[2007年10月04日(木) ]
今日はまず、野球ネタというかメディアネタというか社会ネタというか、いずれにせよ、国語力にからめて。
我が(と言うと、ネイティブの人には「違う!」と言われるかもしれないが、すでに人生のうちの約3分の1を過ごしているので、「我が」と言わせてください)静岡県の高校から、プロ野球のドラフト1位に指名された選手が出た! まことに慶賀すべきことである。
新聞の地方版には、彼の言葉が載っていた。
「すごいうれしいです」
ん? 「すごいうれしい」? これって、先日の国語力検定会議の際、話題になったよな。確かに言うけど、書き言葉として使っちゃダメだろ、という例として。
地方版は、そのあたりの基準が緩いのかな、と思って、スポーツ欄を見る。ここにも、彼のコメントが載っている。
「すごいうれしい」
ありゃりゃ。やっぱり「すごいうれしい」か。
カギカッコで括って話し言葉ということを明示している、さらに、この表現はすでに一般にも違和感なく使われている、という判断で、あえて「すごくうれしい」と直すことなく、彼が話したままに「すごいうれしい」としたんでしょうかね。
彼にとっては、「すごくうれしいです」と記者さんが直しといてくれたほうが、よかったようにも思うのだが。
そこでふと思い出したのが、竹下登さんという元総理大臣の、新聞紙上でのコメント。「そうだわな」「やったわな」と、必ず語尾に「〜わな」とついていた(ような気がする)。同じく、村山富市さんという元総理大臣の、新聞紙上でのコメント。「そうなんじゃ」「やったんじゃ」と、必ず語尾に「〜じゃ」とついていた(ような気がする)。
あれ、ホントに必ず「〜わな」「〜じゃ」と言ってたんでしょうかね。
えーと、広い意味での、言葉によるイメージづくり、というテーマでした。
もう1つ、プロ野球ドラフトに関連して。これは、今朝のワイドショーで見たひとコマ。
日本ハムにドラフト1位指名された高校生選手、記者団の「北海道といえば?」という質問に対して、こう答えていた。
「白い恋人」
……これも、国語力的には、なかなか判断が難しいコメントです。
「白い恋人」に、なーんにも問題が起きていなかったと仮定すれば、このコメント、「なるほど、確かに北海道を代表するお菓子だからね」と、記者団も視聴者も素直に思い、メーカーさんもさぞ喜んだことだろう。もしかしたらメーカーさん、早速CMに起用しようかと考えたかもしれない。
しかし、いろいろ問題が起きた後だからねえ。
ぼくは、一瞬、この高校生、どういうつもりで言ったんだ?と思った。これは一種のネガティブキャンペーンか?とも。
まあ、そこまで考えをめぐらせて言ったわけではないだろうとは思うが、「白い恋人」という言葉、少なくとも、いまだポジティブに受け取られる状況ではない、と思われる。
さらに国語力的に興味深かったのが、記者団のリアクション。「白い恋人」という高校生選手の答えに対して、いっせいに笑い声が起きていた。
この笑いの意味というか、笑いの裏にある心情を想像してみるのも、とっても国語力的だと思う。
さて、昨日の続き。福岡〜久留米旅行記……じゃなくて出張記。と思ったけど、今日はもうかなり長くなってきたな。小ネタのみ紹介しておくことにします。
10月1日午後、関空では福岡便搭乗のみなさまに散々ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
なんとか福岡に到着して、地下鉄で博多駅へ。そこから、ホテルまでぶらぶら歩く。
おもしろい看板があったので、撮影。

