カヲル思考−目的と手段の地平−

世の中のよしなしごとを《論理》によって《目的》と《手段》に切り分けると、ものごとの《本質》が見えてきます。
どんな難しいことでも本質は至って単純、逆に当たり前のことほど本質は難しいものです。
私の料理した《本質》のお味はいかが?

     
海がきこえる
[2008年06月09日(月) ]

私が読んだことのある数少ない恋愛小説の中で最も好きな作品

『海がきこえる 徳間書店』
著者の氷室冴子さんが先週亡くなられました。

この『海がきこえる』は、自分にとっては中学高校時代の淡い気持ちがよみがえるとてもいい作品です。

いまどきの中高生の恋愛事情には合わないかもしれませんが、お薦めの一冊です。
拓と里伽子のその後をずっと待っていたのですが、もう見られないんですね…。
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なぜ日本は植民地化されなかったのか?
[2008年06月09日(月) ]

先週書ききれなかった先々週最後の一冊

『日本文明と近代西洋 「鎖国」再考 川勝平太 NHKブックス』

日本とヨーロッパの文明の発展は相似的であるという著者の壮大な歴史観には引き込まれます。

ヨーロッパの教皇に対する日本の天皇
権威(教皇・天皇)と権力(国王・将軍)の分離
日本の戦国時代の終わりが1600年関ヶ原の戦いとすると、ヨーロッパ中心部のドイツ人口を半減させたといわれる30年戦争の終了が1648年。
同じく1648年に成立したウェストファリア条約が政教分離のきっかけになったのに対して、江戸幕府の寺社奉行設置(1635年)による国家優越による政教分離確立

…、まだまだあるのですが、ヨーロッパ、日本というおそらく15世紀初めまでは文明の果てだった地域がイスラム・中国という文明の中心地(アジア)から、ほぼ同じような道をたどりながら「脱亜」し、文明の中心になっていったという著者の史観の鋭さをぜひ本書を読んで理解してもらいたいです。

彼は「なぜ非西欧諸国で日本のみが自発的に工業国家へ変化できたのか?」に対する今までの諸説の誤りを指摘します。

この問いは言い換えると「なぜ日本は植民地化されずにすんだのか?」という問いなのですが、みなさんはいままで歴史の授業でこの世界史上の一大問題に対するへのヒントなり答えなりに触れることができたでしょうか?
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起業と200億円の壁
[2008年06月05日(木) ]

いまどきは起業したいと夢を抱いている中学生も少なくないでしょう。

そんな起業家を目指す人にお薦めの一冊となるのが『起業と倒産の失敗学』

著者はもともと機械工学の教授で、設計を学生に教えているうちに成功事例より失敗事例を教えた方が飲み込みが早いことを発見し、失敗学を立ち上げた方です。

そんな著者がベンチャービジネスを失敗学の観点で取り上げたのがこの本です。

失敗を分析するためには当事者から情報を得なければならないわけですが、なかなかそうはいかないため、この本では限られた公開情報をもとに事実に近づく努力をしています。

売上高を縦軸、創業からの期間を横軸にとると、ベンチャーの失敗にはパターンが見受けられるとのこと。詳細は本書を読んでほしいのですが、たしかに突然売上げが倍増し、あっという間に倒産というのがよくあるパターンで、あのライブドアも取り上げられていましたが、まさにパターン通りでした。
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読書の作法
[2008年06月04日(水) ]

通勤途中に読む本として『ツチヤの口車 土屋賢二 文春文庫』を選んだのがそもそもの誤りでした。
土屋賢二のエッセイが面白いのはわかっていたのに…。

そう、不覚にも電車の中で笑いがこらえられなくなり、口元を押さえながら笑ってしまったのです。

ふと、視線を感じると制服を着た女の子と目が合ってしまいました…、気まずい一瞬。
もちろん女の子は(いけないものを見るように)すぐに視線をそらします。

しまった ―
しかし、こらえようと思えば思うほど笑いは止まりません。
私の視界の端で、その女の子が友だちとひそひそ話をしている気配が感じられます。

あぁ、この時間の電車のこの車両にはもう乗れないかも…。
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元始、女性は太陽であった
[2008年06月03日(火) ]

同じ神様でも、神話に出てくる本当の神様のお話。

日本の最高神は天照大神という女神、
その上、実在と思われる日本史上最古の人物の中でも最も有名なのが卑弥呼という女性であったというのは、偶然の一致でしょうか。

そんな卑弥呼が治めていた国、邪馬台国はどこにあったのか?

