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国語力研究所代表
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九州漂泊と国語審議会と齋藤孝さんの商才と、国語力検定

[2007年12月21日(金) ]

昨日、新幹線の席取り合戦について書いたが、飛行機の中でしばしば見られるのが、肘掛け取り合戦である。物理的なそれに加え、心理的な駆け引きも結構あり、なかなかおもしろ……くはないな、繊細なぼくにとっては、少しく疲れる。とりわけ、3人がけの真ん中のとき。

あれ、最初っから決めてあればいいのにね、この肘掛けはこのシートの人用、って。まあ、昨日一昨日はいずれも窓側だったので、穏やかな気持ちで過ごせたわけだが。

というわけで、一昨日は小倉〜大分〜福岡ツアー……じゃなくて出張でした。

始発の新幹線で三島を出る。朝9時に羽田を発ち、まずは福岡空港から小倉へ。空港からは地下鉄、博多で乗り換え。6両編成のこだまに乗る。かつてはグリーン車用の車両だったのだろうか、2人がけ+2人がけのシートで、なかなか快適。

小倉で打合せを終え、引き続き大分へ向かう。



特急ソニック号。こだまは6両中2両が喫煙車両と、異様に喫煙車両率が高かったのだが、特急は全席禁煙である。キレイな車両だし、ヤニなんかつけないためにも、よろしいんじゃないでしょうか。

荷物を置くところが、網棚ではなく、飛行機のようにパカッとフタをあけて入れるようになっているのが新鮮であった。

大分で打合せを終え、再び特急ソニック号で博多に戻る。博多に着くと、すでに午後7時半ごろであった。


お疲れさまでした、じゃあ、博多の魚でも食いましょうかね、ということで、同行サーさんとメシを食いに(酒を飲みに)行く。



カキ。美味い。



サバの刺身。サバだよサバ。これも美味い。

その他、ノドグロ(すげー脂のってた)、クエ(ぷりっぷりでした)の煮たやつなどを、芋焼酎を飲みつついただき、最後は明太子と御飯で〆る。

うむ。非常にオトナっぽい飲み&メシでした。


さて、空き時間に、安田敏郎『国語審議会 迷走の60年』(講談社現代新書)を読む。国語力研究所代表として、読んでおかねばなるまい。



なかなか勉強になりました……が、どうもイメージとしては、事実関係を淡々と述べては、横山やすし師匠の「どないやっちゅうねん! 怒るでほんま!」的突っ込みを入れていく、という趣きの本。

だからどうすりゃいい、という話はないの?と思いつつ読み終わり、「あとがき」へ。

《あとがきから(あるいは「だけ」)読む方も多かろうと思い、本書の内容を簡単にふりかえっておく。柱は二つ。ひとつは国語審議会の歴史を簡単に追うこと。》

ふむふむなるほど、そのとおりですね。

《二つ目の柱は、国語審議会答申やそれに関わった人物の主張から言語観、とりわけ国語観・敬語観の変遷をみることである。》

ふむふむ、これもそのとおりですね。で、それに対して「どないやっちゅうねん!」的突っ込みを入れていらっしゃるわけで。

で、それから?

《こうしたことに違和感を持ってもらうことが本書の最終的な目標である。しかし、その違和感にどう対処すればよいのかを具体的には論じていない。》

とまあ、ここでいきなり、突っ込みから一転、読者をずっこけさせてしまうのである。桂三枝師匠であれば、イスごと転げてしまうところかもしれない。

続けて、著者はこう書く。

《ということで、ここで本書が棚に返されてしまうかもしれない。》

……最初に書いてよ、そういうことは。

冗談です、勉強になりましたよ、事実関係を押さえるだけでも、十分に。

ただ、「あとがき」の中で、《ひとによっては不愉快に思うところもあるだろう。だが、この手の問題は万人が納得するものではないし、そもそも万人の興味をひくものでもない。》と書いていらっしゃるが、その、人に「不愉快に」思われるかもしれない、と著者が考えている箇所。

齋藤孝さんが出した『CDブック 声に出して読みたい方言』(草思社)という本について、《商才たけた齋藤に一貫性を求めてはならないが》(p193)と表現している箇所を指しているのではないことを願いたい。

国語観には、あんまし関係ないように思われるので。「商才」云々は。

あ。でも、「商才たけた」というのは、純粋な称賛、という可能性もあるのか。ついつい、ネガティブな表現のように感じちゃったけど。難しいですな、国語は。

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