2008.4.22 23:23MSN産経ニュースより。
《10億円着服か 茨城県国保連の元職員逮捕》
新聞やテレビで、このニュース、ご覧になった方も多いと思います。
数百万や数千万で捕まる人も多いなか、10億。
ある意味、大物だなあ、と感じたわけです。
だけじゃなくて、このニュースで、ちょっと引っかかったところ。
《着服は3年間で総額10億円以上にのぼるという。》
まず、10億全部使っちゃったと聞いて、「へええ、3年で10億、使えるもんなんだなあ」と、感じ入ったわけです。
いや、プロスポーツ選手とかで、年俸何億とかの人いるでしょ、「墓場までカネ持っていけるわけでもなし、どうするんだろうね、使い切れないカネは」と思っていたわけです。
プロスポーツ選手だからして、通常の人よりはいっぱいメシ食うだろうけど、それでも普通人の10倍も、毎食ギャル曽根さんばりに食うわけでもあるまい。お酒を飲むにしても、おのずと限度がある。
というわけで、「食う」「飲む」のほうで10億は使えまい。
いわゆる「買う」も、物理的制約があるため、ちょっと無理だろう。
と思って、続きを読むと。
《容疑者は今月18日、着服を告白する手紙を上司に送り、水戸署に出頭。連合会の調査に「金は競艇に費やした」と話しているという。》
やっぱり、いわゆる「打つ」じゃないと、そんな大金はなかなか使えないか。
ある意味、予想したとおりだ。
と、いったんは思ったわけですが、ここでもう一つ、引っかかっちゃったわけです。
3年間、10億、競艇でひたすら負け続けたのか?と。
せめて累計で1億ぐらい負けた時点で、「ああ、おれ、競艇に向いてないわ、競艇の才能ないわ」と思わなかったんだろうか?と。
そこが、不思議でしょうがないわけです。
だから、つい、実は競艇以外の理由もあったんじゃないか、と、想像してしまうわけです。
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坂野徳隆『サムライ、バリに殉ず』(講談社)読了。
副題が、「インドネシア独立戦争の英雄になった旧日本兵の記録」。
内容は、この副題のとおりです。
へーえ、こんな人がいたんだ、という感じでした。今、佐伯啓思『日本の愛国心』(NTT出版)という本を読んでいるんだけど、その内容とも響きあうものがあると感じた。
さらにこれ、オビによると、日本=インドネシア国交50周年記念書き下ろしノンフィクション作品。
ふむ、平和な時代の記述になると、インドネシア・バリへ訪れるよう、読者をいざなう如くになるんだろうなあ、と思って読み進めていくと。
1973年、30年以上ぶりに帰郷した際のくだり。
ちなみに、主人公の故郷は、沖縄・宮古島。
《バリでさえ見ることのない美しいコバルトブルーの珊瑚礁と魚に、子供たちも驚いた。平良は自分の故郷が、いまは「南洋の楽園」と呼ばれるバリよりきれいなことを誇らしげに見せて歩いた。》(p234〜235)
ま、30年以上前だからね。宮古も、今よりはずっとキレイだったろう。今でも、すごくキレイだと思うが。
しかし、同じように30年を経たとすると、やっぱり今でも、宮古>バリってことなんじゃなかろうか。いや、海のキレイさだけで比較すると、ですよ。
うーむ、一度ぐらいはバリへ行ってみてもいいか、と思ったこともあったが、やっぱ宮古島のほうがいいか、こういうふうに書かれると。
……ダメじゃん。バリ観光プロモーションに、全然なってないじゃん。
バリを訪れる日本人女性観光客についてのくだりも、おもしろかった。おもしろかった、なんて書くと、ちょっと問題かもしらんが。
《空港では(中略)現地の愛人たちと別れを惜しみ、恥ずかしげもなくラブシーンを展開する彼女たち。バリの若者にとっても、日本人女性とのロマンスや結婚は手っ取り早く夢を叶えるひとつの方法となった。日本人女性は簡単に誘いに乗り、裕福なために都合がいいのだと彼らは口を揃える。》(p238)
と、いうふうに、書かれていました。ぼくは、行ったことがないんで、知りませんけどね。
バリで生涯を終えた主人公、息子さんたちに、日本とはこういう国で、日本人とはこういうものだ、と語って聞かせたそうですが、
《息子たちにとっても、バリへ来る日本人女性は父親のいう「淑やかで清純な」イメージとはかけ離れていた。》(p238〜239)
と、いうふうにも、書かれていました。ぼくは、行ったことがないんで、知りませんけどね。
そんな戦前のイメージで見られても困るよ、という意見も、当然あるでしょう。
あるいは、そういう見方こそが、女性を抑圧してたんだ、という意見も、当然あるでしょう。
ま、そういうふうに感じた人もいる、ということで。