ブログ検索
最新記事
最新コメント
国語力研究所代表
中高生の喫煙と、国語力検定 (2008年10月10日)
国語力研究所代表
ノーベル賞の値段と、国語力検定 (2008年10月08日)
まっくん
中山大臣と宮古島と、国語力検定 (2008年10月01日)
国語力研究所代表
箱根峠に挑戦の顛末と週末映画と、国語力検定 (2008年09月16日)

http://www.zkaiblog.com/kokugoryoku/index1_0.rdf
プロフィール

昨夜は三島駅近くの「二葉」というお店で飲む。社内報取材飲みである。



最初っから焼酎ボトル。ガブガブ飲む。



お通し。お通しに串焼きとは、珍しいなあ。

脇に添えてあるのは、ワサビか?

と思ったら、ゆずコショウであった。やるな。



揚げタコヤキ。カリッ、トロッ、といった感じでしょうか。



チョリソー春巻。「激辛」と書いてあったが、そうでもなかったぞ。もっと、むせ返るような辛さを期待していたんだが。

写真、ちょっと上達したと思いません?



ジャン=クリスチャン・プティフィス『ルイ十六世』(中央公論新社)、上巻をやっと読了。



上下で1200ページ以上あるんで、新書のようにはサクサク進まないのである。

ここまでの感想。

フランス革命の背景、「王・貴族と民衆との対立」という感はしない。

ルイ16世は進歩派・改革派であり、抵抗勢力はむしろ、特権・既得権にしがみつく貴族・聖職者層。

さて、下巻ではどうなるか。

例によって、いくつか引用。

《ある日ベリー〔幼いころのルイ16世〕が「雨が降るら!」と叫んだところ、プロヴァンスが偉そうな様子で「ああ! なんという無作法でしょう、お兄様。それは美しくありません。君主は言葉を知るべきです」と言った。》(p38)

おお、ルイ16世は静岡県東部出身だったか!

いや、「降るら」と言ってるんで。すいません地域限定ネタで。

しかし、美しくないってのは失礼だな。

ルイ15世が亡くなったとき。

《侍従頭のブイヨン公爵は(中略)「皆様方、国王が逝去されました! 国王万歳!」と知らせた。/自分たちの居室に避難をしていた王太子〔ルイ16世〕と王太子妃〔マリー=アントワネット〕は、雷鳴のような恐ろしい大音響を耳にした。》(p110)

ルイ15世、天然痘で亡くなったんで、ルイ16世たちはその病室にいなかったんですが、さて、何の「大音響」だったと思います?

《それは、波のように押し寄せる、廷臣、貴族、召使いの群れであった。彼らは新しい国王に賛辞を捧げるために、故人の控えの間から出て殺到したのである。》(p110〜111)

すごいっすね、これ。先王が死んだ瞬間、その死を悼むでもなく、新王のもとへ。どこの国でも、そうなんでしょうかね。

マリー=アントワネットはファッションリーダーだったそうで。

《髪に天然の花を挿しもした。》(p315)

これぐらいであれば、別に驚きもしませんが。

《生花のまばゆいばかりの新鮮さを保つべく、その茎を水を満たした小瓶に浸すことを考えた。瓶はデリケートにふくらませた髪のあいだに隠すのである。》(p315)

髪の中にビン!

アメリカ独立戦争のとき、フランスはアメリカを支援したのだが。

《アメリカ人の悪賢さが、ルイの熱意を少しばかり冷ましてしまった。彼らは大陸会議所有の一隻のフリゲート艦に、フランスが渡した一万五〇〇〇挺の小銃と大量の火薬とを積んで輸送する任務を帯びていたのに、密輸品を運ぶことを優先させてしまったのである(「この連中ときたら、骨の髄まで商売の鬼だ」とヴェルジェンヌは常々口にしていた)。》(p519)

資本主義を生んだのは、ピューリタニズムでしたっけ。

革命直前の時期について。

革命後のナポレオンの時代も、それ以降の王政復古も経験した人いわく。

《一七八三年の和平から一七八九年までの、その間のパリの華やかさに匹敵するものは、何一つとしてない》(p586)

パリではなく、農村はどうだったか。

《生きる喜びは(中略)どんな僻村においてすらも感じられたのだ。そこでは村人は単純な快活さのうちに、歌い、踊り、飲み、日曜やお祭りともなれば、互いに議論を交わしたのであった。》(p586)

