中学受験タイフーン

[2008年09月18日(木) ]

 

お久しぶりです。ミセス原です。
今、宣伝家族は、もっぱら09年度の制作にかかりっきりです。
そんな宣伝家族がただいま展開している「中学受験応援キャンペーン」。すでにうちの三姉妹とミニバヤシが宣伝してくれているのでご存知でしょう。

第2弾の「中学受験合格体験記」は、合格までの直前3ヶ月を親子それぞれの視点から振り返り、これから受験に挑む親子に向けて役立ててもらおうというもの。しかし、この冊子の中では読み取れない親のもっと深い葛藤があるのも事実。
インターエデュの掲示板には、「親の方が持たない・・・」というタイトルで、親の心労が綴られ、それに多くの共感が寄せられています。
中学受験は、親も子も家庭も翻弄させる、えたいの知れないタイフーン。実は、私の実際の家庭も例外ではなかったのです。

私の実の娘、姫子は小学4年生。小3の2月から大手中学受験塾に通っている。
中学受験塾に入れた理由については、それだけで一テーマできそうなのでまたの機会に。とにかく、「中学受験をしない」選択をするほうが勇気がいったからだ。

しかし、私も夫も地方出身者。都会の熾烈な中学受験を経験していないため、それが本当に子供のためによいことなのかどうか、やはり懐疑心が奥底に残る。「今しか挑戦できないことがある」と言っても、受験以外にもたくさんある。よって、我が家の中学受験は、「やりたいことを犠牲にしない。ムリをしない中学受験」というモットーで始めたつもりだった。

と、ところがだ。塾に入って勉強を始めてみると、親のフォローがないとついていくのが難しい。そしてテスト、テストのオンパレード、そのテストでクラスわけや席順まで指定される、緊張とストレスの連続だった。
受験塾に通う小学4年でも、上位者と下位者ではかなりの差がある。学校の成績ではよくわからなかったが、都会の大海の中で、わが娘がこんなにできないという事実を突きつけられ、かなり落ち込んだ・・・。

こうなると私も、仕事や家事で疲れた体を振り絞って、姫子の勉強をフォローしなきゃと熱くなる。でも疲れているせいか、何回も教えたことがまたできないと、
「なんでこんなことができないの? 何回もやったでしょう!!」
と罵倒を浴びせ、姫子を泣かせてしまうのだ。
塾からは、こんな言葉は絶対禁句。とにかく褒め、励ませと言われている。私自身もそれはよくわかっているのだが、実践できないから、どうしていいかわからない。

テスト前の夜遅く、私と姫子の修羅場に、夫が突然帰ってきた。
夫 「こんな時間まで何やってんだ。早く寝かせろ!」
私 「だって、明日テストだから、これだけは理解させとかないと!」
夫 「テスト?それがなんだ。テストで点をとるのがそんなに重要なことか。そうじゃないことくらいお前もわかっているだろう!」
私 「わかってるけど、やり残しがあるままテストを受けさせるのは気が済まない!」
夫 「それは、お前の満足に過ぎん!こんな生活ちっとも幸せだと思えない。もっと幸せの意味をよく考えろ!」
私 「幸せの意味?今そんな話してないでしょう!」
夫 「とにかく、こんな生活が続くようなら、塾も受験もやめてしまえ!」
私 「うるさい! 自分はほとんど見てやらないくせに、横から邪魔しないで!(部屋から)出て行け!」
こうなったら、私も気が高ぶっていて口か止まらない。荒々しい口論が絶頂に達したとき、私は夫に殴られる予感がして、目をつぶった。ミセス原家ではじめて夫が妻をなぐる歴史的瞬間を覚悟した。

しかし、あれ? 痛みを感じない。おそるおそる目を開けて私が見たものは、
土下座して目を真っ赤にしてうづくまる夫のなんともいえない姿だった。
「お願いだ〜 お願いだ〜 もう姫子を寝かせてくれ〜 頼む〜 ううっ・・・・」
それを見た姫子が、またわっと泣き出す。
ずっ、ずるい! これじゃあ、なんだか私一人悪者みたいじゃないか・・・
しかし、こう言われれば私もそれ以上、言い返すこともできず、
「わかった。あと5分で終わらせるから、それだけは許して。」
それから5分で、要点をダダダーと説明して終了。

気が付けば、そんな修羅場とは一線を隔したところで、小学1年の二太郎が誰にも構ってもらえず、洗濯バサミをつなげてつくった怪獣とぬいぐるみを戦わせ、zizizizi,ziziziziと一人戦いの世界に没頭し、風呂にも入れず、そのまま床に転がって眠っているのだ。
ごめんよ。二太郎!

ある日、姫子に「今一番つらいことは何?やっぱり塾の勉強がつらい?」と聞いたことがある。
「うーん、そうじゃない。塾は大変だということはわかっていたし、ママが塾にいくか、家で勉強するか聞いたとき、塾に行くって言ったのは姫子だから、大変なのはしかたがないよ。」

へえっ?姫子のなんとも大人びた発言に心が救われた。しかし、

「つらいのは、姫子のことでパパとママが大喧嘩すること。離婚しちゃうんじゃないかってすごーく心配」
という言葉。
親が気づかないこんなところで子供を傷つけていたなんて・・・またまた大ショック。
考えてみれば、結婚して10年余り、夫とこんな荒々しい口論をしたのははじめてだった。姫子もびっくりしたことだろう。

とまあ、このように、いつの間にか親も子も、とてつもないタイフーンにかき乱されているのです。どの家庭においても多かれ少なかれ、それなりの葛藤を繰り返しながら、ゴールを目指すのでしょう。10月に出る「中学受験合格体験記」。その行間に秘められた葛藤や心情を想像しながら読んでいただくと、より励みになることでしょう。
それでは、また次回に。お元気で。

この記事のURL

トラックバックURL

コメント

Z会のSNS パルティオゼットならもっと多くのユーザーで交流を深められるよ!コチラから参加しよう
名前 : 
Email : 
URL : 
クッキーに保存

小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク