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某英会話学校

[2007年02月16日(金) ]

現実に報道されている内容のうち、多くを捨象し、一点だけに絞って考えてみる。

それは、前売り制の英会話レッスンチケットを大量に買い、途中で解約した場合、払い戻し額として最初の購入料金/チケット枚数×残ったチケット枚数を要求することの是非である。

具体的にしてみよう。10万円で100枚のチケットを買ったとする。でも、10枚しか使わずに解約した。だから、9万円払い戻してくれ、というのは、真っ当か否か。

マスコミでは、9万円払い戻すべき、という論調のように見受ける。そして、もし、世間も同じように考えており、それが公的なルールになるのであれば、ライバル校を潰したい英会話学校は、こうすればよい。大勢のアルバイトを雇って、ライバル校の前売りチケットを大量に買わせ、1枚か2枚使わせたあとに一斉解約する。

なぜ、これでライバル校が潰れるのか。

最初っから詐欺的商売をしようというのでもない限り、ライバル校は、前売りチケットの数に合わせて、ハコ=教室や教材を用意する。先生も採用し、生徒の来校に備えてスタンバらせる。

にもかかわらず、生徒が100分の1しか来ず、しかも授業料も100分の1しか入らなかったとしたら、どうなるか。

ハコや教材の用意も、先生の採用も、タダでできるわけではありません。稼働率1%の教室や先生を抱えていたら、そこはイヤでも潰れます。

多くの消費者は、自分が現実にサービスを受けた局面しか見ないけど、この、サービスを提供するための仕込み自体にも、相応のコストがかかることは、理解しておいたほうがよいと思います。

入試やコンサートといった、一日限りのイベント的なものは、余計そうだろうね。だから、もし当日会場に来なかったとしても、返金なんかできないわけだな。

繊粒庵ぽん吉君

[2007年02月16日(金) ]

タイトルでアクセス増か?なんて考えるところが、あざといね。

さて、タイトルは、中学コーススタッフとしてブログを書いている人の名前であるが、まずは最近読んだ本から。

浜井浩一・芹沢一也著『犯罪不安社会』(光文社新書)に、次のような一節がある。

《私たちの社会は子どもの安全を旗印に、社会的な弱者を次つぎと排除していっている。子どもという無垢な存在の生命を守ると称する社会は、一見したところ、住民たちへの配慮に満ちた優しい社会に見えるかもしれない。だが、事態はまったく逆なのだ。》(p239)



「子どもの安全を守るために、地域社会が協力し、監視の目を光らせましょう」という動きの持つ、危険な一面について言及した一節である。

引用箇所では“弱者排除”と表現しているが、必ずしも弱者に限らず、異質な他者の排除、といったほうがいいだろう。ふだん見かけない人、アヤしそうな人を見たら、不審者として通報しましょう、というやつだ。

平日の昼間、スーツも着ずに不精ヒゲで外をブラブラしてても、不審者扱いされかねないとしたら、おれもヤバいではないか。

いわんや、(ここでタイトルに戻る)繊粒庵ぽん吉君のような格好をしていたら(彼のプロフィール写真にある格好ね)、100%不審者扱いに違いない。

と、いうようなことを、彼の写真を見て考えたのでした。
(ちなみにぽん吉君は、沖縄出張・波浮食堂激闘編に登場したS君です。)

で、そこから考えは全然別方向に飛ぶ。

地域社会で子どもを守る、それはそれで悪くないが、でもそれによって守られるのは、地元の公立小学校に行ってる子たちだけではないのか、都内では私立小学校の生徒も電車の中などでよく見かけるが、あの子たちの安全はどうするんだろう、わざわざ私立に通ってるんだから、それぐらいのリスクは引き受けますよ(引き受けなさいよ)、そこは自己責任でよろしく、というのが社会全体の暗黙の了解なんだろうか、と考えたりしたわけです。

もしそうだとしたら、「安全」も絶対的価値ではなく、何かと天秤にかけられうるものなんだなあ、と。