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高級焼肉とゴルフの効用と、国語力検定

[2007年10月30日(火) ]

今話題の、守屋前事務次官、63歳。69歳の業者さんと、ゴルフに行って、焼肉屋さんへも行ったそうだ。

ゴルフはまあ、わかるとしても、63歳と69歳で、焼肉かあ。若いねどうも。と、むしろそんなことを思ってしまったのである。寿司とか、懐石とか、和食系を好まれるお年頃のようなイメージがあってね。

しかも、それなりの、どころじゃないか、きわめて社会的地位の高い人たちである。まさか「牛角」や「さかい」に行くことはあるまい。高級焼肉店の、高級肉を召し上がったのであろう。

この、高級肉を召し上がるというところが、また不思議なのである。日本で高級肉というと、あの、不自然なほどに脂肪が入った肉になるであろう。

我が家でもかつて、ヨーカドーで半額シールが貼ってあったので、不自然なほどの脂肪の高級肉を、「話のタネに食ってみるかあ?」と、買ってみたことがある。いわゆるブランド牛の肉。

焼いて食ってみる。

美味い。確かに、美味い。

しかし。

三切れも食うと、「げっぷ、もうごちそうさま」となってしまったのである。

脂にやられた、というところだろうか。当時は、前次官さんより30歳ぐらい若かったのに。こりゃ、量食えるもんじゃないな、と痛感したのであった。

前次官さんたちは、高級焼肉店に行って、何を、どのくらいの量、召し上がったのだろうか。やはり、高級肉をほんの少しだけ、あとはお酒、だったのだろうか。

いやいやそんな発想はふだん高級肉を食い慣れてない人間だけだよ、事実は、高級肉の脂も慣れればガンガン食えるようになるのさ、しかも、どんなにトシをとってもね、ということなのかもしれない。

もっとも、それを実証してみるつもりは、ぼくにはさらさらないが。


さて、ここまでは、昨日の帰り際に書いた内容。

昨夜、ニュースで前次官の証人喚問の様子を観る。

「地位が高くなるとストレスも大きくなり、週末にストレスを解消したくて、ゴルフに行っておりました」

うんうん、おれ別に地位高くないけどストレスフルな毎日だもんな、偉い人はさぞや大きなストレスを感じておられるだろう。同じように高い地位にある国会の方々も、この点については深く頷き、同情を示されているようであった。

……違う違う。問題が違うって。これ、国語力的におもしろかったんで、追加で取り上げてみました。一種の「ズラシ」テクニックでしょうかねえ、これ。

問われているのが、《なぜ週末にゴルフに行ったのか?》ということであれば、前次官の釈明は一応成り立つ。

しかし、問われているのは、《なぜ「業者のオゴリで」ゴルフに行ったのか?》ということである。これに対して、「ストレス解消したかったから……」というのは、実は理由になっていない。ストレス解消したければ、奥様とお二人だけでゴルフに行けばよい話である。

あ。ひょっとして、(1回に1万円は払っていたそうだから)1回1万を超える費用をかけてのゴルフは、逆にストレスがたまるだけ、ということだったのかな。

もしそうだとしたら、これ、費用対効果という側面、ゴルフが与えてくれるものに対する適正な価格はいくらか、という面から考えると、なかなか興味深い意見ではある。

あるいは、奥様とお二人だけのゴルフじゃ、ストレス解消はできない、ということなのかな。これも、もしそうだとしたら、熟年夫婦のあり方を考えるうえで、なかなかに興味深い意見ではある。

とまあ、国語力的に推論してみましたが、現実は、そんなに単純ではないでしょう。みなさんも、ある行動の理由を問われて、一応、1つを挙げてみたとしても、実は心の中では、それ以外の様々なものが絡み合っているはずです。