通勤途中に読む本として
『ツチヤの口車 土屋賢二 文春文庫』を選んだのがそもそもの誤りでした。
土屋賢二のエッセイが面白いのはわかっていたのに…。
そう、不覚にも電車の中で笑いがこらえられなくなり、口元を押さえながら笑ってしまったのです。
ふと、視線を感じると制服を着た女の子と目が合ってしまいました…、気まずい一瞬。
もちろん女の子は(いけないものを見るように)すぐに視線をそらします。
しまった ―
しかし、こらえようと思えば思うほど笑いは止まりません。
私の視界の端で、その女の子が友だちとひそひそ話をしている気配が感じられます。
あぁ、この時間の電車のこの車両にはもう乗れないかも…。
ちなみに笑いを目撃されたとき読んでいたのは、「致命的欠陥」の例としてあげられていた
「香り高く、味わい深く、ほどよい苦み、直火焙煎、キムチ入りコーヒー」
「豪華キャスト、最高の脚本、巨匠がメガホンを取り、制作費百億円、老人の刺激のない一日を描く超大作」
の部分。
何が面白いかわからない中学生のあなたは至って正常です。
この人のエッセイのねちねちとしたしつこさの面白さは、大人にならないとわかりません。
世の女性を神のように賛美するエッセイを読みたい中年男性と結婚願望の強い若い男性にお薦めの一冊!
ただし、笑っても大丈夫なところで読んでください。
(続く)
補足
なお、その「女の子」の友だちが読んでいる本が「生物T」だったことより高校生と判明。
てっきり中学生だと思っていたのに…。
年をとると、小学生と中学生、中学生と高校生、高校生と大学生、大学生と新入社員の順番で、外見上区別ができなくなってきます。という意味で私は第二段階か…。
補足2
土屋賢二さんは
『ZCLUB』に登場したことがあります。