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東京大学大学院生です。ミクロな世界で機械や細胞を日々研究してます。スポーツ大好きなアウトドア派です。かれこれ人生の半分くらい陸上競技を続けてます。

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略歴

ウィルス

[2009年07月03日(金) ]

昨日インフルエンザウィルスについて少し触れましたが、みなさん「ウィルス」ってなんだか知っていますか?



問題です。
次のうちウィルスとして正しいのはどれでしょう。



1.知っているよ、細菌だろ。
2.なんかすっごく小さな生き物。
3.パソコンをぶっ壊しちゃうアレ。



正解は、、、全部間違いです。
3だけは正しいと言えば正しいけど、それはコンピュータウィルスの話ですね。



ウィルスは”virus”のことで、ヴァイラスのように発音します。
1.は一番ありがちな間違いだと思いますが、細菌とウィルスは全然違います
違いはいろいろあると思いますが、まず細菌の方が断然大きいです。
100〜1000倍くらい違います。



そして2.とも関連しますが、ウィルスは「生き物」ではありません
細菌は生き物です。
この話は少しややこしいのですが、正確に言えば「ウィルスは生き物のように振舞うけれど、生物学の定義の上では生き物ではない」ということが正しいです。
ウィルスは生き物のように、自分を増やそうとします。
ですが、自分の力だけでは増えることはできず、誰かの身体(人間とか他の生き物)を借りないと増えられません。
この点が「生き物ではない」のです。
おかげで僕らが迷惑をうけるなんてやめてほしいですよね〜

国際バイオフォーラム二日目

[2009年07月02日(木) ]

国際バイオフォーラム二日目です。
いくつか僕が気になった発表、かつみなさんにも馴染みのある内容の中でこのようなものがありました。



・超高感度ウィルス検査
最近、世の中を新型インフルエンザが騒がせていますね。
インフルエンザの正体はウィルスです。
ウィルスってなんだという話は置いておいて、このウィルスを今までよりはるかに感度良く検出する方法が発表されていました。



どういうことかというと、例えば今、あなたがインフルエンザのような症状が出たとしましょう。
ですがそれが本当にインフルエンザなのかどうかわからない。
もしかしたらただの風邪かもしれない。
大抵、お医者さんはいろんな症状からそれがインフルエンザかどうかを決めます。
そして、その判断は時々間違っていたりします。



しかし、この検出方法を使えば確実にそれがインフルエンザかどうか判別がつきます。
今までもその方法はありましたが、効率が悪かったのです。
今回の方法を使えば今までよりはるかに効率よく検査できるそうです。
これは便利!



この方法はちょっと前に新聞にも載り、今回の発表にも多くの人が詰めかけていました。
うまくいけばインフルエンザをなくせるかもしれない?!
注目抜群ですね〜

国際バイオフォーラム

[2009年07月01日(水) ]

今日から3日間、国際バイオフォーラムというものが東京ビッグサイトで開催しております。
一緒に開催しているバイオEXPOというところで僕の先生が発表するので、それのお手伝いに行ってまいりました!



何をしているかと言いますと、バイオ、つまり生命科学に携わる研究機関、企業などが集まって交流、商談をする場です。
みなさん東京ビッグサイトに行ったことはありますか?
お台場にあるこの建物はやたらとでかい!
日本最大の国際展示場で、敷地面積は8万平方m、東京ドームの倍くらいの広さです。




そこに、約250の研究の成果、技術発表が集まり、3日間に渡ってみんなが交流するのです。
とはいえ、先日の学会とは違い、主役は完全に社会人、オトナですので、僕ら学生は隅っこで発表して、あとは気楽に見学です。



ですが、面白い研究発表もあるし、普段実験で使う機械のメーカー企業とかも来ているし、なにより見きれないほどたくさんの発表があるので飽きることがありません!社会人に説明したりされたりするのは大いに刺激になるので、いっぱい楽しんでこようと思います!

