[2008年03月02日(日) ]
板垣邦子『日米決戦下の格差と平等』(吉川弘文館)読了。
ちょっとおもしろかった、というのは語弊があるか、もとい、興味深かったのは、「幽霊人口」についてのくだり。
配給量を決めるときの人口と、実際の人口の差を「幽霊人口」といったそうですが、その「幽霊人口」、全国で100万人にものぼったそうです。もちろん、幽霊人口>実人口。配給量を増やすための、水増し申告というか、虚偽申告ってやつですね。
当時の総人口は7000万ぐらいでしたっけ、だとすると約1.5%の水増し。軍に行っていて、配給の対象にならない人を除くと、パーセンテージはさらに上がる。これ、もう、誤差の領域じゃないですよね。
ちょっと方向は違うかもしんないけど、山本七平さんの著作にあった「員数主義」という言葉を思い出しました。根っこは、おんなじなんじゃないかな。
全体としては、戦時のモノ不足を背景に、公平・平等を求める動きが強まった、というお話なんだけど、公平・平等を叫ぶのは、自らが不公平・不平等によって不利益を被っていると感じている側で、その逆では決してない、というのが、なかなか考えさせられました。
公平・平等を叫んでいる人たちが、もし不公平・不平等によって利益を得る側に立ったとしても、はたして公平・平等を叫び続けられるかどうか。
続けて、オフィスや電車の中ではちょっと読むのをはばかられる本を、休日中に自宅で読了。
あ。今、ヘンなこと考えませんでした? 違います違います、『その時自衛隊は日本を守れるのか?』(双葉社スーパームック)という本ですよ。
