[2008年02月15日(金) ]
今日の朝刊社会面にも載っていたのだが、《道路財源で整備の地下駐車場ガラガラ 天下り法人運営》という記事(asahi.com2008年02月14日21時52分)。
記事のトーンは、「まあこんなに無駄遣いをして!」というものだが、それはひとまず措き、今日は純粋に国語力的な考察として、記事の最後にあった〈国土交通省道路交通安全対策室の話〉、さらにその末尾部分を取り上げる。
《995億円の税金投入に見合うか批判もあるかもしれない。しかし、回転率は平均で2.0台あり、一定の効果は上がっている。》
費用対効果に対して批判があるかもしれない→しかし一定の効果はある、という流れ。効果はあるんだから、批判には当たらない、という主旨になる。
これを、要素は全く同じままで、順序だけ入れ替えてみよう。
「回転率は平均で2.0台あり、一定の効果は上がっている。しかし、995億円の税金投入に見合うか批判もあるかもしれない。」
どうですか?
これだと、批判されるのもわからんではない、というニュアンスになりますよね。
このように、要素は全く同じでも、その順序を変えるだけで、読み手(聞き手)が感じるニュアンスは変わってきます。
ビジネスパーソンのみなさん、人を褒めるとき叱るときにも、このことを念頭においていただきたいと思います。
「グッジョブ! でもね……」とするのか、「ちょっとなー、………、でもグッジョブ!」とするのか。
「でもね……」以降、「ちょっとなー」以降を伝えるときには、いずれが効果的なのか。
おお、まるでビジネスブログのようだ。このネタ、インサイトナウに投稿すりゃよかったな。
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道路財源に関して言えば、こっちの記事のほうがおもしろかった。
《道路財源でミュージカル 冬柴国交相「もうやめる」》(asahi.com2008年02月14日20時30分)
ミュミュ、ミュージカル? 何でまた?
《冬柴国土交通相は14日の衆院予算委員会で、国交省地方整備局が行っている道路整備への啓発ミュージカル上演を、08年度からやめると表明した。》
道路整備への啓発、ねえ。「国民は道路の必要性もわからぬほど愚かである」と思われているってことなんだろうか?
しかし、字の読めない人が多かった時代ならともかく、という気もする。就学前児童扱いされてるってことか?
《国交省によると、ミュージカルは「助け合いの精神での道路整備」がテーマ。近畿地方整備局などが劇団に依頼し、03〜05年度で約80回実施された。道路整備特会から計5億円を支出。費用の大半は会場費で毎回300〜1000人が無料で鑑賞したという。》
ほう。「助け合いの精神での道路整備」ねえ。どんなストーリーで、どんな歌が歌われたんだろう。国交省、オープンにしてくんないかな。
《冬柴国交相は「適切だと思っていたが、支出が過大だとの指摘であればやめる」と述べた。》
だだだ大臣、「適切だと思っていた」って、マママ、マジすか?
ホントは思っちゃいない(のかもしれない)ことを、立場上言わねばならぬ、というのは、大変だなあ、と、思った次第であります。