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『議論のルールブック』という本で笑う!と、国語力検定

[2008年01月12日(土) ]

国語力検定の「話す」「聞く」分野の出題ネタになるかも、と考え、岩田宗之『議論のルールブック』(新潮新書)を読む。



こんなところでネタ本を紹介するなよ、と思われるかもしれないが、いや、そのネタ本に興味を持ってもらい、実際に読んでもらうことで、その人の国語力が向上すれば、それでよいのである。他人との競争ではないゆえ。

これは、手元に置いておき、議論がおかしな方向へ行ってるな、と感じたときに、参照してみればよい本だと思う。誰でもあまねく議論に参加すべき(させるべき)、ではなく、そもそも議論に参加すべきでない(議論を壊すのが目的の)人もいる、そんな人にはお引き取り願いましょう、というのも新鮮であった。やはり、つい、ね。全員で、となってしまうからね。

200ページほどの本の、もう終盤にさしかかったあたりで、こうある。

《ネットの掲示板を見ると、まともに議論が続いている方がむしろ稀で、ほとんどは意味のない言い争いに終始してしまっています。では、議論の本質から外れて何を言い争っているのでしょう? お互いの個人攻撃になってしまっていることもありますが、議論のルールについての話し合いになっている状況が多く見受けられます。》(p185)

ふむふむ、なるほど。だから、本題じゃなくて、本題の周りを巡っているような話し合いになるわけね。

《なぜ、どの議論もいつの間にか議論のルールについての話になってしまうのでしょうか。一つの原因は、議論のルールが意外と知られていないところにあり、これは本書が書かれた理由の一つでもあります。》(p185)

まあ、確かに、誰でも知っている知識について書いても、しょうがないわな。ある程度は、読者に「ほう!」と思わせる内容が含まれてないと。

で、「一つの原因は」とあるんだから、それ以外にも原因があるんだろう、と思って読み進めると。

《しかし、もっと大きな問題は、日本人のルール好きにあります(そう、『議論のルールブック』などというタイトルの本を喜んで書いたり買ったりする人たちのことです)。》(p185)

いやー、このくだりには、思わず吹き出しましたね。ナイス。

おそらく著者も、このくだりは、ニヤニヤしながら書いたに違いない。