ただ、急速な工業化の際につきものの、劣悪な労働条件や貧富の差の拡大、といったことはあったようです。

上巻最後に、革命が起こった、というか、ルイ16世が槍玉に挙げられた背景について、示唆的な一節がある。

《中傷、誹謗の恐るべき力、それは、今日、メディアを通じて著名人に襲いかかるときどれほどの効果を発揮するか誰もがよく知っている(中略)興奮状態があるレヴェルにまで達すると、世論という法廷は荒れ狂い、熱狂と欲動を結晶させ、著名人に向かって社会的制裁を集中させる。こうなってしまうと、その人間がたとえ何を言っても、また無実を叫び、それを証明するために、たとえどんなことをしても無駄で、ますます深みにはまり身動きが取れなくなってしまう。それはまるで罠にかかってもがき暴れる動物と同じで、人々はそれが死にいたるのを待っているのである。》(p664〜665)

著名人の社会的死(ルイ16世は物理的にも殺されてしまったわけだが)を、我々もメディアと一緒に、いわば“楽しんで”いるわけですな。

中高生の喫煙と、国語力検定

[2008年10月09日(木) ]

今朝の新聞より。

社会面に、中高生の喫煙についての記事が載っていた。

それによると、96年に実施した調査に比べて、07年度調査では、中高生の喫煙率が半分以下になっているらしい。

この調査結果に対する、研究者のコメントが、なかなかおもしろかった。

《「校内を全面禁煙にするなど、社会の禁煙活動が浸透した結果ではないか」》

「社会の禁煙活動が浸透した結果」というのはあたっているかもしれないけど、「校内を全面禁煙」にしたことは、中高生の喫煙率の動向と、あんまし関係がないのではないか。

中高生が、職員室で「センセー、灰皿借りるよー」といって、タバコ吸ってたわけじゃあるまいし。

今朝の新聞より。

社会面の、ノーベル賞受賞者のコメントの横にあった見出し。

「賞に値とは」

正直なところ、一瞬、とまどいました。

「値」を、「ね」と読んでしまったので。

「私の研究に賞金という形で値段をつけるとは!」という意味かと、最初は思っちゃったんですな。

「オレの研究に値段なんかつけられるか!」と思っていらっしゃるのかな、と。

しかし、コメント本文を読んで、納得。

「賞に値するとは思っていなかった」。

なるほど、これは謙遜の言葉であり、「値」は「あたい」と読むんですね。

であれば、見出しのほうも、「賞に値するとは」のほうがよかったんじゃないかなあ。字数の制約があったのかもしんないけど。

「賞に値とは」という形で、「値」を「あたい」とは、あんまし読まない気がする。

細野祐二『司法に経済犯罪は裁けるか』(講談社)読了。



結論は、「裁けない」になりますかね。

理由は、裁判官・検察官は財務諸表が読めないから、だそうです。

経済犯罪の証拠は、財務諸表の中にあるにもかかわらず。

経済犯罪話だけでなく、一般的な司法批判や裁判員制度の話もあって、これはなかなかおもしろかったっす。

例によって、いくつか引用。

鹿児島の選挙違反事件(「踏み字」とかさせたやつね)は、どうして起こったか。

《各都道府県の警察並びに検察組織には、その逮捕・起訴件数に応じて、国庫から特別報奨金が支給される。》(p24)

芋づる式に逮捕者が出る選挙違反事件は、かなりオイシイそうです、警察にとっては。

ノルマがあって、それをクリアするために年度末に頑張るのかと思ってたんだけど、追加給付があるから頑張ってたわけね。

あ。でも、末端には結局ノルマとして下りてくるのか。

ちょいと会計の勉強も。

《恋愛の後結婚することになり、婚約指輪を買うに際して、その婚約指輪が御徒町のガード下で買い叩けば一〇万円で買えることを知りながらも、彼女と一緒にわざわざ銀座の高級宝飾店に行き、同じ指輪を五〇万円も出して買うという現象は、一般に広く認知されているところである。さて、ここでの取引を複式簿記で仕訳すると、指輪の購入時点の仕訳が(借)貴金属五〇万円(貸)現預金五〇万円となるのであり、ここで時価である一〇万円は複式簿記の対象にならない。(中略)次に、この男性がこの指輪を女性にプレゼントした時には、(借)交際費五〇万円(貸)貴金属五〇万円という仕訳になるのであり、複式簿記上この男性の愛の証は五〇万円の貨幣価値として処理されることになる。これを御徒町での時価が一〇万円であるとして、一〇万円の交際費として処理するとすれば、それはこの男女関係における愛の経済実態を反映しないことになるであろう。第一、この男性に失礼ではないか。》(p92)

最後の一文がおもしろかったので引用してみました。

著者いわく、「それなのに検察は、時価の10万を帳簿に載せねばならんと考えているから、話が噛み合わない」とのこと。

村上ファンドの代表に対する、東京地裁の有罪判決文から。

《「被告人は『ファンドなのだから、安ければ買うし高ければ売るのは当たり前』と言うが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」》(p125)

これ、どう思われます?