優先順位

[2009年06月30日(火) ]

昨日、英語が大切!と言いました。
ですがそんなことより大切なものがあります。
それは「中身」です。



英語、日本語もそうですが、結局は「言語」です。
言語とはつまり、伝えるものです。
言い換えれば、それは道具であり、手段であり、媒介なのです。
伝える中身、目的が肝心なのです。
(もちろん言語を研究して言語が目的の人もいます)



今回の僕の学会を例にとれば、英語がいくらうまくても内容のない発表は誰も聞きません
逆に、研究内容が斬新で、魅力的であれば多少英語がひどくてもみんな食らいついてくるのです。



今回、招待発表で僕らの研究の第一人者の先生が発表されました。
この分野を生み出した人と言ってもいいかもしれません。
そういう人を「先駆者」とか「パイオニア」とか言います。
その先生の英語は、それはもうたどたどしく聞けたものではありませんが、みんな一生懸命聞きます。
それだけ中身があるのです。



もちろん、この先生が英語もペラペラで、とてもわかりやすい発表だったら、それに越したことはありません。
要は順番を間違えてはいけない、ということです。
目的→手段であって、手段→目的になってはいけないのです。
研究→英語であって、英語→研究では誰も聞いてくれません。
そして、両方できたら最高!ということなのです。

学会

[2009年06月29日(月) ]

アメリカから帰ってまいりました!

一週間、アメリカでの国際学会に発表、参加してきました!
英語でプレゼンテーション発表する僕は我ながらカッコ良かったです。笑
でもインド人?に予期してなかった質問をされ、やり込められる僕は我ながらカッコ悪かったです。泣笑

一週間は長いようであっという間でした。
とにかく充実していました!

今回痛感したことの一つには、日本人はとにかく英語が苦手だということがあります。
発表自体も苦手な人が多いのですが、そのあとのコミュニケーションがとれないとれない。笑

質問者の英語が聞き取れず、何度も聞きなおした揚句、結局
「後で個別に話しましょう…」
という展開が悲しいことにとても多かったです。


これから日本をしょって立つみなさんはそのようなことにならないように、今からっしっかり英語を勉強しておいてくださいね!

方程式3

[2009年06月26日(金) ]

(A + B ) C = AC + BC

となります。
このように、計算を進めていく事ができる訳です。

でも、
こんな事(「 A - B 」を「C」で置き換える)をやっても良いのか?
良いんです。



何故か?
この「 A - B 」は、文字が入っていて、なんかややこしい形になっていますね。
だけど、
こういう「文字の入っている式」、つまり「文字式」は、
「A とか B とかに、どんな数字が入っても良い」ってだけで、
それを計算した結果は、何らかの数になる。
ということです。



例えば
「A」に「7」が、「B」に「3」が入ったとすると、「 A - B 」は「4」になる。
一方、
「A」に「133」が、「B」に「69」が入ったとすると、「 A - B 」は「64」になる。
他にも、色んな数字が入る可能性があるんですが、
たとえどんな数字が入ろうとも、計算した結果の「 A - B 」も「数字」になるでしょ?



だから、
「A」とか「B」とかの文字が、「なんらかの数字を表したモノ」であるのと同じように
「 A - B 」のような「文字式」だって、結果としては「なんらかの数字を表したモノ」なんです。



だから、
「C」のような「新しい文字」で置き換えたって、良いんです。
(必ず「新しい文字」を使わないといけません!


でも、
この「C」という、新しい文字は、「 A - B 」という文字式と同じ数になる訳ですから、
「A」と「B」が決まると自動的に決まるんですね。
続きはまた来週。

方程式2

[2009年06月25日(木) ]

分からない数字を、方程式を立てて求める
というのは、数学を使う最も基本的で重要な方法と言えるでしょう。



でも方程式という方法ができるのは
文字式で「数字が分からなくても計算を進める事ができる」
という事があるから、なんですね。



つまり「文字式は方程式の基礎」と言えるでしょう。
(「基盤」もしくは「前提」と言った方が正確かもしれません。)
逆に言えば
「方程式は、文字式の重要な応用方法」とも言えます!



さらに「抽象化」です。
この「文字式」という「抽象化の方法」は
さらに高度に使う事ができるんです!



ここで、以前書いた乗法公式

(A + B ) (A - B ) = AA - BB

が出てきます。
この式が本当に、「文字式の計算」で、つまり
「どんな数でも成り立つ計算」だけで確かめる事ができるのか、
調べてみましょう。


まず、
このままではややこしいので、
「 A - B 」という部分を「 C 」と置き換える事にします。



「 A - B 」という部分を「C」と置き換えたとすれば、初めの式は

(A + B ) (A - B ) = (A + B ) C

という形に書き換える事ができますね。
そうすると、前に書いた「どんな数字でも成り立つこと」の一つである

「AX + BX = (A + B )X 」

これが使えるようになるんです。

方程式

[2009年06月24日(水) ]

実際の数は分からなくても計算ができる!
と昨日言いました。
そして、この事は
「同じ事をまとめて考える事ができる」という事以外にも
別の効能があるんです。



それは
「実際の数が分からなくでも、先に式を作って計算ができる」
という事です。
「具体的な数字はまだわからないんだけど、
 分かるまで待っていたら間に合わないから、
 その数字がわからないまま先に考えておこう」
みたいな場面がよくあります。



先の例で行けば
「お客さんが、それぞれいくつずつ注文してくるかは分からないけど、
 先に値段がいくらになるか、考えておこう」
って事ですね。
で、小売りのお店では必要性はないでしょうが、企業とかでは先に考えて置いて、
例えば利益率を考えたり、投資の判断に使ったり、など、
色々と必要な場面があるでしょう。



また、
「実際に数字は決まっているんだけど、自分が知らないだけ」
という場面も、あるでしょう。
その時も、この「文字式」が武器になるんです。



実際の数字が分からなくても、
「文字式」で考えることはできます。
で、それで「文字の入った式」として計算ができますね。
その後、例えば、合計金額が分かっていたとしたら、
先に計算した「文字の入った式」と、その合計金額が一緒って事から、
知らなかった数字が「逆算」できるって事もある。

それが 方程式です!

「文字式」の意味2

[2009年06月23日(火) ]

昨日の続き



つまり、
100円のお菓子をA個、80円のお菓子をB個、60円のお菓子をC個買った、とするんです。
その時に、
100 x A と80 x B と 60 x C を全部足して、それに 0.9 をかけると、

( 100 x A + 80 x B + 60 x C ) x 0.9 = 90A + 72B + 54C 円

となります。
こうやって、「文字式」で解いておけば、
例えば
このお店で、100円のお菓子を3つ、80円のお菓子を2つ、60円のお菓子を4つ買ったとすると、合計はいくらになりますか?
という問題なら、
「A」に「3」、「B」に「2」、「C」に「4」を代入すれば、その問題が解けるって事になる。
実際に代入してみると

90 x 3 + 72 x 2 + 54 x 4 = 270 + 144 + 216 = 630

ちゃんと前に計算した結果と合っていますね。
でも、重要なのは、そんな事ではないのです。

つまり
この問題は、このように考えれば解けるんだ、という
「解き方、考え方」の部分を抽象化している
って事が重要なんです。

言い換えれば、
この場合の「抽象化」で「抽出」している「共通な部分」
それが、単なる計算ではなく、「解き方、考え方」なんだって事です。

しかも、
文字式では、抽象化した「解き方」を、
「実際の数字を代入すれば答えが出る」という所まで細かくきちんと記述できるんですね。
実際の個数がいくつになろうが、このように考えれば答え(値段)がわかる
というのを、式として示す事ができるって事ですから。
つまり、「コンピュータにも解けるようにできる」って事になります。
(だから、この「解き方を抽象化したもの」を「アルゴリズム」って言うんですが、
コンピュータのプログラミングで良く使われる言葉です)

そして、
この「考え方を抽象化する」というのは、
もっと複雑な問題を考えるときに、非常に威力を発揮するんです。

「文字式」の意味

[2009年06月22日(月) ]

こんな問題を考えてみます。
あるお店で、100円のお菓子と、80円のお菓子、60円のお菓子を売っていて、
ここが1割引のサービスをしていた。
このお店で、100円のお菓子を3つ、80円のお菓子を2つ、60円のお菓子を4つ買ったとすると、合計はいくらになりますか?

話がややこしくなっちゃうと説明が大変なので、消費税は内税って事にしましょう。
それほど難しくはないですよね。
100 x 3 と80 x 2 と 60 x 4 を全部足して、それに 0.9 をかけると、

( 100 x 3 + 80 x 2 + 60 x 4 ) x 0.9 = 630 円

となります。

それでは、個数を変えてみましょう。
同じ店で、100円のお菓子を4つ、80円のお菓子を3つ、60円のお菓子を2つ買ったとすると、合計はいくらになりますか?

これも、
100 x 4 と80 x 3 と 60 x 2 を全部足して、それに 0.9 をかけると、

( 100 x 4 + 80 x 3 + 60 x 2 ) x 0.9 = 684 円

となります。
同じ店で、100円のお菓子を2つ、80円のお菓子を1つ、60円のお菓子を5つ買ったとすると、
100 x 2 と80 x 1 と 60 x 5 を全部足して、それに 0.9 をかけると、

( 100 x 2 + 80 x 1 + 60 x 5 ) x 0.9 = 522 円

となります。

これ、分かると思うんですが、
みんな、解き方が同じなんですよね。
個数が違うだけで、解き方は全部、同じ。
・・・こういう場合に、文字式を使うんです!

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