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旧暦12/24 倫理社会

[2008年01月31日(木) ]

垂渓庵です。

学生生活をしているとユニークな先生に出会うことがあります。

わたしが高校時代に倫理社会を習った先生も非常に変わっていました。

最初の授業で開口一番、
自分の授業を受けても共通一次試験は受けられません、
と力強く宣言されました。
全部の範囲はしない、というのがその理由でした。
今と時代が違っていたのですね、暴動が起きることもなく、
その後授業は粛々と進んでいきました。

範囲は西洋哲学史。
それだけです。
一年間みっちりと哲学史の概説が続きました。
ギリシャの自然哲学だけで一学期の半ば以上を費やしたでしょうか。
「万物のアルケーは〜である」ってなことをさんざん聞かされました。
当然ソクラテス、プラトン、アリストテレスについても説明が続きます。
今から思い出しても丁寧な説明でした。
そりゃそうですね。倫理社会の一分野に特化した授業なんですから。
ベーコン、ルソー、カント…。
一項目についての説明がどんどん詳しくなります。
三学期もほとんど終わり頃、
やっとヘーゲル、マルクスにたどりつきました。
実存主義はやらない、とのことでした。
理由は、好きじゃないから(−−)

受験生をお持ちの親御さんであれば、
受験に対応できない授業展開なんてけしかんらん!
教科内容に好き嫌いを言うとは何ごとだ!
と、おっしゃられるかもしれませんね。
でも、わたしはあの授業、嫌いではありませんでした。
むしろ面白かったです。論述式のテストには閉口しましたが。
今から思えば、あの授業は大学の教養学部の概論のようなもので、
テストはその概論の試験ようなものでした。

あの授業の形式を今のわたしの勤務校で実践されると、
ちょっと困るかなとも思いますが、あんな授業があってもいいんじゃないの、
と、趣味性の強い教材を使うことのあるわたしなどは、思ってしまうわけです。

風の噂ではあの先生はどこかの大学の学長をしておられるとか。
それを聞いたときは、しばし哲学的瞑想にふけってしまいました(笑)

コメント

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>野中さん。

面白い先生でした。ホントかウソか定かではないのですが、他のクラスでは一時間フランス語で授業されたこともあったそうです。さすがにそれを聞いたときは、なんじゃそりゃと思いましたが(^^)

大学時代は哲学の授業をとることはなかったですが、一般教養でとった論理学の講義はとても面白かったです。勢いで担当の先生の本も買ったのですが、こちらは専門的すぎてちょっときつかった。

女性と哲学の関係は一筋縄ではいかないのですね。わたしの同期生で哲学科に進んだただ一人の学生は女の子でしたが。

大森荘蔵は理系から哲学科に進んだんではなかったでしたか。息子さんにはそんな先例の話をなさってはいかがでしょう(笑)

野中さん、ありがとうございました。
Posted by:垂渓庵 at 2008年02月04日(月) 00:01
いーい先生ですね。私もそんな先生に教わりたかったです。
私の高校時代の倫理の先生は「哲学史」の先生にはなれたかもしれないけれど、ソクラテスがどれくらいすごいのかはぜんぜん教えられない先生でした。(先生、ゴメンネ)
だから、すごーく不満を持ったまま卒業し、大学ではこれまた女をすごーく馬鹿にする哲学史の先生の授業をしがみついて受けました。(女は自分の授業を受けられない、なんて言うんですもの)
「女は一般化した話ができない。女はすべて自分にあてはめた論理を展開する」…今は、うーん、端的にうまいこと言うなあと思いますが、当時はとても腹立たしかったです。(笑)
ほかに、超有名な某先生が国立から定年退官でいらしてくれて、その授業もとりました。楽しかったけれど、全力を出さずに小指の先くらいで授業なさっているのがわかるぶん、これも悔しかったです。

こんな私に育てられた長男は、なぜかセンター試験の勉強の最中に倫理社会の面白さに目覚め、「僕、哲学の勉強をしようかな」なんて言い出しました。どうするんでしょうねえ。志望は理系なんですが。(爆)
Posted by:野中すみれ at 2008年02月03日(日) 05:43