(元)北大生編集者のキタラボ

キタラボには、大好きな北海道の魅力を探求していく「北の研究室」という意味と、クラシック音楽好きのあまり、学生時代にバイトしていたコンサートホールの愛称を組み合わせたものです。北海道のこと、音楽について、お仕事について、経済学修士の視点で(?)書いていきます。

     
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今朝の音楽「《道化師》間奏曲」
[2008年07月01日(火) ]

毎朝、寝坊をしない限り音楽を聴きながら仕事の支度をしています
そこで聴いた曲が「1日中頭から離れない」なんてこと、よくありませんか?

今日聴いたディスクは、カラヤン指揮ベルリンフィルのジルヴェスターコンサート1985(大晦日コンサート)

ポピュラー小品集のコンサートなのですが、選曲が絶妙

@ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
Aレオンガヴァッロ:「道化師」間奏曲
Bプッチーニ:「マノン・レスコー」間奏曲
Cリスト:ハンガリー狂詩曲第5番
Dラヴェル:ボレロ


ドイツロマン派のウェーバーに始まり、イタリアオペラの美しい間奏曲2作、
再びドイツロマン派のリスト、そしてフランス音楽のラヴェル…
何の脈絡もない5曲のようですが、聴いてびっくり。見事な「起承転結」です


今日はレオンガヴァッロのオペラ「道化師」間奏曲をご紹介

「嫉妬深い道化師(コメディアンですね)が、演じなければならない道化と、
道化ととられて伝わらない本心に苦しみ、発狂し、遂には舞台上で殺人を犯してしまう」

という悲劇のストーリーを象徴するような暗いユニゾン(同じ音型をみんなで奏でる)で始まった後、非常に美しいメロディが奏でられます

北海道に住んでいる人は、「ホテル万世閣の饗宴の膳」のCM(たしか)で使われていたのですが、覚えていますか?(まだ使われているのかな…?
新鮮なウニのように身も心もとろけるような、非常に美しい音楽です


先日発売されたDVDにて初めてこのオペラの全貌を知ったのですが、面白い!

舞台の主役は、カニオという人気者の道化師。悲劇の主役です。

彼の下にはトニオという、脇役の道化師がいます。
舞台上のトニオの役柄は、もうどうしようもなく、理性のかけらもありません。
道化師というより、「人間的にダメな人」なのです
しかし彼はオペラの幕が上がる前に、前口上を行うのです。

その話の内容が、非常に知的で、これから舞台起こる悲劇を暗示しているのです

舞台上の彼は、本当にバカなのか、実は計算であれほどまでのバカを演じているのか?

決して聴衆に本心を見せない「本当の道化師」は、トニオだったのかもしれない…