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魔性の数学教諭と、国語力検定

[2008年04月11日(金) ]

このニュースは、国語力検定ブログとして、取り上げねばなるまい。

《<通知表>横浜市立中で記載ミス 「計算力を向上させ魔性」》
(4月10日15時2分配信 毎日新聞)

今年3月、通知表に「計算力を向上させ魔性」と記載、というかプリントアウトでしょうね、して、生徒58人に訂正版を配布していたそうな。

計算力を向上させま賞、もっと計算力をつけま賞、じゃなくて、計算力を向上させ魔性。

《教諭3人がパソコンで作った元データからコピーする際に誤った。》とあるから、やっぱPC上で作ってプリントアウトしたんでしょうね。

しかし、配布前にザッとでも見ないんでしょうかね、通知表。

やはり、PCで文書を作るようになってから、変換ミスによる誤植が増えたような気がする、そこで国語力検定……と、話を持っていこうと思ったんだが、このケース、ちょっと違うような気がする。

だって、「計算力を向上させ魔性」って、変換ミスによる誤植とは考えられませんよね。

どう考えても、意図的に、それこそ「計算力を向上させま賞」ばりに意図的にやらなきゃ、出てこない表記である。

と、思って、続きを読んでみる。

《市教育委員会によると、数学の男性教諭は女子生徒1人について、前期分で「魔性」と記載し、配布前に同僚の指摘で修正したが、元データは修正しなかったため、学年末の再掲欄で誤った。》

ははあ。

何となくわかってきたぞ。

この「女子生徒1人」に対しては、問題の数学教師、「計算力を向上させ魔性」って書いたとしても、シャレですまされる間柄、「先生冗談きついよー(笑)」ですんじゃう間柄だったのではないか。

ただ、通知表は保護者も当然見るものである。だから同僚教師に、「おいおい、あの生徒だけ見るんならまだしも、保護者が見ると問題になるんじゃないか」と言われ、それもそうかと思い(って、気づけよそれぐらい)、修正したのではないか。

ただ、元データ自体は残っていたため、誤謬に誤謬が重なり……と、以上、推理してみました。

ビジネスシーンにもありそうなミスですね。気をつけましょう。

国語力的に言うと、もう1つ、考えさせられることがあった。

「シャレ」と「関係性」の問題である。

シャレが通じるかどうかは、ひとえに相手との関係による。

それを読み取るのもまた、国語力、と。