カヲル思考−目的と手段の地平−

世の中のよしなしごとを《論理》によって《目的》と《手段》に切り分けると、ものごとの《本質》が見えてきます。
どんな難しいことでも本質は至って単純、逆に当たり前のことほど本質は難しいものです。
私の料理した《本質》のお味はいかが?

     
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ご利用は計画的に
[2008年07月02日(水) ]

みなさんこんにちは、カヲルです。

タイトルの「ご利用は計画的に」は、よく広告で聞く言葉です。

このブログをお読みの方はよもや「ご利用」しているとは思いませんが、誰もがあの広告を見て、つっこみたくなるはずです。

計画的な人は、利用しないよ―

なぜこんなことを書いたかといえば、先日、ちょっと触れた大阪府の予算案の審議が始まったというニュースを読んだからです。

参考:読売新聞「橋下流削減案 攻防始まる

さて、この記事によると支出削減反対派の方々は次のような意見を述べているようです。
「府民サービス切り捨てのための方便。行政の役割を放棄している」
「職員人件費や私学助成の削減幅の縮小を橋下知事に迫る」


もちろん府民サービスを維持したい気持ちはわかるのですが、それでは無い袖をどう振るのかというと・・・

「府債の追加発行などで予算案以上の歳入確保が可能」

借金ができるのだから、借金をしろ…、というわけです。

さて、先日二宮金次郎の財政再建キーワードとして「分度」という言葉を紹介しました。

これは、収入(もちろん借金は収入ではない)の範囲内で支出計画を立てろという、いわれてみれば当たり前の考え方です。

どなたか知り合いに大阪府議会議員の方がいたら『二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか? 猪瀬直樹 文春文庫』を紹介してあげてください。


古い本ですが、財政再建に関連してもう一冊。
『良い政策 悪い政策 1990年代アメリカの教訓 A.S.Blinder J.L.Yellen 日経BP社』

いま手元に本がないので正確ではないのですが、この本で、当時のクリントン大統領が財政再建のために「新たな財政支出を伴う政策を提案するためには、それに伴う支出増加分の歳入も担保しなくてはならない」というルールを導入したことが書かれています。

これは、収入に応じて支出額を設定する「分度」と同じ考え方をひっくり返したものといえます。つまり、新たに支出額を増やすためには、収入(くどいですが、借金は収入ではありません)を確保するか、不要な支出を減らせという考え方です。

いつになったら、日本もクリントン政権時代のアメリカの成功に学ぶことができるのでしょうか…。

ご利用は計画的に!

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