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旧暦9/11 大学授業星取り表

[2008年10月09日(木) ]

垂渓庵です。

学校に遊びにやってきた卒業生がたまに大学の授業が面白くないとこぼすことがあります。極端な場合には、大学をやめて受験をし直すと言い出すことも。いや、言い出すだけじゃなく実際に大学をやめてしまった者もいます。

自分の学生時代を思い出してみる限り、それなりに面白い授業がいくつもあったんじゃないのかなあという印象があるのですが、実際はどうだったのでしょうか。ガタがきかけている記憶を総動員して検証してみたいと思います。

わたしが一、二回生のころは、教養課程に在籍し、語学、人文科学系、社会科学系、自然科学系、体育の各分野で所定の単位を取らねばなりませんでした。今記憶する限りでどんな講義をとっていたのか挙げてみましょう。
 語学    … 英語と中国語
 人文科学系…芸術論、論理学、国文学
 社会科学系…政治学、法学
 自然科学系…生物学、地学、人類学
 体育

ほかに教育系の単位もいくつか取っているのですが、それがどの分野に所属したものだったかはまったく記憶の外です。

語学はもう少し詳しく書くと、
 英語1年目…ノエル・カワードの戯曲 ヒューマン・アグレッション の講読
 英語2年目…マザー・グース ピクウィック・ペーパーズ の講読
 中国語…陳先生、大内田先生、宮田先生、片山先生に文法や発音などを習いましたが、
      何年目に教えていただいたのか記憶が曖昧ではっきりしません。

あ、自主講座で朝鮮語もとったのでした。あの飲んだくれの先生、どうしているかな。

体育は1年目がサッカー、2年目がハンドボールです。

さて、面白かったものに○、いまいちだったものに●をつけてみましょう。

●ノエル・カワード
○ヒューマン・アグレッション
○マザー・グース
○ピクウィック・ペーパーズ
○中国語(すべてひっくるめての印象)
○朝鮮語(自主講座)
○芸術論
○論理学
●国文学(謡曲「當麻」の講読)
●政治学
●法学
○生物学
●地学
●人類学
○サッカー
○ハンドボール

これら以外の教育系の講義は、教員免許がらみで無理からとったもので、上に書いたものとは少し性質が異なりますので、省略します。

で、星取りの結果は、10勝6敗です。積極的に面白かったものに○をつけました。社会科学、自然科学系で厳しい結果が出ていますが、それはわたしの興味の偏りが反映しているからで、それぞれの講義に責任はありません。いや、あるような気もするのですが、それを話しだすとややこしくなるので省略します。

こうやって見てみると、授業が面白くないとこぼす卒業生が気の毒に思えてきます。よほどつまらないメニューなのでしょう。どうしてそんなことになったものやら。それが今時の大学事情なのでしょうか。見当がつきかねますね。

いや、実は見当がつかなくもありません。一つには資格や実学を志向するカリキュラムが窮屈なのではないかということが考えられます。もう一つには、与えられるものをこなすだけではなく、自分から進んで面白みを探す姿勢に欠けているという面もあるのかもしれません。

カリキュラムの問題については、その実際をわたしは知りませんので何とも言えませんが、教わる側の姿勢という点についてはある程度理解できるように思います。

考えてもみて下さい。論理学の話なんて、面白がらなければ苦痛以外の何ものでもないはずです。芸術論も先生の人柄がとても好感が持てたので、やや単調な話しぶりを我慢して聞いていると、だんだんと面白くなってきたのです。

体育にしてもそうです。わたしと何人かの友人で、せっかくだから一番ハードなのを毎年選ぼうということでその二つをとり、筋肉痛に苦しみながらもストイックに喜んでいたのです。

語学の授業の原書講読にしても、訳本を手に入れて単位をとれさえすればいいという考え方で臨んでいたら、恐らく面白くなかったことでしょう。そもそも迂闊なことにわたしは訳本なるものの存在をかなりの期間知らずに過ごしてしまったため、必然的に自分で読まなければならなかったのです。で、それを続けていると、生きのいい英語、息の長い英文などを肌で感じることができるようになり、何となく面白く感じられるようになったのです。

もちろん、何かを教えようという熱意も工夫も感じられない講義を淡々としておられる方もおられました。そんなのは論外だと思いますが、そうでない場合、受け手のアンテナがそもそも相手の話にきちんと向いてれば、面白さを感じないはずがない、ということは言えそうです。もちろん、先に書いたようにその分野に対する興味の有無も関係ありますけどね。

授業が面白くない卒業生が気の毒な一方、自分が面白がろうとしていないなら、受験し直しても同じ結果になりはしないかと心配でもあるのです。

コメント

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>野中さん

件の卒業生は、偏差値で行く学校・学部を決めたようなところがあります。できすぎたということはなかったですが(笑)

彼に限らず、わたしの勤務校の学生たちは、やはり偏差値を指針として志望校・志望学部を決める傾向が強いですね。あと、受験情報による最近のトレンドとでもいうのですかね、そんなものの影響もそれなりに受けています。ちょっと前なら教育系が人気でした。その少し前には人間関係。情報系が人気の時期もありました。

そんな形で進路を決めた卒業生すべてが大学を辞めるわけではありません。おそらく多くの卒業生は、それなりに自分の進路で面白さを見つけているのでしょう。大学を辞めてしまう卒業生は、その試みをしているのか、それとも全く受け身なのか。気にはなるところです。
Posted by:垂渓庵 at 2008年10月13日(月) 07:59
どうなんでしょう…今の大学の授業って。
長男が大学生になり、今1年目の勉強をしていますが、必修以外の一般教養はとっても楽しそうで楽そうで、先生方がいかにあきさせない工夫をしているのかが伝わってきます。そして、出席や遅刻やレポート提出は細かく成績評価の判断材料として提示されています。

つまんない、って言っている学生さんは、まず、自分の好きなジャンルの一般教養をとってみたらいいのにな、と思います。

それとも…そういうのもわからないで大学生になっちゃったのでしょうか。
長男の大学受験のときに、模試の結果や予備校の話などから、第一志望は難関大理系で、第二志望が難関大文系、なんて偏差値だけで決めてるでしょ、ぼうや、なんてケースが案外あることを知ってびっくりしました。できすぎて自分の好きなこともわからない学生さんがいるんでしょうか。それならそれで、一度リセットして自分の好きなこと探しをするのもいいのかもしれません。そこでぐっとがまんをしなければならないのは案外(その子を成績だけで引っ張ってきた)親なのかもしれませんね。
Posted by:野中すみれ at 2008年10月10日(金) 16:25