カヲル思考−目的と手段の地平−

世の中のよしなしごとを《論理》によって《目的》と《手段》に切り分けると、ものごとの《本質》が見えてきます。
どんな難しいことでも本質は至って単純、逆に当たり前のことほど本質は難しいものです。
私の料理した《本質》のお味はいかが?

     
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隠居制度復活
[2008年07月05日(土) ]

先週読んだ本で紹介する最後の一冊
『この国の失敗の本質 柳田邦男 講談社文庫』

薬害エイズ問題を中心に、水俣病放置や伝染病差別などの医療問題や、阪神淡路大震災などの災害問題について分析しています。

それにしても、薬害肝炎問題を見るまでもなく、結局、官僚たちの醜態は何も変わっていないと痛感させられる書です。

そして、この問題は戦後始まったのではなく、戦前から延々と続いていたとして、筆者はこのように述べています。

ミッドウェー海戦は、戦争全体を通じての日本軍の組織・戦略・行動の問題点が、ほとんど出揃っていたという点で重要であるばかりでなく、戦後の日本の官僚システムの欠陥や巨大プロジェクトの失敗に通じる普遍的な教訓を含んだ事件だったのだ。
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日本は法治国家なのか?
[2008年07月01日(火) ]

タイトルからして衝撃的ですが、内容はもっと衝撃的なのが『そして殺人者は野に放たれる 日垣隆 新潮文庫』

以前ちょっと日垣隆氏の著作を紹介しましたが、今回の本は、殺人事件が起きるといつも弁護側が持ち出す「責任能力」の法的根拠となっている刑法第39条の問題を正面から見据えた作品です。

この本を読めば、著者ならずとも、

日本は世界一、犯罪者に優しい国であり、量刑が最も軽い国なのである。

と恐怖を抱くことは確実です。
次から次へと恐ろしい実態が明らかにされるのですが、その一例を本書から紹介したいと思います。
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オニババ化
[2008年06月30日(月) ]

みなさんこんにちは、カヲルです。

雨が続く嫌なお天気ですが、先週も相変わらず本を読んでいました。

『オニババ化する女たち 三砂ちづる 光文社新書』
『そして殺人者は野に放たれる 日垣隆 新潮文庫』
『この国の失敗の本質 柳田邦男 講談社文庫』
『日本史 怖くて不思議な出来事 中江克己 PHP文庫』

まずは、タイトルでびっくりの『オニババ化する女たち』
しかし内容はタイトル以上に衝撃的!

こんな本が本当にベストセラーになって、世の女性たちにも買われたのでしょうか!!!

さて、そもそも「オニババ」とは…
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江戸時代の財政再建人
[2008年06月28日(土) ]

おそらく知らない人はいないであろう、二宮金次郎。

しかし、なぜ二宮金次郎が有名人かみなさんは知っていましたか?

単に「薪を背負い、歩きながら勉強している偉い子供」だったから有名だったのではない―二宮金次郎の本当のすごさがわかる本が、今週最後に紹介する『二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 猪瀬直樹 文春文庫』

そういえば、最近二宮金次郎の銅像が撤去されたり、子供が歩きながら本を読むのをまねしたら困るということで、薪を背負って座って本を読んでいる像に変わったり、二宮金次郎の銅像も受難の時代になってしまったようです。

著者は、二宮金次郎を単に勤勉なだけではなく、江戸時代の財政再建人だったという視点で紹介しています。

キーワードは「分度」
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家畜と人間
[2008年06月27日(金) ]

『アーロン収容所』を読むと、日本でも、戦争が当たり前だった、戦死者がすぐ隣にいることが当たり前だった時代があったのだという当たり前の事実を再認識することができます。

『アーロン収容所』は、著者がビルマ(現ミャンマー)での収容所生活をまとめたものですが、単なる収容所生活ではなく、優れた日欧(英)比較文化の書です。

みなさんでも知っている人は少なくないのではないでしょうか。私もその存在と内容の要約のようなものは知っていました。

まずは、読んだことのない私も知っていたもっとも有名な部分を引用します。
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残酷な人間のテーゼ
[2008年06月26日(木) ]

みなさんこんにちは、カヲルです。

大変遅くなってしまいましたが、先週はこんな本を読んでいました。

『ミステリアス学園』
『隕石誘拐 宮沢賢治の迷宮』
『九つの殺人メルヘン』 いずれも鯨統一郎、光文社文庫
『アーロン収容所 会田雄次 中公文庫』
『二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 猪瀬直樹 文春文庫』
『侵略か自衛か 「大東亜戦争」白熱のディベート 藤岡信勝 徳間文庫』

先週は大当たりの週!
読んだ本のほとんどから新たな視点、知識が得られ「よかった」と思えた上に、全ての本が105円コーナーの本だったというコストパフォーマンスに大いに満足した一週間でした。

まずは、何度もお薦めしている鯨統一郎氏の一連の作品。
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「あむろ」って誰?
[2008年06月19日(木) ]

懐かしいといえば、以前話題になったことがあるジェネレーションギャップチェックで、

「あむろ」と聞いて、思いつくのは誰?

というものがあります。

安室奈美恵を思いつくのは、至って普通の中高生。
アムロ・レイを思いつく中高生は、今回の話題についてこれるすばらしいお方です。

そんなガンダムシリーズを久しぶりに読んでしまいました。
『機動戦士ガンダムUC』
これはシリーズ物でまだ続きがあるので、内容紹介は全部読んでから。

突然ですが、みなさんは四書五経を知っていますか。
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アイがあるから
[2008年06月18日(水) ]

みなさんこんにちは、カヲルです。

先週はこんな本を読んでいました。

『海がきこえる』
『海がきこえる II アイがあるから』いずれも氷室冴子、徳間書店刊
『機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上)』
『機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下)』いずれも福井晴敏、 角川書店刊
『大本営が震えた日 吉村昭 新潮文庫』

久しぶりに全く毛色の違った傾向の一週間でした。

中高生のみなさん、アイはありますか?
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極論
[2008年06月17日(火) ]

またまた、先々週読んだ本の最後の一冊が紹介しきれませんでした。

リバタリアンに最も近いと自称する著者の書いた『正しく生きるとはどういうことか 池田清彦 新潮文庫』

普通の中学生がこの本を読んだら、おそらく卒倒してしまうだろう内容。

あなたの命はあなたにとっては至上のものであるかも知れない。しかし、ほとんどの他人にとっては、あなたの命はゴミ以下の価値しかないであろう。正しく生きるとは結局そのことを承認することなのだ。
−『正しく生きるとはどういうことか』より−
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瞳の中の暗殺者
[2008年06月12日(木) ]

日本史の大きな謎の一つ、それは、なぜ天皇制がここまで続くことができたのかではないでしょうか。

権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対に腐敗する
ジョン・アクトン

という言葉は真理なのではないでしょうか。

やはり一番の理由は権力を手放し、権威のみの存在になったからと私は考えています。

そんな天皇制も歴史上崩壊の危機に立ったことが何度かありましたが、その中でも最もあからさまにおこなおうとしたのが、足利義満。

そんな足利義満の死の真相を歴史小説仕立てのフィクションとなったのが、私の大好きな作家の一人鯨統一郎の『金閣寺の密室』です。
やはりこの人の作品はいいです。

今の中学生はアニメの一休さんは知らないのでしょうか?
私はそれを見て育った世代なのですが、その当時は何とも思わなかった「一休さんのとんち話になぜ足利義満がセットされているのか」ということが、実はとても深い意味を持っているのです。
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