[2008年04月03日(木) ]
垂渓庵です。
女性のファッションにはとんと疎いわたしですが、前々から気になっていることがひとつあります。
それは、女性のピンヒールですか、あの高くて細いヒールの靴──これは正しい言い方なのでしょうか──の正しい履き方です。
急いでお断りしておきますが、わたしが履くわけじゃないですよ。わたしに女装の趣味はありません。
あのピンヒールのハイヒール──これも正しい言い方なのでしょうか──を履いている人を見ると、ついついヒールに目がいってしまうのです。
もう一度急いでお断りしておきます。わたしはヒールフェチでもありません。
もう一度言います。わたしはヒールフェチではありません。
それでは何が気になるのかというと……。
あのヒールを持った靴、ちゃんと履いて立っている状態を後ろから見れば、たぶんTTというような形になっているはずです。
わかりますかね。ヒールがちゃんと垂直になっているはずだろうと思うのです。根拠はありませんが。ごく自然な印象として、それが見た目にかっこよく見える履き方だと思います。
しかし、街中で高いヒールの靴──中でもブーツのように履き口(トップライン)の高い靴の場合が多いように思うのですが──をはいている人の中には、そんな風にならずに、後ろからヒールの部分を見ると、\/というような感じでヒールが変に傾いている人が時々いるのです。
これは見た目に非常によろしくありません。ヒールフェチではないわたしの目から見てもいかがなものかと思われます。
服や靴、持ち物をばしっと決めていていても、(おそらくは)今様であろうヘアスタイルをきちっと取り入れていても、これでは形無しです。たぶん。
どうしてそういうことになるのかなあと考えて出た結論は、
1 足と靴とがフィットしていない。
2 足の筋力がない
3 美しい立ち姿をキープするという意識がない
のいずれか──あるいはそれらの複合──が原因であろうということでした。
1についてはわかりやすいですね。靴が大きすぎたり、足の形と合っていなかったりすれば、そりゃ安定も悪くなろうというものです。
あるいは、そもそも靴のデザインが悪くて、とても据わりの悪いものであるというようなことも考えられます。それらについては靴選びの際に慎重にならねばならないわけです。
2と3は、ある共通する仮定から導き出したものです。その仮定とは、ピンヒールは恐らくヒールのない靴よりも不安定な履き物である、というものです。
不安定であるということは、つまりはグラグラしやすいということです。グラグラするのを避けようと思えば、当然姿勢が大事になってきます。
体重をきちんとかかとの真ん中にかけて、ヒールの先っぽまで意識して歩かねばならないということになるはずなのです。
かかとがぺちゃこい靴と比較して、あの高いヒールの靴は、体重をかけることのできる位置が限られている=ストライクゾーンが狭いということですね。
たとえば自転車を思い出してみましょう。コツを習得するまではなかなか安定しませんが、習得した後はとても安定しています。ポイントはおそらくは体重移動と重心の位置です。
たとえばアイススケート。やはり安定して立つためには、姿勢を意識して、タイトなポイントに重心が来るように体重をかけねばなりません。
程度は異なるでしょうが、ピンヒールでも同様のことが言えるのではないでしょうか。安定して立ったり歩いたりするには、きっとそれなりに努力が必要なのです。
2と3はそこに関係してきます。長時間そのような姿勢を維持するには、当然ある程度の筋力が必要です。その筋力がなければ、ルーズな姿勢にならざるを得ません。
また、美しい立ち姿を維持するためには、そのようなタイトな姿勢をキープする必要があるのだ、という意識がなければ、やはりルーズな姿勢になってしまうことでしょう。
ルーズな姿勢というのは、自転車で言えば補助輪に頼っている状態です。アイススケートなら転んでしまうことでしょう。ピンヒールなら……、
そうです。後ろから見たら\/という、とてもいけていない──とわたしには思える──姿勢です。
想像するに、あの姿勢は楽にルーズに立っていられる状態なのでしょう。自転車の補助輪に寄りかかっている限り、止まっていても倒れないですむのと同じように。
足全体をカバーするブーツなどならなおさらあの\/という態勢は楽なはずです。靴の履き口がくるぶしの内側あたりを圧迫することがないんですから。
美しさを演出するためには、ヘアスタイルや服やアクセサリというアタッチメント類も重要ですが、それらを使いこなすための身体的スペックも負けず劣らず重要だとわたしは思うのです。
自覚的に自分の挙措動作をコントロールするという意識がなければ、ピンヒールに限らず、いけていない自己を衆目にさらけ出す、ということが起こらないとも限らないということですね。
私もピンヒールを履く、という方はこの際ですから、ご自分の立ち姿、歩き姿を点検されてはいかがでしょうか。ピンヒールとは縁遠い方は街行く女性の足元にご注目あれ。もちろん目立たないようにです。
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きます。