今回は2004年ノーベル化学賞を受賞した、ユビキチンの仲介でたんぱく質が分解される仕組みの発見についてです。
もう何のことだかさっぱりわからない題名ですが、ユビキチンと言うのは人体にはかなりたくさんの細胞に存在する、たんぱく質のひとつのことです。そもそもその名の由来が「どこにでも存在する」と言うubiquitousである、というぐらいです。
体内にあるたんぱく質は様々な信号の元となります。たとえばある物質が壁を通ってもいいかどうかの指示を与える信号の役割を果たしたり、ある物質がその物質の持つ能力を発揮させるかどうかの支持を与える信号の役割を果たしたりします。
ユビキチンの場合にはたんぱく質を分解する、という能力を発揮させるかどうかの信号となります。
人間の体というのはたんぱく質を合成するのが基本のはずなのに分解して何がうれしいのか?という疑問がわくかもしれません。しかし、たんぱく質を合成すると一口に言っても、つねに同じたんぱく質が同じように作れるわけではなくて、たまに失敗することもあります。こういった失敗作を放置しておくと、極端な場合にはがん細胞にまで発展してしまう可能性も含んでいるわけです。こういったたんぱく質は分解してしまわないと大変ですよね。
その分解のプロセスを発見した、というのがこの発見でした。