(元)北大生編集者のキタラボ

キタラボには、大好きな北海道の魅力を探求していく「北の研究室」という意味と、クラシック音楽好きのあまり、学生時代にバイトしていたコンサートホールの愛称を組み合わせたものです。北海道のこと、音楽について、お仕事について、経済学修士の視点で(?)書いていきます。

     
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株主総会に行ってきましたE
[2008年07月08日(火) ]

「ANAに救われたエアドゥ・IT社長に救われたスカイマーク」

航空機産業は、典型的な費用逓減産業です。

開業には、飛行機材の調達から、空港のカウンター・機体整備など、
莫大な初期投資がかかります。

費用逓減産業とは、莫大な初期投資が必要な事業構造を持つ産業のことで、
生産量を増やすことによって、いつまでも平均費用が減っていく(逓減していく)
特徴を持つことから、このように呼ばれています。
航空産業のほか、鉄道や電力産業も該当します。
公務員ミクロ経済学テキストp231参照

参入当初、エアドゥは、飛行機1機しか所有していませんでした
そのため、何らかの原因で遅れが発生すると、なし崩し的に当日の全便に
遅れが波及することになります

機体の定期整備のときはどうしていたんでしょ?
フェリーはよく運休してますが、このときのエアドゥはどうしてたのかな。
定期航空会社として、「整備事由により1日まるまる欠航」
というのはかなりありえない話だと思いますが


開業するだけなら、なんとかできた。
ただ、安心して利用してもらえるサービス内容を提供するには、
さらなる投資が必要

「運用だけなら安くできるのに、資金がないため運用に行き着かない」

というジレンマがあったのです。

その資金面の問題を解決してくれたのが、
・エアドゥ:ANA
・スカイマーク:当時IT企業の会長をしていた西久保氏の個人資産
だったのです。

新規航空会社という旗印を捨て
大手傘下の安定飛行に入ることを目指したエアドゥ
大手の支援を受けず、
あくまで新規航空会社であり続けることを目指したスカイマーク

この違いは、「道民の翼」を守ることを第一に考えたエアドゥと、
「航空業界の寡占状態を打破する新規航空会社」という
立場を守る
ことを第一に考えたスカイマークという、
スタンスの違いに起因してるものと考えています。


規制緩和によって誕生した2つの新規航空会社は、
全く別の道を歩む結果となったのです