どのようにしてリードしていくか、という話ですが、
まず前提として、現行の状況として成績に全く問題のない場合は、勉強に関してはほめるだけでそれ以外の口出しはしないほうがいいです。変に手の内を探ろうとしたり、親がさらに手を加えようとしたりすると反発を招くだけです。
その上で、まずやるべきことは問題の原因がアバウトすぎるパターンなのか、細かすぎる詳細パターンなのかを把握することです。おそらくこれは普段の生活状況から簡単に推測できるのではないかと思います。
アバウトすぎるパターンに入っている場合には問題の意味を考え、区切りを考えるように提案してみてください。いきなり勉強の話ではなく、日々の生活の区切りから入る方法もあります。言い換えると切り替えを明確にしよう、ということになります。
詳細パターンに入っているこの場合にはアバウトにすることに不安を持っていることが大きな要因であるか、時間の区切ったプリントを配られてしまってきちんとかかなくてはいけない、という強迫観念にとらわれている可能性があります。中学生の時間予定は学校−勉強−遊び−その他(食事等)の4項目程度で十分です。ましてや自分の計画は勉強する時間さえわかっていれば言いわけですから、この日は何時から勉強を始める、だけ決めるようにもっていけばこのパターンの子は内容把握はできますから問題は解決できます。
大事なのは
「するべき内容の区切りを把握」
「時間の区切りをコントロール」
のバランスをとらせることです。
では昨日とは全く逆の、綿密すぎる計画表について。
これは1日24時間を時間ごとに区切って何時から何時は朝食、何時から何時は学校・・・といった具合に1日を完全に時間割で縛ってしまう計画表です。
しかも、こういった計画表を立てる子はこの日のこの時間の予定内容は・・・とその時間における予定内容まで細かく定めてしまうことが多いです。
中学生は総理大臣でなければ超有名大学教授でもありません。秘書がいるわけでもなし、そこまで時間を綿密に区切って計画を立ててしまうと遊びに誘われても気軽に遊びに行くこともできず、計画通りにこなすこともできずフラストレーションがたまるばかりではなく、計画なんてそのとおりに行かないことがあたりまえなんだ、という妙な感覚がついてしまいます。
さらには、そんなできもしない細かい計画表を立てるのには意外と時間がかかるもので、そんな時間があるならもっとほかの事に使え!といいたくなるような子が多いです。(ITYは一時期このタイプでした)
こういったタイプの計画を立てる子で成績が下降傾向になった場合は昨日のような例よりも深刻で、即時こういった計画を立てるのをやめさせるべきです。続けていると精神的にきつくなってくるばかりでなく、最終的に自分の立てた計画通りにいかずに学習内容が十分でなく、すべての試験に失敗するようになります。
ではどうやって変えていくのか、と言う話を明日。(続く)
まず大多数の子が書いてくる、全く使い物にならないような計画表というものの代表格を紹介したいと思います。
1.数学1日15問
2.理科1日10問
3.国語1日1ページ
4.英語1話/1週間
これでは計画表よりもノルマ表です。勉強をノルマとして考えている時点でまず精神的に不健康です。そんな勉強はしないほうがましです。
さらに、この計画は他にも問題があって、数学の1日15問や理科の1日10問というのはいったいどういう基準で決めているのかが不透明です。おそらくやらなければいけない問題数を適当に日数で割っているのでしょうが、コレをすると大変非効率的な勉強をすることになります。
これを効率的な勉強法に切り替えるためには、ある程度の範囲で区切っていくように変えさせることがポイントです。数学や理科には必ず大単元・小単元があるはずです。その単元ごとに学習を区切っていったほうが、理解がより早く進みます。ITYが問題を作成するときもそうですが、問題を作成する側というのはその単元の内容を全部把握するために必要な量を考えてあてていきます。つまり、逆に考えるとその単元の内容をきちんと把握しようと思ったら一度その単元はやりきらなくてはいけません。
しかし、これを途中で区切ってしまって続きは明日、とすると不完全な理解のまま翌日に持ち越すことになり、結局はまた1からやり直しです。これが無駄の原因となります。(続く)
今週は親御さん向けの内容です。
中学2年生の2学期といえば中学のど真ん中の時期に相当するわけですが、中高一貫の生徒の場合には公立校の中学生が高校受験を認識しだすこの時期、中学の学習内容を終える学期に入ってきます。つまり、この学期までに最低限の自分なりの「高校用の」勉強のスタイルを確立していかないと、その確立が遅れるにつれてどんどん学校の学習内容から取り残されていく、という事態が発生します。
中学受験のころのように完全監視体制に置くというのは子供の成長や、勉強に対する環境の観点から非常に望ましくないことですが、これから先のことを考えるとなかなか放置したまま、というわけにもいきません。
中にはすでに勉強の体制がきちんとできている、と言う子供さんもいらっしゃるかとは思いますが、中高一貫校に入学したほとんどの中学生は中1の間にそんなものは失ってしまいます。恥ずかしながらITYの場合は中1の1学期の中間試験のころにはすでに失っていました。
この時期にどういうリード方法をするのか、と言う話ですが、やはりなによりもアバウトな計画を立てさせるように促すことが第一です。ここで何よりも重要なのはアバウトな、ということです。中学生に計画を立てさせるとほとんどは使い物にならないようなものを書いてくる一方、非常に綿密な計画を立ててくれる子がたまにいるのですが、これらはいずれもいただけません。(続く)
とうとうITYも大学の7月までの予定が昨日を持ってすべて終わり、8月の1ヶ月間は夏休み、ということでかなり開放感に満ち満ちています。
あまり開放感に満ち満ちてばかりいてもいけないんですが…
最近はずっと中学生本人向けの記事が多かったのでここらでまた親御さん向けのメッセージ記事を。
夏休みは学校にないためにかなり家にいる時間が増えてしまう子供が増えてしまうことと思います。なるべくそうならないような、もしくは家にいても新しい発見を次々と楽しんでいけることがこの時期の理想である、とITYは感じています。というのも、この時期にした体験というのは大学に入っての何らかの行動・判断基準となっていることが多いです。
中学受験は親御さん主導で行われるものですが、大学受験や大学生活というものは子供自身の手で行われるものです。その練習期間がこの中学・高校の夏休みであるといっても過言ではありません。
そういったことを考えると、夏休みに最も気をつけなくてはいけないことは、メリハリをつけた生活をする、と言う点につきます。これはなかなか難しいことで、大学生になってもできていない人はたくさんいます。
このブログを読んでくださっている親御さんがいらしゃったらぜひ、無駄にだらだらと過ごしている姿を見かけたら(具体的には病気でもないのに寝ているだけ、TVを延々み続けている、の2つです)本を与えるなり外出機会を与えるなりしていただけると、子供さんの今後に役立つのではないか、とおもいます。
言うまでもなく、子は親の姿を見ています。
中高一貫の中学生にはどこかすべてを悟ってしまったかのように好奇心を失ってしまったように見える子もいますが、実際にはそのはずはありません。何かには興味を持ってるはずです。とはいえ、中学生の間はやはり1つや2つに限らず、幅広いものに対して好奇心を抱いて欲しいものです。
しかし、えてして中高一貫の子達というのは自分から新しいものに手をつけるのが億劫になりがちです。自分が始めてやる、というのが怖いのですね。それは保護者の方々が子供の教育に対してあまりに熱心であるためにアレはだめ、コレならいい、と未知の体験をする前に前もって判断基準を与えてしまっていることが多いがゆえに未知の体験をすること自体に慣れていないのです。
となると、子供が新しい体験をするためには、その子供の目に届く範囲で未知の体験をするという態度を誰かが見せる必要があります。未知の体験でなくとも、少なくともactiveな態度を取っている人を多く見る必要があります。
子供が必ず見る対象。それがactiveであれば、中高一貫校に通うような子供は反抗期にあろうとも必ずactiveになります。方向性は同じとは限りませんが…
普段家にいらっしゃる方であれば、休みの日にちょろっと1泊ででも旅行に行ってくるだけでも子供の目から見るとかなりactiveに見えるものです。是非、子供の好奇心育成のためにもactiveに!