それを追求した一冊が『邪馬台国への道 安本美典 徳間文庫』。

著者は地名が似通っていることから、九州北部と奈良近辺いずれかに邪馬台国があったと推測、福岡の甘木にあった邪馬台国が奈良に移ったと推測しています。

それにしても、甘木と奈良には似たような地名がいっぱいあったんですね。
本書を読んで、単に似た地名があるだけではなく、その似た地名同士の位置関係までもが似ていることがわかり、この説を支持したくなりました。

残念ながらgoogleマップでは比較できなかったのですが、福岡県甘木市と奈良県橿原市近辺の古地名を比較してみると夏休みの自由研究に使えると思います。
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神のまにまに
[2008年06月02日(月) ]

みなさんこんにちは、カヲルです。

先週は、こんな本を読んでました。

『裁判官が日本を滅ぼす 門田隆将 新潮文庫』
『邪馬台国への道 安本美典 徳間文庫』
『ツチヤの口車 土屋賢二 文春文庫』
『日本文明と近代西洋 「鎖国」再考 川勝平太 NHKブックス』
『起業と倒産の失敗学 畑村洋太郎 文春文庫』

「むかし陸軍、いま官僚」という言葉を知っていますか?

昭和前半に陸軍が肥大化して国家を滅ぼしてしまったように、官僚がいずれ日本国を滅ぼしてしまうという意味の言葉です。

そういえば『マネー敗戦 吉川元忠 文春文庫』を読むまでもなく、バブル崩壊というのは、日本にとっては「もう一つの敗戦」だったと考えるべきでしょう。

そんな「日本を再度敗北に追い込んだ」原因のひとつである官僚の中にしっかり裁判官が入っていることを思い起こさせる一冊が、『裁判官が日本を滅ぼす』です。
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就活戦線異状なし
[2008年06月02日(月) ]

もうかなり昔に経験した就職活動。

もちろん昔とはいっても就職氷河期時代の就職活動でしたが、
自分はかなり楽しく活動できました。
もちろん会社の本音と建前の現実にはぶつかりましたが…。

中学生にはまだまだ先だと思いますが、もし時間があったら読んでみてください。

就活戦線異状なし

いつも考えさせられる内容です。
高校生、大学生も是非。

昭和的価値観
[2008年05月30日(金) ]

今週最後かつ異色の一冊。
『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる! 酒巻久 祥伝社黄金文庫』

ハウツー物全てにいえることですが、そこに書かれていることをどれだけ愚直に実行できるか、そして続けられるかがキーになります。

会員の皆さんから、いかに白い悪魔を出すか、そういった相談はよく寄せられます。
『ZCLUB』で答案を出すためのコツなどを特集した記事が載ることがあると思います。

ぜひ、なにか一つでいいんで続けてみてください。
それは添削答案を出すことだけではなく、あなた自身の成長につながると思います。

ところで、本書では勤務時間の九割をパソコンで遊んでいた最も優秀な女性社員という話が出てきます。
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学校裏サイト
[2008年05月29日(木) ]

学校裏サイト投稿者と父との戦いの顛末を書いたブログ

学校裏サイトは、子供の居酒屋なのか?
子供のネット利用禁止は禁酒法と同じ?

学校裏サイトの実態や利用する人たちの気持ちをほとんどわからない私には今のところ答えが出ません。


ちょうど今、池田清彦の『正しく生きるとはどういうことか 新潮文庫』を読み始めたのですが、そのなかで

いじめは絶対になくならない―

と述べています。残念ながら、私も同感です。

もちろん、だからいじめていいということではありません。
「いじめはなくならない」ということを前提に対策を立てることが重要だと思います。

『正しく生きるとはどういうことか』が読み終わったら、書評でいじめ問題について触れたいと思っています。
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アンダーグラウンド
[2008年05月29日(木) ]

単なる妄想的な陰謀論が、歴史まで動かしてしまうことがある…。
そんな陰謀論を分析したのが、『「陰謀」大全 宝島社文庫』です。

どうして人は陰謀を信じ(作っ)てしまうのか…、
それに影響されて行動してしまうのか…。

「フリーメーソン」だの「ロスチャイルド」だの「イルミナティ」だのと聞いたことがあると思いますが、そういった陰謀に出てくるものの分析と陰謀論にはまってしまう人間心理を分析した本になります。

陰謀論といえば、
―実は現在進行形でとてつもない陰謀が進んでいる―
と分析している田中宇のニュース解説というメルマガがあります。
この人の分析は単なる「陰謀論」と片付ける訳にはいかない、日本の大手マスコミだけに触れていたのではわからない視点からの分析です。
とてつもない陰謀とは何か、驚愕の分析に興味のある方は読んでみてください。

ところで、みなさんは陰謀論によって日本で実際に起こってしまった大事件を知っていますよね?
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