ノーベル化学賞は1901年から表彰が始まっていますが、今日は1918年のノーベル化学賞について。なんでこんな中途半端な年なんだ、と思うかもしれませんが、重要なんです。
1918年、ドイツのフリッツ・ハーバーという人にノーベル化学賞が与えられました。受賞理由はアンモニアの合成方法の開発です。
この方法は高校化学でそのまま習う(覚えなくてはならない)ことになりますので、反応機構自体はそれほど難しいものではありません。たいしたことはなくて、NH3で表されるアンモニアをN2で表される窒素とH2で表される水素から作ろう、というものです。
問題はそんなところにあるのではなくて。
アンモニアというのは皆さん知っているかもしれませんが、非常に刺激臭があるもので、現在の日本においては毒物・劇物の1つとして指定されています。
しかしこのアンモニア、よく理科で出てきますよね?現代において理科を学ぶ人は、このように危険物を扱うことになります。そこには使い方を間違えるととんでもない方向に行ってしまうものもあるかもしれません。アンモニアは体内にあって尿として排出されるぐらいで、わりとまだ身近なものですが、下手をするとやけど程度ではすまないものもあります。
理科系に進もうという人は、実験の際だけではなく、学んでいる内容にはこういった危険と隣り合わせにあることをしっかりとかみしめなければなりません。