激しく賛同?

あるいは、「ん?」と思いました?

株が安ければ買うし、高ければ売る。

これを慄然とするような利益至上主義とすると、たとえば証券会社、きっついすねー。

《村上世彰氏は、逮捕直前の記者会見において、/「私が嫌われるのはたくさん金を儲けたからです。金を儲けるのは悪いことですか?」/と言っている。この村上氏の質問に対して、/「そうだ。金を儲けるのは悪いことなのだ」/とまともに言える経済人など、日本には誰もいない。/先日テレビを見ていたら、ある女性大学教授なるコメンテーターが、/「金を儲けることは、もともと悪いことなのです」/と言っていたので、笑ってしまった。ならばこの人はテレビに出てはいけない。》(p127)

おそらく、「金儲けは悪いことじゃないが、あまりボロ儲けすると、妬まれますよ」ということだろう。でも、人間、妬み嫉みで動いているとは思われたくないので(あるいは自分自身、そんなことでは動いていないと思い込んでいるので)、「正義」を持ち込みたくなっちゃうわけです。

しかし、著者は村上氏を全肯定しているわけではなく、次のように書いています。

《法を犯さないかぎり経済人は何をしてもいいのであり、金を儲けることはすばらしいことである。しかし、金を儲けるときにその金をどうやって儲けたのかということは、常に開示できるものでなければならない。ルールを犯していないのであるから、その金儲けの手法は誰に開示しても何ら差し支えないはずであろう。》(p132)

裁判官の判決文を、もう1つ。

《「自らが極刑となることが予想される重大犯罪について進んで嘘の自白をするとは考えられない」》(p155)

……はあ。そうすかねえ。

さらにもう1つ、これは裁判員制度導入前のリハーサル、模擬裁判における裁判官の発言。

《「証人は公務員だし、嘘を言う立場にない」》(p200)

……はあ。そうなんすか。

最後に、著者から読者への、逮捕されたときのアドバイス。

《読者が不幸にして事件の容疑者とされた場合、私は、読者が日本の刑事訴訟法が定める被疑者の当然の権利を行使することをお勧めしない。》(p214)

えーと、その前後も激しく引用したい誘惑に駆られますが、ヘタレなんでやめておきます。

そういや、おれ、指10本、すべて指紋とられてるんだよなあ。十何年か前、高速道路に入る前だか出た後だか、シートベルトしてないってんで捕まった。

今から考えると、シートベルト如きで……という気もするが、みなさん、いかがでしょう。

昨日も上京。



広尾駅でおりる。

そこから、目的地までテクテク歩く。



広尾ガーデンヒルズなる高級マンションを見つつ、だらだら続く上り坂を、ひたすら歩く。

ふーむ、駐車場を見ると、ほとんどがベンツ・ビーエム・レクサスか。金持ちはいるもんだ。

……しかし、遠いな。案内では、広尾駅から徒歩15分とあったが、そりゃ不動産屋さん歩きの15分でしょ。これで真夏だったり土砂降りだったりしたら、大変だなこりゃ。

ようやく到着。



聖心女子大学です。今日からここに奉職……というのは冗談で、いやー、聖心などには縁遠い生活だったんで、初めて見た、聖心女子大学。なんか、雰囲気違うね、やっぱ。



門の奥には、さらに門があって、立派っす。

学生さん、広尾駅から歩いたりはせず、渋谷か恵比寿から、バスで通うんだろうね。

いや、バスなんか乗らず、自宅からクルマで送迎してもらうのか。

いやいや、ほとんどの学生さんが、広尾ガーデンヒルズに住んでいるのか。

聖心じゃなく、目的地は、その隣。



ここが入り口です。聖心とはずいぶん違うな。

しかしそれには理由があって、



なんだか大工事中なわけです。

工事中の脇を通り抜けると、到着。



おお、なかなか立派ではないか!



