英語よろずや日記(仮)

自称「英語よろずや」(願望含む)の縦横無尽自由自在傍若無人支離滅裂な雑文。

     
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ニュアンスの違い
[2008年08月27日(水) ]

こんにちは。
北京オリンピックもあっという間に終わってしまいましたね。閉会式はちょっとだけ見ました。あの人間タワー、すごかった〜。ロンドン側のアトラクションが全くタイプの違う演出なのも面白かったですね。ロックを聴いていた身としては、ジミー・ペイジ様(ええ、「様」をつけて呼ばせていただきます)がギターで出演していたのが鳥肌ものでした。(ジミー様の偉大さに関しては、ロック好きの親御さんに聞いてみて下さい。)

さて、身内の話で恐縮ですが、うちの夫は最近英検の参考書(2級・準1級・1級)をひも解いておさらいをしています。確か準1級を持っているのかな?今後1級を受ける予定はないそうですが、職場の外国人と話すときに表現を度忘れすることがあるので勉強しなおしているのだそうです。
私自身は1級を持っていますが、1級の参考書を見せてもらったところ、正直言って「今受けたら落ちるかも」と思いました。何せ私が1級を取ったのは19年も前のことですからねえ。…と、英語をなりわいにしているくせにいけしゃあしゃあと白状してしまうのも我ながら情けないのですが…

しかし、毎日英語に接しているからこそぱっと説明できないこともあります。
一番困るものの一つが「ニュアンスの違いの説明」です。
日本語でも、例えば「見る」と「観る」と「診る」と「看る」の違い(これは答えが割と分かりやすい例ですが)を説明してくださいと言われてもすんなり説明できなかったりしますよね。それと同じで、毎日使っている単語はニュアンスの違いを「感覚で体得」しているので、何気なく使い分けています。よって、言葉で噛み砕いてくれと言われても困ってしまうのです。

先日も夫にこう訊かれました。(注:夫は帰国子女ではなく、東京の大学に入るまでは中部地方で育っています。)
borrowとrentはどう違うの?
私「んー、(しばし考え込む)borrowだとCan I borrow your pen?(ペン借りてもいい?)みたいにお金が絡まないちょっとした物に使うような気がするなあ。rentだとrent an apartment(アパートを借りる)みたいにお金が絡むんじゃないかなあ」
夫「なるほど。でも実際はborrowってあんまり使ってない気がする。Can I use your pen?(ペン借りてもいい?)みたいな」

…確かに、現場の英語ではuse(使う)を「借りる」の意味で使うことが非常に多いです。ただし、useにはお金がからまないので、rentの代わりに使うことはありません。

この際なのではっきりさせようと思い、ネットで調べてみました。
それを簡単にまとめると…

borrow」はお金を払わないで借りる。借りた場所から移動させて使う。
use」もお金を払わないで借りる。その場で使う。比較的すぐ返す。
rent」はお金を払って借りる(移動の有無は関係ないみたいです。例えば日本語の「レンタカー」は英語のrent-a-carをカタカナ化したものです)
イギリス英語では「rent」ではなく「hire」を使う場合が多く、rentは主に不動産絡みで使われる

とのことです。

やっとすっきりしました…が、他にもこういう「解っていそうで実は説明できない」言葉は沢山あるような気がします。今後もこまめに調べようと思います。人生日々是勉強。

余談ですが、上記の「アパートを借りる」の「アパート」について。
英語では、日本語で言う「高層マンション」みたいなすてきなところでもapartmentという言葉を使います。なぜならmansionは「豪邸」を意味し、どんなに高級でも集合住宅ではないからです…。かくいう私は築30年の庶民向けマンション(日本語の)に住んでいます。一度でいいから英語のmansionに住んでみたい…と思うこともありますが、「でも掃除が大変そうだからいいや」とあっさり引き下がるわたくしでありました。(そもそもmansionに住むような人は自分で掃除しなくてもそれ専用の人を雇っているのでは…)
大相撲版平家物語
[2008年08月22日(金) ]

こんにちは。
北京オリンピックも早いものでもうすぐ終わり。連日、選手たちの頑張りにこちらも元気を貰っています。
個人的に一番感動したのは、女子柔道の塚田さんの銀メダルです。最後まで熱い闘いだった気がします。終わったときには涙ぼろぼろでした。

さて、そうやってオリンピックが盛り上がっている中、私が普段応援している大相撲では現役力士の解雇という前代未聞の出来事があったことは、新聞やテレビのニュースでご存知の方も多いと思います。
特に熱烈応援していた力士ではありませんでしたが、体格にも恵まれ、将来有望だったので残念です。なんて馬鹿なことをしたのか…。
同情の余地はありませんし、しかるべき罰を受けるべきだと思います。

今回のことに関して、「国技を汚された」とか「相撲ファンを裏切った」とか色々言われています。それに関しては私も同意するところや、これはちょっと違うんじゃないの(何でも「外国人力士」に繋げて考えるとか)と思うところなどありますが、とりあえず割愛。というのも、彼が一番でも一番裏切ってしまった&汚してしまった相手は、他でもない自分自身なのでは、と思うからです。

彼の今までの努力は何だったのでしょう。
何のために、親に甘えたり反抗したりしたい盛りの10代半ばに故国を離れ、ホームシックや文化の違い、食べ物の違い、言葉の違い、そして日本人ですら音を上げる人が大多数の厳しい稽古に耐え抜いたのか。
何のために、家族に寂しい思いをさせ、自分も寂しい思いをしたのか。
何のために、関取まで上り詰めたのか。

それまで頑張ってきたことを、つい調子に乗って手を出したもののためにパーにしてしまった。なんて馬鹿なことをしたのか。馬鹿すぎる。
私がもし彼の親だったら、泣きながら殴ると思います。

話が飛びますが、昔テレビドラマなんかで、道を誤ってしまった子供を親が泣きながら殴るシーンが出てくると、私は「親は世間体がわるくなるのが嫌だから“恥かかせやがって”と保身で殴るんだ」と思っていました。でも、違うんですよねきっと。私は残念ながらまだ親になったことがないのであまり知ったようなことは言えませんが。

それにしても、恵まれた素質で一気に幕内まで駆け上がった彼のこの(相撲界での)末路は、まるで「平家物語」の冒頭のようです。(祗園精舎の鐘の声、〜のあれですね。)
自分の若い頃を省みてみても、彼くらいの歳というのは、とんとん拍子でものごと進むと勘違いしがちだと思います。普段なぜか「自己評価が低い」と言われる私ですら、勘違いエピソードは数知れず。一番の勘違いは、以前も書きましたが、大企業に勤めていたというだけで、今で言う「勝ち組」的意識を潜在的に持ってしまったということでしょう。虎の衣を借る狐とは私のことでした。会社を辞めて「ただの人」の自分を思い知ったときのショックはそりゃあプライドずたずたになったものです。今だから「あの頃は馬鹿だった」と笑って言える訳ですが。(私は昔も今も「ただの人」です。今はそれに誇りを持っています。)

今回の力士(あ、元力士か…)の場合は素質でちゃんと出世したわけですから、虎の衣被ってた私とは違います。でも、今回の出来事は、早く成功してしまったゆえに世間を舐めてしまった、という勘違いから起こったものに思えます。
これからは髷のない、着物を着ない、「お相撲さん」と慕われない、そしてただの人どころじゃない、犯罪をつぐなう者としての生活が待っている。
「盛者」(「平家物語」の「盛者必衰」より)だった頃は、恐らく私なんて想像もつかないほどいい世界を見てきたであろう彼。落差はさぞかし激しいものでしょう。

わずか数年に終わってしまった彼の相撲界生活。そこで得たものがあったとすれば、それは、そうやってプライドがずたずたになった(繰り返しますがそれは自業自得です)ときに、自分で自分のおとしまえをつけて、馬鹿だった自分も、今の惨めな自分も受け容れて、再び真人間に向かって這い上がってくる力、だと思います。稽古で転がされて土まみれになっても立ち上がってきたように。もっとも、彼は犯罪を犯してしまったので、もう「日本で」這い上がることはできない訳ですが。このまま母国に戻っても、「図体でかいだけのチンピラ」に成り下がることだけはしないでほしいです。
オリンピック雑感
[2008年08月12日(火) ]

こんにちは。

まず訂正…中国語の「加油」を「がーよぅ」と読む、と前回書きましたが、テレビを観ている限り、正解は「じぁーよぅ」みたいですね。失礼しました。
中国選手に対する「じぁーよぅ」の大合唱、温かみに溢れていて好きです。

さて、オリンピックが始まってからというもの、連日テレビをNHKに合わせっぱなしで競技をちらちら見ながら家事や仕事をしています。(昔から「ながら族」なんです私。)
今朝は男子体操団体の見事な演技に惚れ惚れしていました。日本勢銀メダルおめでとう!開会前にNHKでやっていた男子体操特集で、内村くんの演技に一目ぼれした私ですが、本番でも物怖じせずにきびきびと小気味よい演技をするのを堪能させてもらいました。ああいう豪快な演技は観ていてすかっとしますね。エースの冨田くんの演技はまた違った魅力で、きめ細かくて優雅な美しさがあると思いました。他のメンバー達もそれぞれ魅力たっぷりで素晴らしかった!

そして見事金メダルとなった中国勢。誰にも物言いつけさせない迫真の演技でした。とにかく美しすぎる…。私は体操観る目が素人なので日本との差がどこにあったのかよく分かりませんでしたが。金メダルを取った瞬間、あれほど泣く子も黙る演技を見せていた彼らが涙していて、鬼の目にも涙じゃないですが、そうかポーカーフェイスで平常心を装っていても心の中では重圧と闘っていたんだな、ほっとしたんだなあ…とほろっとくるものがありました。そして表彰式での、観客も一体となっての国歌大合唱。あれも何だか感動しました。

話は全く変わりますが、私自身、前回と今回でオリンピック(もとい、その選手)を見る目が変わった気がします。アメリカで見たのと日本で見ているのの違いもあるんですが、相撲ファンになってから見ると、筋肉や脂肪の付き方とかが相撲とどう違うのかとか、競技ごとの体つきの特徴とか、相撲と柔道との共通点(受身とか)を見ている(見とれているおよび観察している)自分がいるんですよね。恥ずかしながら以前は「この人たちかっこいいけど規格外だから洋服似合わないだろうな。服探し大変だろうな」とか馬鹿なことしか考えていませんでした。でも超規格外のお相撲さんを見ているうちに慣れたというか(お相撲さんはただのデブではありません!これについては語ると長くなるので割愛します。)規格外の美しさというか、鍛え抜かれた肉体(男女とも)の美しさに目覚めたというか。

いや、ひょっとして、どんな身体も美しく見える瞬間があることに気づいたのかも知れません。
お相撲さんはああいう格好なので否応なしに身体を観てしまうわけですが(うちの夫は私がにたにたしながら観ていると思っていますが違います。)、色んな身長や体重や体型や体毛の濃さや肌の色があって当たり前ということが、相撲を見るようになった3年間の間に分かってきた気がします。で、毎日一生懸命稽古して土俵に立っている彼らは、みんな美しいんです。きれいごとじゃなくて本当にそう感じる自分に気づいたときは、我ながら目からウロコが落ちた気がしました。

顔の美醜は人それぞれの好みがあるので置いておくとして、相撲だろうと他のスポーツだろうと(そしてスポーツ以外の分野であろうと)何かに一生懸命打ち込んで、なおかつ極めている人の顔って美しいですよね。先日ヤワラちゃんが三位決定戦で一本勝ちを決めたときの顔、すごく美しかったです。やっぱり彼女はすごい。
あと、女子柔道の中村さん、銅メダルに不満を述べていたときのあの負けん気のつよい目に同性ながら惚れました。彼女はきっと次の五輪にも出てリベンジしてくれると思います。(^-^)
まだまだ五輪も序盤戦、これからますます各国の選手が面白い演技を見せてくれるんでしょうね。
DO YOUR THING!
[2008年08月06日(水) ]

こんにちは。

明日から北京オリンピックが始まりますね!私は筋金入りの運動オンチ(なにせ中学生の時はペーパーテストでクラスで10番以内に入ったときも、評価が5段階の「2」でしたからね…)のくせにオリンピック観戦が大好きなので、楽しみにしています。器械体操や高飛び込み(男女とも)を見るのが特に好きです。

前回のアテネオリンピックと、その前のシドニーオリンピックの時はアメリカに住んでいました。アメリカのオリンピック中継でびっくりしたのは、アテネやシドニーのようにアメリカと時差のある国でやるときは生放送をしないということです。アメリカ人の見やすい時間帯に録画を放送するんですね。日本だったらオリンピックだろうとワールドカップだろうと生中継で、翌朝会社や学校で目を真っ赤にしながら感想を語り合う…というのがまた楽しみだったりしますが、かの国はそういうことはしないみたいです。(自国で行われたソルトレイクシティ冬季五輪ですら、録画が少しあったような記憶があります。)
そして当然アメリカ人ばかり写す(日本だったらスター選手はどの国でもまんべんなく写す印象がありますが)&アメリカ人が活躍する競技のみ放映されるので、北島くんは見たけど、ヤワラちゃんは見られなかったんですよね。今回は時差も1時間(確か)しかないですし、日本人選手の活躍がたくさん見られるのを楽しみにしています。

ところでテレビ観戦であろうと生観戦であろうと、「がんばれー」の応援は不可欠。
大相撲を国技館で観戦するときに絶叫応援をしている私(恥)は四股名を連呼することが多いんですが、たまに「○○、がんばれよー」と小声でつぶやくことがあります。

この「がんばれ」、実はぴったりくる訳語がないような気がします。「がんばる」(動詞)の訳語は色々とあるんですけどね…。
アメリカのテレビなんかで応援風景を見ていると、
Go, ○○! Go, ○○! (→リズムをつけて言う)
という感じの応援が一番多かったかな。あとはDo your thing!というのが多かった印象があります。

このDo your thing!、個人的にはいかにもアメリカらしい表現だな〜 と思うんですよね。
直訳すると「あなたのことをやりなさい」ですが、つまり「自分らしさを出せれば絶対に成功する」というポジティヴ(というか強気)な姿勢を感じるのであります。日本語の「頑張れ」や中国語の「加油」(確か「がーよぅ」と読むはず。詳しい方教えてください)は普段の自分に下駄を履かせ(というのは語弊がありますが)実力以上のものを発揮するための努力、というニュアンスがあるような気がしますが、アメリカ(イギリスでこの表現を使うかどうかは分かりません)の場合は(それだけで十分素晴らしい)自分らしさを100%発揮するための努力をしなさい、と言っているように感じます。
日本語には「火事場の馬鹿力」という言葉もありますし、自分の実力というものに関して比較的謙虚な考え方をするのかも知れませんね。

でもDo your thing!に近い日本語の表現も実は存在するような気がします。
大相撲の殊勲インタビューで、力士が「これからも自分の相撲を取っていきたいと思います」的なコメントをしますが、Do your thing!のyour thingはこの「自分の相撲」にニュアンスが近いように思えますね。やはり勝負師はそれくらい強気でいかないと。

というわけで、今回のオリンピックは勝負師のアスリートたちに対してDo your thing!の声援を送ってみるのはいかがでしょうか。

なお、「がんばれ」と訳すことのできる類似表現に、ちょうど1年ほど前に取り上げた"Hang in there!"があります。
こちらはどちらかというと、不利な状況になったときも諦めずに頑張れ、というニュアンスです。