ブログ検索
最新記事
最新コメント
国語力研究所代表
御茶ノ水でランチと魯山人の料理王国と、国語力検定 (2008年11月22日)
タカバタケ@御茶2F
御茶ノ水でランチと魯山人の料理王国と、国語力検定 (2008年11月22日)
国語力研究所代表
「ふしゅう」とホッケとアーレントと、国語力検定 (2008年11月19日)
国語力研究所代表
成功の秘訣は1日14時間労働と、国語力検定 (2008年11月17日)

http://www.zkaiblog.com/kokugoryoku/index1_0.rdf
プロフィール

醤油鉄砲と硫黄島と、国語力検定

[2008年05月29日(木) ]

昨日の朝日新聞夕刊から。

《追い抜きざま「しょうゆ鉄砲」》

女子高生の背中に、バイクで追い抜きざま、水鉄砲に仕込んだ醤油をかけた男が、暴行容疑で逮捕された由。

醤油をかけたら暴行。

これは、醤油だから、暴行になったんだろうか?

あるいは、真水の場合も暴行?

もしそうだとしたら、よくメディアの取材に水をぶっかけたりする人がいるが、あれも暴行ってことになるな。

タイのソンクラーンなんか、まさに暴行祭りだ。

てことは、やはり、水以外のものをかけたから、暴行ということか。

もし、プロ野球チームの優勝祝賀会で、「やめてください」と言ったのにビールかける人がいたら、暴行で逮捕、ということになるんでしょうかね。ビールをかけられている、チームの人じゃなくて取材の人、嫌がっているようにも見えるんだが。



NHK取材班『硫黄島玉砕戦 生還者たちが語る真実』(NHK出版)読了。



NHKスペシャルを再構成した本だが、もともとのNHKスペシャル、観たかな。覚えてないな。今度ビデオ借りて観ることにするか。

映画『硫黄島からの手紙』でも、また硫黄島での戦いを描いた本でも、栗林中将が最後の総攻撃をかけるところで、ほぼ描写・記述は終わっている。

この本は、その後の約2ヶ月間、いわゆる掃討戦の段階に入った時期にも、焦点をあてている。そして、その掃討戦の時期が、より一層悲惨だったわけです。映画『硫黄島からの手紙』を通じてしか硫黄島の戦いを知らない人は、一度読んでみてもいいと思います。

印象に残った箇所をいくつか引用。

《「……こんな攻撃は全然意味がないと、陸軍の将校に何度も訴えましたけれども、命令する将校は壕の中に入ったまま外に出ていかない。兵士が戦っている現場を見ていないから、こんな戦闘の指示を出すわけですよ」》(p141)

ええと、これはビジネス的な教訓でもありますよね。

掃討戦の時期を生き抜いた、元日本兵のコメント。

《「戦争というのは、人間が人間じゃなくなるんです。人が、人の道に外れたことをしなければならないのが戦争なんです。今思えば、人として恥ずかしいと感じることでも、戦場で生き延びる兵隊は、動物的な本能でしか行動できなくなっているんです。……」》(p192)

次は、元アメリカ海兵隊員のコメント。

《「戦争に、勝者も敗者もありません。硫黄島の戦闘で勝った者など、誰もいないと私は思います。われわれがやった殺し合いは、何もかもがばかげています」》(p203)

もう1つ、元日本兵のコメント。

《「硫黄島で、あれだけの日本兵が死んで、そのことに意味があったんでしょうかね。私の中で結論は出てませんけれども、無意味にしたんじゃかわいそうですよね。『お前が死んだことに意味がなかったな』というのでは、家族に対しても残酷ですし、生き残った私らもそれはやりきれないですよ。だけど、どんな意味があったのかというと、これを説明するのは、難しいんじゃないですか。ただ、硫黄島でわれわれが戦ったことが認められない――認めるという言い方は誤解を招くかもしれませんけれど――頭から否定されちゃったら、話にもならないですよね。その間、必死に生きた時間、実際に過ごした時代というのは、何だったのか。そこに意味がないのであれば、自分はその間、“空”だったのかということになりますから」》(p215)

意味がないとは思わない。思わないが、何というか、1つの意味だけにしちゃおうとすると、いろいろヤヤコシイ問題が生じるんじゃないかな。国語力検定ブログゆえ、この問題はこの程度で。

ところで、映画『硫黄島からの手紙』の中で、栗林中将は、硫黄島を守ることが本土空襲を食い止めることになる、だからこの島で1日でも長く戦い続ける、その1日に意味がある、といった趣旨の発言をしていたと記憶する。

《アメリカは、硫黄島の戦いを通じて、一つの確信に達していた。圧倒的な武力を投入して地上戦を展開しても、日本軍は降伏を拒否して、最後まで捨て身のゲリラ戦を挑もうとする。地の利がある相手に、地上戦で応じつづけることは、多大な犠牲を払う結果になる。(中略)そんな厄介な敵に対処するには、どうしたらいいのか――。/アメリカ軍が選択した戦い方は、味方の犠牲をできるだけ減らそうというものだった。こうして都市爆撃は、より強化されていくことになる。》(p152〜153)

アメリカを、地上戦じゃなくて都市爆撃に傾斜させた一要因が、日本軍の頑強な抵抗だったのか。

コメント

Z会のSNS パルティオゼットならもっと多くのユーザーで交流を深められるよ!コチラから参加しよう
名前 : 
Email : 
URL : 
クッキーに保存

小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

あ、そうです。シブヤです。(わかりにくかったですね。
そうなんですよ。暴行に過失犯は無いので、故意じゃなければ罪にはならなかったですね。刺身に醤油を水鉄砲でかけようとしてたなら(どんな状況だか)、狙いが外れて女子高生にかかってしまったとしても、暴行にはならないです。

あ、でも醤油が万が一目に入って失明(そんなことも無いか)したら、故意じゃなかったとしても、過失傷害罪ですね。
Posted by:し@ケーリ at 2008年05月30日(金) 16:33
へー、知らんかったよシブヤ君(だよね?)。故意じゃなくて、手元がくるって醤油鉄砲かけちゃった、であれば、暴行じゃなかったんだね。「いや、醤油が飲みたそうに見えたんで、口をねらったんですけどね。これ実は、何と、がごめ昆布醤油なんですよ」とか。警官に頭をゴツンとやられそうだな。
Posted by:国語力研究所代表 at 2008年05月30日(金) 13:11
暴行罪の構成要件は、「他人に対し」「故意に」「他人の身体に不法な有形力の行使をする」って話になるんで…、もし、今回の場合で真水であっても、故意にやったんであれば暴行罪になるでしょう。人の顔に塩をかけても、暴行になるっていう話なので…。(でも、怪我させてないんで傷害罪にはならないですが。)

ただ、メディアの取材に対して水をぶっかけるのは、正当防衛にあたるので、違法性が阻却され罪には問われない、っていう話だと思います。

優勝祝賀会は…暴行の故意が無いって言う話になるか、正当業務行為の一部って話になるのかどっちかでしょうね〜。(多分暴行の故意が認められないって話になる方が普通でしょう。)

野球の乱闘なんかも…度を越えなければ正当業務行為なんでしょうね。暴行罪の範囲なら大した罪にもならないんで。(笑)
(昔、さすがに大怪我させた選手が傷害罪で書類送検されてたこともあった気はしますが…。)
Posted by:し@ケーリ at 2008年05月30日(金) 10:25