日赤看護大学です。今日からここに奉職……ではなく。



「日本語力認定ことば検定」(産経新聞)の試験会場が、ここだったのでした。ちなみに、広尾駅から徒歩で、優に20分はかかるぞ、ここまで。

さて、試験の感想。

・日本語検定(東京書籍)ほど、会場スタッフが仰々しくなかった。
(スーツのオジサンたちがワラワラといなかった、という意味です。テレビの取材もなかったし。フジサンケイグループってことで、テレビに映るの期待してたんだけど。粛々とやっておられました。)

・受験者の年齢層が高い。ので、マークシートに慣れていない人もいた。
(試験監督補助の人に、マークの仕方を教わっている人も。そうかー、共通一次世代以降だよな、マークシートに慣れ親しんでいるのは。)

・冒頭に、試験に関する説明が15分あるのだが、15分もいらんでしょ。説明は5分ぐらいで終わっちゃって、あと10分はじーっと座ってなきゃならんかった。
(試験時間終了前に終わっちゃったら、出てもいいのかな……という点についての説明がなく、いや、手をあげて聞けばよかったんだけどね、シャイなぼくは聞けんかった。)

・第1回にもかかわらず、問題訂正がなかった! これはスバラシイと思います。

・マークシートだけじゃなく、問題冊子も回収された。うーむ、これだと、事後に自己採点もできないし、採点ミスの申し立ても不可能だな。やるな、産経新聞さん。

・覚えている限りでは、様々なジャンルから出題しようとしているのはうかがえました。ただ、であれば、もっと設問数を増やしてもいいんではないかな。

・最後の2問が、いわゆる読解問題。4つに分けてバラバラにした「産経抄」を、元の順序に戻す問題と、キーワードを指摘する問題。それまでの一問一答のつもりでペース配分をしていた人、「全部で80問だから、1問につきこれだけの時間をかけられる、ちょうど時間内で終わればいいや」と考えていた人は、最後の2問を見て、面食らっただろうなあ。

いやー、にしても、ぼく自身が試験時間を勘違いしててね。冒頭の説明が15分、そして試験時間は45分だとなぜか思い込んじゃってて。

一通り解いたときには25分経過、最初からちゃんと見直さなきゃと思って見直してマークミスを一箇所発見、よっしゃこれで終了!と思ったときは40分経過、ふう、国語力研究所代表として5分前には終了できた、と思っていたら、45分経過の時点で、試験監督さんから次のようなアナウンスが。

「退出できる時間になりましたので、終わった方は問題冊子とマークシートを提出して退出してもかまいません」

え。

あ。

……試験時間は、75分だったか!

でもさ、45分たったら退出できるって、それ、最初の説明のときに言ってよ。

というわけで、30分もあれば解けます、2級。

難易度も、日本語検定(東京書籍)2級に比べると、かなり易しいんじゃないかな。

わが国語力検定で言うと、この2級合格が、国語力検定3級レベルといったところか。

もっとレベル上げて、問題数も増やすべきではないかと思います。

最後に。もっとも微笑ましかったのが、試験監督補助の、多分アルバイトの女子学生さん。

「スーツ着用」と言われて、でも自分ではスーツ持ってなくて、誰かに借りたのかな。

ビシッとしたスーツに、しかし足元はだいぶ履きふるした、ナイキの白いテニスシューズでした。(さすがに写真は撮れず。)

昨日はイベントで御茶ノ水へ。



会場は、「全電通労働会館」。



Z会中学受験コース会員向けの、講演会である。

なかなか立派な会場だ。

さて、では、いっちょ、会場を笑いと感動の渦に……ではなく。

ぼくに中学受験生向けの講演なぞが、回ってくるわけはないのである。えーと、国語に関する話であれば、できないことはありませんが。

今回は、国語力検定関連本即売コーナーもあるので、その売り子である。



カミサンは、「アンタ、計画立ててモノ作って営業して売り子やって、個人事業主みたいだね」と言うが、あたらずとも遠からず。わが研究所だけを切り出してみれば、サーさんアーさんタカさんとの家族経営みたいなものである。であるからして……以下省略。ではあるけれども……以下省略。国語力でもって、くんでやってください。

さて、その講演会。



いやー、ギッシリですな。対象×テーマによっては、これだけの人が集められるとは。

国語力検定関連本じゃなくて、違うモノでしょ、ここで売るべきなのは。もっと単価の高いモノでもいいし、別にZ会の商品じゃなくてもいいでしょ……と、電通や博報堂の人であれば、きっと言ったに違いない。Z会さん、しょうがないっすねー、と。

確かにそのとおり。おっしゃるとおりである。ちと考えます。

でも、結構売れましたよ、『ほんとうの「国語力」が身につく教科書』。

結構、どころじゃなかったのが、同じく即売した、あの高濱先生の『算数脳』。

あっという間に、用意していた20冊を完売! 20冊てのは、弱気でしたな。

高濱先生、毎小での連載仲間なのだが、やはり違いますね、ぼくとは。

ところで、昨日、ちょっとおもしろかったこと。

イベント会場ロビーの窓から、ミニパトが見える。



何やってんだろう。ズーム!



