Z会中学コースには、日々、会員・保護者のみなさまから様々な学習相談や質問が届きます。
このブログは、そんな学習相談にお答えする「学習アドバイザー」の日々をつづったブログです。
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[2008年10月01日(水) ]
こんにちはー。
理科担当のまんまるんばです
当初は「まんまる」っていう名前にしようとしてたんですが,とある上司に勝手に改名させられました
これに反論できないのが,上下社会のつらいところですよね
さて,みなさんは「ゲーム理論」って知っていますか
なんだか面白そうな名前ですよね。実際,けっこう面白いんですよ。
「ゲーム理論」を簡単に説明すると「相手の出方を考えることで,自分がどのように行動すればよいか考える研究」のことです。
たとえば,将棋やチェス,ポーカーや麻雀などのテーブルゲームをするときには,必ず相手の出方を考えて,自分の手を決めますよね。これらにもゲーム理論は適用できます。
他にも例を挙げましょう。「囚人のジレンマ」という有名な話です。
ふたりの男が強盗の罪で留置されました。
しかし,警察はふたりの罪をすべて暴くことができなかったため,彼らにこのような提案をしました。
お前たちふたりが,黙秘を続けるのなら,ふたりを懲役5年に処す。
ただし,お前が相棒の罪を話し,相棒が黙秘を続けるのなら,お前を懲役2年,相棒を懲役15年の刑に処す。
しかし,お前が黙秘を続け,相棒がお前の罪を話したのなら,お前を懲役15年,相棒を懲役2年の計に処す。
そして,お前と相棒が互いに罪を話したのなら,ふたりを懲役10年の刑に処す。
もちろん,相棒にもお前と同じ条件を話しているし,お互いに相談することは許さない。3日後に答えを聞くからよく考えておけ。
さて,自分がもしもこの囚人と同じ立場だったとして,刑が軽くなるためにはどうすればよいのでしょうか。相手の出方を予想し,考えてみましょう。
<相棒が自分の罪を話した場合>
自分が黙秘を続ければ懲役15年,相棒の罪をしゃべれば懲役10年
<相棒が黙秘を続けた場合>
自分が黙秘を続ければ懲役5年,相棒の罪をしゃべれば懲役2年
これなら,相棒がどのように行動しても,相棒の罪を話したほうが刑期が短いですね。「じゃあ,相棒の罪を話したほうがいいんだ
」って思うかもしれません。
しかし,ちょっと待ってください。この考えは,相棒にも及んでいるはず。ならば,相棒もよりよい結果を求めて自分の罪を話してしまうかもしれない。すると,お互いに罪を話したことになるから,懲役10年の刑に処される
これならば,お互いに黙秘を続けたほうが得ではないでしょうか。
最良の結果を得ようとするがために,結果,悪い方向に事が進んでしまう。これが,「ゲーム理論」の説明の際によく使われる「囚人のジレンマ」です。
この環境から最良の結果を得ようとするのならば,相棒の性格や,考え方を熟知した上で,相棒の出方をよく考えなくてはいけません。
ほーら,何だか面白そうな話になった気がしません
あれ,ならない
おかしいなー
実はこれ,政治や経済の世界でも適用されます。
客を集めようとして,お店の商品の値段を下げる。
↓
すると,他店もそれに対抗して値段を下げる。
↓
すると,またそれに対抗してお店の商品の値段を下げる。
↓
あれ,収益なくない

なんだか,さっきの「囚人のジレンマ」に似ていますね。
こういうことは日常生活のいたるところに隠れていると思います。そして,みんなにわかっておいてほしいことは,世の中にはいろいろな研究がされているということ。将来,きっと興味のわく研究が見つかると思います
今はそのための準備期間。だから,ちょっとだけ頑張ってみるといいかもしれませんよ