平日家にいる時間の中に、夕食やお風呂など、子供が時間を決めるわけにはいかない要素が絡んでくるのはどこの家庭でも同じことと思います。この自分でデザインできない時間を、前もって子供に教えておいてあげること、これが実は子供が時間をデザインする上で最も重要です。
自分がモノを考える上で不確定要素があったとき、それにどう対処するかという問題はかなりレベルの高い問題です。ややもすると不確定要素についてはめんどくさいので手をつけない、不確定要素の絡むものには手をつけない、となりがちです。これでは自分で時間をデザインする事は出来なくなってしまいます。
新中学2年生ならば1日30分の継続した勉強を維持することが最低ラインでしょう。(学校によっては予復習等でそれ以上に時間がかかる事も当然あると思います)が、試験前となればそれは話は別です。当然もっと勉強時間が増えてしかるべきです。ちょうどこの時期、試験前の学校が多いかと思います。なので是非
「○時ぐらいにご飯にするからそれにあわせて勉強とかすませてね」
と言ってあげてください。この発言には子供が自力で時間をデザインするということへの信頼が必要です。それとともに子供は自分が信頼されていることをおぼろげながらにも感じ取ります。当然のことながら、自分で時間をデザインできる子ほど時間を有効に使うことが出来ます。それは思春期をいかに充実して過ごせるかにも関わってきます。
とはいえ、中学生にもなって勉強の間ずっと親が横につきっきりで勉強時間中見張っているというのもお門違いです。実際にこういうスタイルをしばらく取っていたという知り合いがいますが、学年があがるにつれて成績が芳しくなくなっていったために親御さんがあきらめて放任してから成績が上がった、という事実もあります。このことからも考えてあまり効果的ではないですし、ずっと見張っていたのではそもそも自分で環境をデザインすること自体ができません。
この時期の子供に対する上手なリードというのは、適度な放任だと僕は考えています。適度な放任には信頼が確実に伴う必要があります。この子供への信頼こそが、子供が自分の力でもって自分の環境をデザインすることへの最大の武器なのです。
とはいえ、情報のないところから新しいものを完全に作り出す事は、想像力豊かな中学生といえども簡単なことではありません。なので、時間をデザインする上で保護者の方にぜひともやってみていただきたいことがあります。それは、ヒントをあげること、具体的には時間枠をおおまかに与えてあげること、告知することです。
大体の夕食の時間、風呂の時間等を決めておきます。そもそも平日は学校があるはずなので家にいて自分で何をするか決める時間は6時間ほどでしょう。その時間を如何にデザインするか・させるか。ここが最大のポイントです。
どうもこんにちは、今週もよろしくお願いします、ITYです。
さて、このブログが始まってからというもの、中学2年生と保護者の方むけということでどちらが読んでも伝わるものがあるように書いてきたつもりなのですが、どうも保護者向けのメッセージが少ないような気がしてきたので保護者の方をメインにして話をさせていただこうかと。
これまで好奇心を大切にして欲しい、環境作りも重要だ、こういう分野はこの時間帯に勉強すると効果的だ!といった感じで話を進めてきたのですが、これらの自分の環境デザインというものは中学生が突然「やれ!」といわれて出来るものではありません。僕はその基本準備的な段階から紹介するようにしていますが、それでも難しいと思う子もいる可能性もあります。個々にあわせた環境作りのペースは、僕の一般論よりも保護者の方々の子供に合わせた助言の方がよっぽど効果的なことでしょう。かといって、反抗期に入ってしまった場合には親の言うこと自体聞いてくれるものではありません。その後となると高校生、もはや勉強について親がその方法をとやかく言う時期ではありません。
したがって親が勉強する、という基本スタンスを作ってあげるのは、反抗期に入る直前のこの時期がラストチャンスと言っても過言ではないと僕は思っています。