ミニパト、バッテリーあがったみたいっすね。

しかし、パトカーがバッテリーあがって立ち往生するか?

なーんか、おかしかった。

助けるほうのミニパト、ファンファンサイレン鳴らして急行するしさ……というのは冗談で、一連の作業、ひっそりと静かにやっておられました。

昨夜は清原選手の特番を(途中まで)観る。

不振にあえぐ清原選手の姿を、自宅テレビで見守る奥さん。

そのご自宅が、さすがに立派そうでしたなあ。まさに昔のトレンディドラマ。

そして、清原選手とは直接関係ないのだが、そのご自宅に飾ってある長渕剛さんの書。

あれ、長渕さん、ご自分で書かれたんだろうか。きっとそうだよな。

長渕さん、上手だなー、と思いました。

と、同時に、その書きぶりと、書かれた内容を見て思ったこと。

長渕さん、ちょいと“相田みつを”入ってないすかね。

つか、音楽界の“相田みつを”を志向していらっしゃるのかな。



鈴木健夫/ポール・スノードン/ギュンター・ツォーベル『ヨーロッパ人の見た幕末使節団』(講談社学術文庫)読了。



うーん、事実を淡々と述べていく、というのが主で、期待したほどおもしろくはなかったかな。事実の記述だけで十分おもしろい、という場合もあるんだけどね。これはそうでもなかった。学術書の類だからですかね。読者をおもしろがらせようとして書かれたものではない、という意味で。

珍しいものを見てもキョロキョロせず、ビックリせず、表面上は無関心、無表情で振る舞う、というのが上品さとされるのか、というのは勉強になりました。

次に東京へ行ったときは、あんましキョロキョロしないようにしようっと。

ちょっとだけ引用しておきます。

最初の訪問都市、パリで、女性のクリノリン・スカートを見て。クリノリン・スカートっていうのは、あの、針金でブワンとふくらませたスカートのことです。

《彼らにとってぞっとするほど醜いものがただ一つある。女性である。彼らはクリノリン・スカートが本当の身体の形だと思い、それで、愚かしいとまでは言わないが、パリジェンヌをホッテントット族の女性と比べてみていた。クリノリン・スカートが人間の考えの産物であることを教えられると、ある者は目に見えて気を昂ぶらせていき、叫んだ。「自分が醜く見えるように女たちが骨折るとは、おかしな国だ!」》(p190)

この「叫んだ人物」、どうやら福沢諭吉っぽい、とのこと。

にしても、あのブワンとふくらんだ形の下半身をした女性……土偶かよ。

ロシアで食事をした際。

《使節団の何人かはデザートに大根とおろし山葵を所望し、それを肴にしてシャンパンを満足そうに飲んだ。》(p235)

デザートとして、というのはともかく、へー、大根とおろし山葵、シャンパンに合うんだ。大根もおろすのかな。大根おろしに山葵おろしを添えて。醤油がほしい気もするが、とりあえずそれだけでシャンパンと合うか、試してみるか。あ、シャンパンじゃなくて、正しくはスパークリングワインっす、ぼくが試してみるのは。

「あとがき」より。イギリスの高校教育って……と思った部分。そんな昔の教育じゃないっすよ、1970年前後の「高校」のことだと思われます。

《著者の一人がイギリスへの里帰りをしたとき、四〇年余り前の高校時代の同級生に出会った。その際次のような会話を交わした……「おお、久しぶり」「うん。もうイギリスに住んでいないんだ」「外国か。パリとか?」「いや、東京だ」「東京か。あれは中国のどのあたりだったっけ」。地理的に遠く離れている国の国民は、まだまだお互いに意識が足りないのが見てとれる。》(p270)

渡辺浩平『変わる中国 変わるメディア』(講談社現代新書)読了。



朝日新聞書評欄先取り編。10月5日書評欄には、これが取り上げられるそうだ。

どこにフォーカスするか。

個人的には、「快楽大本営」を取り上げてほしいところだが。

「快楽大本営」。

何だと思います?

