「新規航空会社ビジネスモデルの崩壊」
価格優位性を失ってしまったエアドゥ

エアドゥ自体もつらい思いをしたでしょうが、
それ以上に被害を被ったのが道民です
大手の戦略は、コストリーダーシップでも、差別化でもありません。
「格安航空会社潰し」(格安航空会社の価格優位を優位ではなくすこと)
でした
エアドゥが安かったときは、大手も安い運賃で提供しました

エアドゥが安くなくなると、大手は安い運賃では提供しなくなったのです
エアドゥの就航により大手も安くなり、エアドゥが苦境に立たされた際、
「大手も安くなった。もう、エアドゥの役割は終わったのでは」
という声が聞かれましたが、
とんでもない!
千歳−羽田線は、他の輸送機関の脅威がなく、寡占状態のために、
企業が
プライスメーカー(価格形成者)となっているのです。
つまり、一定の需要を少数の企業が奪い合っているだけです。
企業は、無用な競争よりも、一方の他社と同じ価格とする方が
収益をあげることができます。
飛行機代が高くなった、じゃあ、寝台特急やフェリーで本州(または北海道)に行くことにしよう
という人は、かなり少数だと思います…
経済学風に表現すると、こんな感じです。
ある2企業が共謀して(もしくは相手を先導者として)
利潤を最大化しようとする。
市場の需要は価格にかかわらずほぼ一定である。
価格を下げても上げても需要はほとんど変わらないので、
価格を上げれば上げるほど両社の収益は増える。
2企業は共謀して(相手と同じ行動をすることにより)、
価格を引き上げることを決定する。
この共謀(協調?)に加わらない3企業目の存在意義は計り知れないのです。
実際、新幹線の競合がある「羽田−伊丹・関空」「羽田−神戸」
の利益率はあまり高くないそうです


エアドゥは、結局ANAにより救済されました

「道民の翼」はかろうじて守られることになりました。
アンチテーゼとしていた大手ビジネスモデルの一部となることによって