奥駿河湾釣り日記

酒、釣り、読書、ときどき国語力。なお、このブログはフィクションであり、登場する土地、機関、人物は、作者自身も含めてすべて架空のものです。

2017.08.11 12:50

鈴木邦裕『舷窓百話』(海文堂)読了。
 
以前のように頻繁には海に出られないので、代わりにこんな本を読んでみる。
 
主に海や船や航海にまつわるコラムを100編集めたものである。
 
なんだか割とアベさんに近い思想の人のような気もしたが、そんなことは気にしないでおこう。
 
こういう本は、収められている文章のいくつかが面白ければアタリとすべきであって、全編「こりゃおもしれーや」というのはまずありえない。
 
その意味では、ハズレではなかったと言えるだろう。
 
ただ、2級船舶免許ぐらいじゃ(1級でも?)歯が立たないところもあって、まあ、そんなところはすっ飛ばせばよろしい。
 
ボートなんかに乗らない人にも役に立ちそうなところから、少し引用しておきましょう。
 
第十二話、「世渡りと淮陰侯韓信の逸話」から。世渡りのコツです。
 
《次の権力者は誰かを見極めて嫌われないようにするのも一法だろうが、敵をつくらないことが一番だろう。讒言は世の習いだ。また、男性は女性よりも嫉妬心が強いことを決して忘れてはならない。》(p42)
 
若いみなさん、頑張ってくださいね。
 
第二十三話、「運の良し悪し」から。ミッドウェーでの敗戦後の話です。そして同じ過ちを繰り返し、先の戦争はああいう結末を迎えた……というくだり。
 
《このとき、大敗した原因を解明するための軍法会議や査問委員会は行われなかったのである。理由はこうだ。/「敗れたことについて、当事者は十分反省していることであり、いまさら屍を責めても仕方がない。つつけば上層部にも類が及ぶから原因の究明を行わなかった」。》(p83)
 
あと、「敗れたけど現場は頑張った」という言い方もあるよね。しかし、頑張っただけで褒められるのは、せいぜい小学校までではなかったか。
 
ありゃ。
 
だとすると、先の「頑張ってくださいね」はダメか。
 
Tags :
読書
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