これ、中国のテレビの、バラエティー番組のタイトル。

すげータイトルだな。

ま、これは取り上げないでしょう。

共産主義イデオロギーの代わりに、ナショナリズムを国民に植え付けたことか、ナショナリズムと金儲け至上主義が結びついて、えらいことになってるな、ということか、親会社である公企業が、子会社である私企業から莫大な利益を吸い上げていること、あたりかな。



続いて、多田治『沖縄イメージを旅する』(中公新書ラクレ)読了。



戦前から現在に到るまでの、主に沖縄以外の人たちによる「沖縄の見られ方」をたどったもの。

見る側の「欲望の反映」というところが、おおむね正解なんだろうけど、見られる側も見る側に協力している側面もあり、そこが興味深かった。

例によって、いくつか引用。

昭和15年に起きた「方言論争」(東京から来た人は「方言を保存せよ」と言い、地元沖縄の人は「いや、標準語運動を進めねばならぬ」と反論した)に対しての、沖縄の人の意見。

《「彼等の云ふ所はいつもかうだ。“わざわざ遠くまでやつて来たのだから奇らしいもの面白いものを残して貰はないと困る”彼等は余りにも県をその好奇心の対象にしてしまつてゐる。好奇心の対象にする位ならまだしもである。もつとひどいのになると観賞用植物若くは愛玩用動物位にしか思つてゐないものもある。かかる人々に限つて常に沖縄礼賛を無暗に放送しては“またか”と思はせられるのである」》(p80〜81)

うーむ。これ、今現在の意見だと言われても、そんなに違和感がないんではなかろうか。

1970年代の沖縄観光キャンペーンについて。

《ここに、電通が関わってくる。》(p142)

おお、やっぱ世界の電通さんか。

《自治体の観光振興に協力を求められた電通は、「沖縄を売る」「地域を売る」宣伝戦略を打ち出していく。》(p142)

《電通は、「沖縄の歴史」の開発が必要だと考えた。自然の美しさや南国ムードなら、他の観光地にもある。むしろ、城跡・民謡・祭りなど、沖縄の歴史に関連した観光素材を開発することが効果的だと言った。》(p143)

歴史の「開発」かあ。やるなあ、電通さん。

若者に対しては、どんなイメージ戦略を立てたか。

《電通は、旅する若者の意識は、「自分がその場の主人公でありたい」欲求だと指摘する。ただ美しい景色を見せるだけではなく、観光客がその風景や場所との「関わり」をもてるような演出が必要だという。》(p144)

その流れで現れたのが、70年代、80年代の、海とビキニ姿の女性を映し出したポスターやツアーパンフの由。

《キャンペーンの狙いは、ポスターを見るこちら側のイメージを呼び起こすことである。「沖縄に行けば、何かが起こるかもしれない」――ビキニ姿の女性は、男性にも女性にも、そういう漠然とした未来への期待・幻想を高めさせる。》(p148)

へーえ。70年代、80年代の若者は、そんな期待・幻想を抱いて、沖縄へ行ったんですか。

でも、沖縄ツアー、当時はまだえらく高かったよなあ。

80年代後半に大学生やってましたが、沖縄へ行こうなどとは……ていうか、旅行自体、ほとんどしてないな、そういえば。夜行で奈良へ行ったのと、ソウル乗り換えアンカレッジ経由の往復チケットだけ持ってヨーロッパへ行ったぐらいか。だから、かどうかは知らんが、就職して、出張で新幹線に乗れるのが、新人時代は嬉しくてねえ。「おお、おれも新幹線に乗れるようになったか! これぞまさに異例の大出世!」と思ったもんです。帰省のときは、急行能登号だったしね。つか、就職しても、独身時代は帰省に能登号使ってたか。

それはさておき、そうか、沖縄へ行けるほどカネがない70年代・80年代の若者は、同じような期待・幻想を抱いて、新島とかの伊豆七島へ行ったわけか! なるほどなるほど。

そして90年代。次のくだりには、ちょっと笑った。

《九〇年代には、「Hanako」系の女性がメインターゲットになったことにより、露出度の高い水着姿の女性は姿を消していった。》(p147)

たしかに、ちょっとイメージ違いますね、ビキニ姿の女性とは。

国語力的に「うーむ」と思った箇所。

《琉球大学から一橋大学に異動して以来の切実な問題なのだが、東京の教室で沖縄を切に語っても(中略)机上の観念論に吸収されがちだ。一橋ともなるとさすがに優秀な学生が多いのだが、できる学生だからこそ(中略)フィールドワークを体験することが大切なのだ。》(p228〜229)

どうっすかね、ここ。いや、読みようによっては、琉球大の学生さん、気分を害するんじゃないかと思って。

八重山での移住ブームに関連して。

《一般に移住者の方が自然環境への意識が高いとなれば、環境保護や開発反対の運動も、移住者の人が中枢を担うことになる。(中略)昔からの旧住民が地域振興の立場から開発推進、移住民が自然保護の立場から開発反対、というのが一般的によくある構図である。》(p241〜242)

