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それは尋ねるだけ野暮であると、国語力検定

[2008年06月29日(日) ]

昨日も今日も、ちょっとだけ仕事をする。

明日、休もうかと考えているためだが、さて、天気も悪そうだし、どうしよう。



三島の街を散策中、なかなか楽しい看板を見つける。



吐く人が多いんでしょうなあ。

大学も近いしね。

二十代のころは、自分もよく吐いたもんだ。

……すいません、三十代でも吐いてました。

さすがに、四十過ぎてからは、吐いたことないな。

少しはオトナになったってことか。



広瀬隆『持丸長者[戦後復興編]――日本を動かした怪物たち』(ダイヤモンド社)読了。



広瀬隆さんと言えば、ぼく的には『危険な話』である。

大学生のころ、かなり流行った記憶がある。『危険な話』。

てか、バイト先の同僚に「ぜひ読め」と言われて貸してもらったんだっけか。

メンタリティというか問題意識というか、基本的なところは変わっておられないようである……ウロ覚えですけどね、『危険な話』の内容。

ごく少数の例外を除き、軍人や政治家や資本家を、激しく嫌悪していらっしゃるようだ。わからなくもないが。白洲次郎さんも、ボロクソに書かれている。確かに、いろんな視点からのものを読んだほうがいいとは言える。

敗戦直後、備蓄してあった国家予算1年分ほどのカネ・モノが、特権的な立場にあった人たちによって山分け状態、というのがおもしろかった。おもしろかった、というか、なんだかなあ、というか。当時、そうしたのはわからんでもないですよ。でも、今からでもいいから、「当時はすんませんでした、返しまーす!」という気は起こらんものなのか。

一箇所だけ引用。

《なぜわれわれは、いま、この戦後史を正確に知っておかなければならないか。/尋ねるだけ、野暮である。》(p38)

ちょいとおもしろかったんで引用しました。

いや、もちろん広瀬隆さんは、「以下、読んでもらえればわかるだろう、だから『尋ねるだけ野暮である』のだ」という意図なんでしょう。

Z会の問題の解説で、「なぜ、この問いの答えがこうなるのか。/尋ねるだけ、野暮である」と書いてみたら、ウケるだろうなあ、と思って。ウケないっすね、すいません。

でも、かつて、ごく限られた人のためのZ会だったころ(まだぼくがZ会で働き始める前ですね)、実際、「なぜこれが正解かは、諸君には解説するまでもないだろう」といった旨の解説もあったと聞いたことがある。

当時は、そりゃまたなんと高踏的な、と思いましたが、今から考えると、それでペイをもらえたわけで、いい時代ではあった。「まず自分で考えてみよ」という意図もあったんだと思いますが。

今は、それ、通用しないでしょうね。

手取り足取り、が主流ですもんね。

それが逆に、対象をスポイルしている面もあるのではないか。

難しい問題だ。

コメント

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へー、今でもあるんすか。

でも、

>「この先は説明しなくてもわかるであろう、と君たちを信ずる」

は、ちょっとおもしろいですね。

「……と、君たちを信じてもいいだろうか」は、どうっすかね。

で、今、ぼく、ヒラメキました。

受講生の理解度に応じたオンデマンド解説。

よくわかってる子にはクドクドとしたものでなく、サラッと、もしくはよりハイブロウな内容を。よくわかってない子には、噛んで含めるような解説を。

スバラシイ!

……余計なこと言っちゃいましたか、すいません。
Posted by:国語力研究所代表 at 2008年06月30日(月) 18:05
いまでもありますよぅ〜、「この先は説明しなくてもわかるであろう」的解説。それを毎年毎年、「最近の子はどこまでいえば先がわかるのかなー」と考えて、前置き部分を引き伸ばしていくわけです。近頃のは、どれもこれも極め台詞にたどり着く前の前置き、ナガッ!という感じです。
「この先は説明しなくてもわかるであろう、と君たちを信ずる」とかいうのもありました。
Posted by:と@三島 at 2008年06月30日(月) 16:35