昨日取り上げた、河野武『そんなんじゃクチコミしないよ。』(技術評論社)。
そんなところだけ読んでるのかよ、と思われそうなので、ビジネス本としておもしろかった部分も引用しておきます。
いや実際、広報・広告・マーケティング部門の人は、読んでおいて損はないと思いますよ。
「第1章」から。
《ネットのクチコミでバカ売れするなんて話はありません。ウソです。(中略)結論としては、「インターネットの影響力なんてたいしたことがない」ということです。(中略)そして、ぼくたちがまず認めるべきは、「ネットで少々話題になったところで、世間の大多数の人は知らない」ということです。ブログが炎上してもウォークマンは売れているし、広告賞を受賞したナイキのネットキャンペーンでさえ、ほとんどの人が知りません。》(p20〜21)
国語力検定ホームページのPV数……。ここには書けない。
何だか、
国語力検定ブログを書くことへのモチベーションが著しくダウンしてしまったんですが、1年以上書き続けているし、ここでやめるのもなあ。
この本、もし去年の4月に読んでいたら、「なーんだ、ブログ書くの、やーめたっと」となったかもしれない。
「第1章」の脚注から。
《※BUZZ 「ばず」と読む。マーケティング用語で主に「クチコミ」を意味する。まあ「BUZZ」とか「WOM」とか「Web2.0」とか言ってる人は信用しない方が得策。》(p27)
《※アルファブロガー とにかくなんだかよくわからない呼称。説明不可能。》(p33)
ここはちょいと笑ってしまいました。
が、著者ご本人がかつてWOMの勉強会をしていたという記述もあり、それを考え合わせると、ここは文面通りに読むところではなく、ウラのウラのウラのウラを読まねばならぬのかも。
「第2章」から。
《ブロガーを広告塔的に使うのではなく、これまで建前しか聞けなくてほとんど意味がなかったグループインタビューの代わりに使うのがいいのではないでしょうか。プロダクトアウトではなく、マーケットインの手段として。》(p73)
なるほど。それはいいかもしれない。
「第5章」から。
《クライアント側はクチコミマーケティングの相場観がわからないので、言い値な感じはありますね。最初に予算を教えてもらい、それを使い切るように予算を割り振ります。一千万円取ったので一千万円を使って担当者が上司にいい報告ができるようなプランを提案しています。》(p161)
これは、広告会社の人の発言。
うーむ、やっぱりムダに使われているおカネって、莫大にあるような気がする。
広告会社の人の給料にはなっているから、ムダってことはないのか。
《広告主側って自分たちしか見えていないから、世の中に発信すればみんなが聞いてくれると思いがちじゃないですか。実際には情報が多すぎて、誰も聞いちゃいないのに。だけど何かやれば聞いてくれると思っちゃうんですよ。(中略)もしかしたら話題になるかもしれないけど、ほとんどのケースではそんな魔法は起こらない。(中略)クチコミって効果はあると思うんですけど、自分たちが想像しているほどの効果はないってことをちゃんとわかっていないといけませんね。》(p181)
これは耳の痛い指摘ですね。
でも、はい、実感させていただきました。
「おわりに」から。
《インターネット業界にはうさんくさい人たちがたくさんいます。彼らにダマされないように、常に裏側に隠された真実を見極めてください。そのためには自分の体験や自分の周囲の人の体験を信じることです。(中略)インターネットは彼らが言うほど日常化していませんし、グーグルを知らない人も少なくありません。煽られすぎて、そのバランス感覚を見失わないようにしてください。》(p188)
肝に銘じます。