スケールというかレベルの違いはあるけれど、よく見かける構図ですよね、これ。環境問題。地球温暖化問題。そして大概、一方が一方を「啓蒙する」みたいな立場で来るから、そう来られたほうは、余計カチンと来るんだろうな。

最後に、結論らしきものが述べられています。

《沖縄、そして「日本」への認識と想像力を高めるために、ツーリストの目線そのものをより濃密化し、熟練していくことができればよいのではないか。》(p275)

ツーリストのみなさん、もっと勉強しましょうね、ということですかね、これ。簡単に言うと。

昨日も大阪へ行っていた。



うーむ、いい眺めだ。ここは帝国ホテル大阪・バンケットルーム。

ここで、



講演をするのである!

……ぼくではありません。いつかこんなところで話してみたいものだ。



沖縄のM先生の講演会である。

講演中、国語力検定についても触れていただく。よかったよかった。

ところで、



こんなものを見かける。

NTT西日本、帝国ホテルで内定式かよ。こりゃまた豪勢な。

毎月通話料ほぼゼロ、ほとんど受信専用と化している我が家の固定電話の基本料金は、こんなところに使われていたわけね。

しかも、その受信の多くがまた、NTT西日本からの電話。

何回断ってもかかってくる、光回線契約の勧誘電話。

「インターネットにご興味は……」

「ありません」

終了。

営業(発信)履歴、残してないのかな、ひょっとして。

さて、帝国ホテルでの内定式なんて、すげーな、さすがNTT、と思いましたが、



講演会があったフロアの別の部屋も、すべて企業の内定式でした。景気いいのか?



本間峰一『コストダウンが会社をダメにする スループット向上で全体最適』(日刊工業新聞社)読了。



ふむふむなるほど。さっそく次年度から実践するか……という部分は措いといて、それ以外の部分をご紹介。

《コスト割れを気にして高い価格を設定したままのガソリン・スタンドには、ほとんど客をこないでしょうから、いつまでたっても金は稼げません。》(p2)

今年4月の、暫定税率騒動のときですね。高い値段で仕入れたから安い値段では売れない、というのは間違いで、高い値段で仕入れた在庫を安い値段でなるべく早く売り切ってしまい、安い値段で仕入れを始める、というのが正解だそうです。

あ。忘れるところだった。「客を」→「客は」ですね。テニヲハテニヲハ。

《旧郵政公社は鳴り物入りでトヨタから現場改善のコンサルタントを迎え入れて、郵便局に対するトヨタ式の現場改善活動を実施した。ところが、旧郵政公社は局員を簡単に解雇することはできないので、収益性改善面ではほとんど効果が上がっていない》(p30)

労務コストを固定費と考えると、業務の合理化は、業務量・アウトプット・売上の増加とセットじゃないと、収益面ではあんまし意味がない、ということですね。

今まで週5日8時間労働だったところが、週5日6時間労働になってギャラは同じ、となれば、働く側にとっては嬉しいことで、全く意味がないわけではないと思いますが。

行政サービスの民間委託について。

《民間委託するからといって〔該当業務を担当していた職員が〕すぐにリストラされるわけではない。その仕事がなくなったら別の仕事をさせるのが普通だ。(中略)これだと、市全体としては民間委託分の費用が増えてしまうだけだ。すなわち、部分的なコストダウンにこだわった結果、全体としてはコストアップになる。》(p158)

こっちは業務の合理化じゃなくて外注化ですが、この場合も、労務コストが固定費的だと、外注費が純増になるだけで、収益面ではあんまし意味がない、というお話です。

さらにお役所では、次のようなことも。

《年功序列制によって高給になった中高年職員に、労働集約的な直接作業をやらせるのはもったいないということで、本来はそれほど必要のない間接業務を無理に創出してしまう自治体もある。(中略)一度増やした間接業務を止めることは非常に困難だ。必要のない業務ほど無理やりこじつけた必要性がこびりついていることが多く、それを改める理由を見つけるのは容易なことではない。》(p158〜159)

お役所に限った話ではないと思いますがね。

そういや、JTB某支店の窓口では、定年近いと思われる男性が、旅行の予約受付・発券とかやってたなあ。JTBえらい! ……でも、若い女性に担当してもらったほうがサクサクシャキシャキ話も予約も進むんで、カウンターに座ってその男性に当たると、「ああ、ハズレだ……」と思ってたんだけどね。ゴメンナサイ。 



