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プロフィール

ワークマンのチラシと組織ジャーナリズムの敗北と、国語力検定

[2008年04月28日(月) ]

先日、珍しいことに、「ワークマン」の折込チラシが入っていた。

《ワークマンはワーキングウエア・ユニフォーム・作業関連用品の大型専門店です。“WORKMAN”というロゴマークが示すように、ワークマンは、ワーキングウエアや作業用品の提供を通して働く人たちのより安全で快適な作業環境を総合的にサポートしています。》(ワークマンHPより)

吉幾三さんが、「この町で暮らそう〜」と、ニコヤカに歌い踊りつつCMに出演している、あの「ワークマン」である。踊っちゃいないか。

これまでも入っていたのかもしれないが、「あ、ワークマンのチラシだ」と意識したのは、初めてであった。

珍しいな、と思い、しげしげとチラシを見てみる。



なるほど、ここでも吉幾三さんが、ニコヤカに笑っていらっしゃる。

……ん?

その下に写ってるモデルさん。



……コワイ。激しく誰かにガン飛ばしてます。

完全にケンカモードですね、この人。

いやあ、ヨーカドーやユニクロのチラシでは、見たことのないモデルさんの表情だなあ、こういうのもアリなんだ、と、ひどく新鮮にも感じたわけです。

これも一つの、マーケティングってやつなんだろうか。

深いな、マーケティング。



川崎泰資・柴田鉄治『組織ジャーナリズムの敗北――続・NHKと朝日新聞』(岩波書店)読了。



マスコミは第四の権力であるからして、うかつなことは書けないのである。

しかし、そのマスコミも、権力に迎合することがままあって……というお話。

でも、ちょっとだけは書くのである。

NHKも、なんだかなあ。トップがこうだと、現場もヘコむわな。

それに、朝日新聞。ぼくは、好き好んで朝日新聞を購読しているわけであって、朝日新聞には、是非がんばっていただきたいのである。最近、特派員のコラムに、いいのが多いと思いますよ。おもしろくて、うまい。

国語力的におもしろかったところを引用しておきます。

ある裁判における、東京高裁の判決。

《政治家の関与についても「政治家が一般論として述べた以上に具体的な指示をしたことまでは認めるに足る証拠はない」としながらも、(中略)「政治家から公正・中立であるようにと言われて、その意図を過剰に忖度した結果、改変が行われたと認められる」としている。》(p95)

政治家が番組内容に影響力を行使したかどうか、という点に対する東京高裁の判決なわけですが、これを読んで、みなさんはどう解釈しましたか?

番組内容が改変されたことに、政治家が関与したと言えるか否か。

では、当の「政治家」さんのコメントを紹介しておきましょう。

《「これで政治家が介入していないことが明確になった」》(p96)

ははあー。そう解釈しましたか。

超国語力。まいりました。

最後に。これは、国語力的な箇所ではないが。

《朝日新聞の本田記者も、NHKの永田、長井両氏も、懲罰的にみえる人事によって報道の現場からはずされた。さすがに朝日新聞では、それはおかしいという声が出て、本田記者はまもなく現場に戻ったが、永田、長井両氏は二〇〇八年二月現在、そのままになっている。それらもしっかり記録して、こんな人事が二度と繰り返されないような組織に少しずつでも変えていくほかない。》(p205〜206)