[2007年05月13日(日) ]
もちろん、ぼくの年収ではありません。
こんな額には、はるかに及びません。
そもそも、Z会でこれだけの(これ以上の)年収の人って、本部長(取締役の一歩手前)クラス以上の人だけ、のはず。
……あれ。似たようなこと、もうすでに一度書いたような気がしてきたぞ。ああ、フジテレビ社員の平均年収1500万以上、という記事をネタにしたときか。4月22日だね。
今回も、同じコーナーの記事。昨日の朝日新聞夕刊、就職活動中の大学生を対象としたページに掲載されていた、あの、日本一(世界一でもあるんだっけ?)の広告代理店、電通さんの、社員平均年収です。管理職とかの平均年収じゃないですよ、社員の平均年収。それが、1335万円、だそうです。
おれも新卒のとき、もちっと真剣に就職活動すりゃよかった。
冗談です。
いや実は半分冗談でもなくて、新卒のとき、広告代理店に、今で言うエントリーシートを取りにだか出しにだか行って、そこで何となく知り合った女の子と「情報交換しようか」などという口実で飲みに行って、それでオシマイだったもんなあ。(筆記試験も受けに行かなかった、ということです。)何が目的の就職活動やら
しかし電通さん、フジテレビさんとの200万ほどの差が、微妙っちゃあ微妙ですな。大手メディアより高給だったりすると、それはそれで問題あるんでしょうかね。
でも、電通さんはじめ、広告代理店さんは強いです。ある意味、大手メディアよりも強いんじゃなかろうか。広告収入への依存度、高いからねえ、メディアは。
たとえば、国語力検定の広告も、メディアに直接「広告載せて」「あいよ」というわけにはいきません。「広告代理店通さなきゃマズいんじゃない?」という話が、Z会側からも、メディアの側からも、出てきます。たとえ、メディアと直で広告掲載の話をしているときであっても。
広告代理店を介せば、なにがしかのおカネを取られるわけですから、にもかかわらず必ず広告代理店を介そうとするということは、広告代理店との力関係が仄見える話ではあります。
広告代理店といえば、いつかパルティオZでも関連記事書いてなかったっけ、と思い、引っ張り出してきたものを再掲して、今日はオシマイ。
〜2006年11月23日付パルティオZより〜
昨夜、レンホウ議員が国会で、タウンミーティングの運営経費として広告代理店に支払ったカネが多すぎるのではないか、と政府を追及しているニュースを観た。
確かに、ヘンな費目で少なくない金額が支出されている。おそらく、あれを観た視聴者は、「ケシカラン!」と思ったのではないか。僕ももちろん、「ケシカラン!」と思った。
でも、それから考えた。一体、何(誰)に対して「ケシカラン!」と思った(思うべき)なのだろうか、と。
政府に対してか? キャスターやコメンテーター的にはそのようだ。もし、政府が一般競争入札ではなく随意契約で、しかも代理店の言い値で外注したのだとしたら、政府には責められるべき点がある。しかし、競争入札で相見積をとった結果、あるいは外注できるノウハウを持った会社がそこだけであった結果、その代理店を外注先に選定したのであれば、政府の選択は合理的であったと言えるだろう。
外注せずに自前で、という選択もある。そうした場合、当然そのための公務員も増えることになるが、はたして現在、それ(「官」がイベント運営のためのセクションを持つこと)を国民が望んでいるだろうか?
随意契約で代理店の言い値だった場合、政府に責められる点がある、と書いたが、これを逆から見てみよう。我々が見て、「これはおかしくない?」と感じるような見積を出し、請求書を出した代理店もまた、突っ込まれるべきではないだろうか?
もちろん、代理店もまた、運営は下請けに出しており、代理店自身の取り分のほとんどはマージンだろう。政府の払ったカネが、運営に関わる(代理店も含む)いくつもの業者に、それぞれ実際どれだけ流れ、それがそれぞれの業者の業務への対価として妥当だったのかを検証することだけが、「政府の払ったカネが高いかどうか」を決定できる。
……といったことを、5分ぐらいの間に考えたのだが、まあ、マスメディアが広告代理店に対して批判がましいことを言うってことは、まずありませんな。自身も代理店的業務をしているマスメディアもいっぱいあるから、「マージンはどのくらいとって、で、見積はこれぐらい」なんてことは、十分わかっているはずなのに。逆に、「ほー、国相手だから、意外と良心的な見積じゃん」なんて思ってたりして。
追)
タウンミーティングの代理店は一般競争入札で、「内閣府が契約した広告代理店に示した単価表に「会場における送迎等4万円」「エレベーター手動1万5000円」などの項目があった」(時事通信)のに基づいて見積を出し、支払ったのだそうな。単価表? そんなのがあるのなら、どこが見積を出してもほとんど変わらない気もするが、一体どこで競争するんだろう? また、その単価表は、どういう経緯、どういう積算から出てきたんだろう?
代理店がナイーヴな「官」に吹っかけた、ということではなさそうだが、いずれにせよ、「政府の払ったカネが、運営に関わる(代理店も含む)いくつもの業者に、それぞれ実際どれだけ流れ、それがそれぞれの業者の業務への対価として妥当だったのかを検証することだけが、政府の払ったカネが高いかどうかを決定できる」ということは変わらない。