続いて、カルロ・ギンズブルグ『チーズとうじ虫』(みすず書房)読了。



これは、引用しにくいっす。でも、おもしろかったっす。いわく言いがたいおもしろさ。

著者が歴史学を志したきっかけとなった、マルク・ブロック『奇跡を行なう王』、読んでみなきゃ。

大阪バー編はナイショとしたが、大阪で見た「ミセスロイド」のテレビCMは笑った。あの、石田純一さんが出演。

こっちでは見たことがないが(そんなにテレビ見ないからかもしんないけど)、あれ、関西限定のCMなんだろうか。

……と、思ったが、珍しく夕方のニュース番組というかワイドショーを見ていたら、こっちでもやってんじゃん!

「よせよ」

「じゃ、靴下も脱いじゃおうっかな」

笑った笑った。

今年の優秀CMの1つではなかろうか。



10月5日、「日本語力認定ことば検定」なるものを受ける。

先日、その受検票が届く。



ハガキ一枚である。圧着ハガキでもない。



裏面には、会場地図と受検番号。うむ、コストを抑えてますな。

この検定、産経新聞社さんが主催する、日本語系の検定である。

東京書籍さんに続き、産経さんも参入してきましたねえ。オトナがメインターゲットのようだから、わが国語力検定とは微妙にズレるかもしれないが、東京書籍さんはどう迎え撃つのか、興味深いところではあります。

それはともかく、日本語検定1級ホルダーとして、これは受けておかねばなるまい、ということで、2級を受けるのである。今回は1級はナシ、だったので。次回から、2級合格者を対象に、1級を設けるそうです。

よく考えたら、これ、うまいやり方だな。2級受けて合格したら、そりゃ1級も受けようと思うもんな。参考にさせていただきましょう。

しかし、だ。

対策問題集的なものが、一切ないのである。

事前にシコシコ対策するなど邪道、ふだんの生活で培われた日本語力を測る、というポリシーなんだろうか。うむ、ここはわが国語力検定と相通ずるものがあるな。

でも、どんな問題が出るんだろう、ちょっと不安……ということで、いろいろ探してみると、「けんてーごっこ」というサイトに、「日本語力認定ことば検定(2級)」という、検定主催者が提供していると思しきものがあった。

おお、こりゃいいや、ということで、さっそく試しにやってみる。全5問である。4問正解で合格となっている。(以下、設問文は多少短くしてあります。)

Q1 「&」の正式名称は?

@アンパンサンド
Aアンパサンド
Bアンドマーク
Cランドマーク

ふむ。これはB、アンドマークでしょう!

Q2 「主たる」という意味の「main」の表記として一般的なものは?

@メイン
Aメィン
Bメーン
Cメエン

メインテーマ、とか言うよな、@、メインだ!

Q3 「インフォームドコンセント」という外来語について、国立国語研究所が提案した言い換えの例として正しいものは?

@納得診療
A説明診察
B同意診療
C情報診察

えーと、これって、患者さんに同意をもらってから……ということじゃなかったっけ。B、同意診療だな。

Q4 「書肆」の意味として正しいものは?

@作家
A書店
B書籍
C書家

これはたしかA、書店だったはず。

Q5 「そらまめ(空豆)」の語源として正しいものは?

@種が天(そら)から降ってきたという伝説から。
A豆のなかに空洞が多いことから。
Bさやが上(そら)に向かって伸びることから。
C花の開き方で天候がわかると信じられていたから。

……わからん。Bかな。

さて、ドキドキしながら「結果を見る」ボタンをクリックする。

ポチッと。

……ガーン。

「不合格」

「2問正解/全5問中」

「あなたは『努力しましょう!』です」

「難しい問題も含まれていましたね。本や新聞などで日本語力を日々向上できるよう努力してみましょう」

だと。

クソッ、どの問題を間違えて、正解は何なんだ!ということで、「解説ページへ」ボタンをクリックする。

……げ。

セキュリティソフトにブロックされてしまうではないか!

一体、どんな解説なんだろう。ドキドキ。

うーむ、にしても、2級、合格できるかどうか、激しく不安になってきた。

どうしよう。もし落ちたら、国語力研究所代表としてコカンをけられる……じゃなくて、コケンにかかわる。

本や新聞は、よく読んでいるつもりなんだけどなあ。

試験前夜泥酔して、落ちたときの言い訳を作っておこうかな、などと考えている今日この頃。

※紹介したページは、http://kentei.cc/k/12075 にあります。

| 次へ