、自分も発言しないのは違うんじゃないでしょうか。「王様は裸だ」と誰も言わなくても、ぼくは気づいたら言います。》(p2)

一文めから二文めに移ったとき、少々混乱した。

それが何に起因するか。

「それ」の指示内容の解釈である。

ぼくは最初、「それ」=誰も言わないところの、その内容、と思ったのだが、それだとうまく繋がらないのである。

「それ」=誰も言わないという、その行為、だったんですね。

うーむ、難しい。

「第1章」から。

《もちろん、これだけ著実に結果が出るのは特定のCMだけです。》(p50)

著実……。

顕著と如実を、足して2で割ったんだろうか。意味としては、そんなところだろう、文脈上。

ただ、気持ちはわかるのだが、少なくとも手持ちの国語辞典には、そんな言葉はないのである。

そこで、漢和辞典を調べてみる。

おお、ありますね、「著実」という言葉。

「ちゃくじつ」と読み、意味は、「@落ち着きがあって、まじめなこと。Aぴったりとあてはまる。切実。」とあります(角川書店『新字源』による)。

ひょっとしたら、このAの意味で使ったんでしょうかね。

「第2章」から。

《「ネットユーザー」が、すでに特別な人たちではないように、「ブロガー」という人もすでに成立していません。》(p70)

ここも、最初に読んだとき、「?」であった。

ネットユーザー=特別な存在ではない

〈それと同じように〉

ブロガーという存在=成立しない

へ?

後を読むと、どうやら、誰も彼もブロガーなんだから、とりたてて「ブロガー」という特別なカテゴリーを作るまでもない、という意味のようです。

うーむ、難しい。

同じく「第2章」から。

《ぼくだって何人かにブログを通じて本の購入を誘導したことくらいはあります。ただ、その程度なんだと思います。安室奈美恵がカルティエのラブリングを大ブーム起こすようなことにはなりません。》(p72)

「安室奈美恵が……」で始まる文、ちょっとヘンですね。国語力検定の素材にしてもいいですね、これ。

「安室奈美恵がカルティエのラブリングの大ブームを起こしたようなことにはなりません。」ですかね、書き換えるとしたら。

「第3章」から。

《地方に住むの人たちは会社が終わりました、早く帰りましょうとなっていて、家にいる時間が長い。つまり友だちと話をしている時間が短くなります。》(p110)

「地方に住むの人たち」。

最初「地方在住の人たち」だったんだけど、「地方に住む人たち」に直そうとして、そのときに失敗しちゃったんでしょうか。アリガチっちゃあアリガチですね、この手の修正ミスは。

「第4章」から。

《広報の仕事はぼくも携わっていましたが(中略)何を持って成功か、順調かという判断が難しいです。》(p118)

「何を持って」。

「持ちて」という言葉が変化したのが「もって」なんですが、この場合は、「以て」という漢字表記か、いや、平仮名表記のほうがいいですね。平仮名で十分。

「第5章」から。

《高級シャンプーとか職人が作る箸とか、認知経路をたどるばクチコミが大半でしょう。》(p149)


「たどるば」。

「たどれば」にするか、「たどると」にするか、悩んだ結果でしょうかね。