(元)北大生編集者のキタラボ

キタラボには、大好きな北海道の魅力を探求していく「北の研究室」という意味と、クラシック音楽好きのあまり、学生時代にバイトしていたコンサートホールの愛称を組み合わせたものです。北海道のこと、音楽について、お仕事について、経済学修士の視点で(?)書いていきます。

     
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叩くなら見識を
[2008年08月05日(火) ]

北海道での週末、テレビを見ていました

テレビの有名コメンテーターが、
社会や政治を軽妙なトークで痛烈に批判していくコーナーです

今日取り上げる中での最悪の事例として、
確定拠出年金や個人年金保険の拠出先が、定額モノにシフトしている
という記事を取り上げていました

これを、
保険会社が自分の運用の失敗のツケを消費者に回している
と批判したのです。

保険会社が、運用益のプラスされる変額モノではなく、
低い利回りで、固定された商品にシフトすることで、
本来ならば運用での利益を消費者に還元すべきところを、
運用失敗し、そのツケを、低利回りというかたちで消費者に回していると


この展開を「ん?おかしいな」と思わなかった方、
気をつけてください!



確定拠出年金などでは、個人のリスク許容度に応える形で、
リスクの高い運用をする商品、
逆に、定期預金などリターンが確約されたリスクの低い商品を
消費者が選択できるようになっています。

サブプライムローンなどを原因とする株安や、景気の先細感などを背景に、
個人のリスク許容度が低下してきている
その現象として、投資商品のリスクの低い定額モノシフトということなのです。

個人がリスクの低い商品を積極的に選んでいる

保険会社の運用成績はまったく関係なく、
批判される筋合いはまったくありません


なんだか、これをみたとき、
なにか都合の悪いことがあったら、大きなものを叩けばよい
という風潮を感じてしまいました

クレーム社会の空気を感じることが、ただでさえ多いのに、
マスコミを通じで、このイヤな空気を全国に無料発送するのは、
どうなんだろうと思います。

今回の一件は、社会の空気をムダに悪くしただけですよね?
ありもしない悪口をいって、喧嘩をけしかけたのと変わらない…


相手を批判する立場の人間こそ、見識が必要だと思いました