こんにちは。
昨日(10/17)ニュースを見ていたら、亀田親子の謝罪会見をやっていました。あれは一体誰に対して何の謝罪をしていたんでしょうね?(JBCに対して?全国のボクシングファンに対して?)対戦相手の内藤さんに対しては後日大毅くんが気を取り直してから謝りに行くって言ってたし、お父さんは反則指示していないって言ってたし、今後もボクシングのスタイルは変えないって言ってたし…。
相撲以外の格闘技には興味ない私は当然試合も観ていないのであまり言及したくないですが、何だかよく分からない会見でした。この前の「エリカ様」の謝罪コメント(「諸悪の根源」って今年の流行語大賞にノミネートされそうですよね。)でも思いましたが、有名人が謝罪コメントを出すときって、誰に対してどんな迷惑をかけたことを謝っているのか、「行間を読め」的な謝罪が多いな、と思いました。
これが不祥事を起こした企業とかだったら、
誰に対して:不特定多数の消費者のみなさま
どんな迷惑:(例)賞味期限をごまかしたことにより不安を煽った
とコメントの内容がはっきりしている(もとい、行間を読みやすい)ので分かりやすいんですが…。
恐らく有名人の場合は、内容や対象を曖昧にしておくことによって(それこそ先日のお題じゃないですけどTHEYですよね。)、森羅万象老若男女に謝っているような印象を与え、人気の凋落にストップをかけようとする&同情を買いやすくするという戦略があるのでしょうね。という私の考えはうがって見すぎかも知れませんが。
相撲ファンの私としては、朝青龍関がモンゴルから戻ってきたときに恐らく開くであろう謝罪会見の際は、そのへんをはっきりさせてほしいな、と思うのでした。個人的には、彼の場合その対象は、「誤解を与えてしまった巡業の勧進元」と「巡業で朝青龍関に会うのを楽しみにしていたファン」とだと思うんです。私に対しては、万が一相撲界に帰って来ない決断をしてしまったときに謝罪して欲しいな。(→おまえはなにさまだ)
ところでよく「欧米人はsorryを言わない」と言いますが、それは本当でもあり嘘でもあります。
本当だ、というのは、sorryを言うことによって責任の所在が自分にあることを認めたことになるからです。日本だとまず謝って相手の怒りを鎮めてお互い冷静になってから話を始めることが大半だと思いますが(今は違うのかな?逆ギレって言葉があるくらいですからね〜。あーやだやだ。)、どうやら欧米の場合はsorryから全てが始まってしまうらしいのです。
それを実感したのが、私がアメリカに住んでいたとき。ある日夫と街を歩いていたら、目の前でタクシーと乗用車が正面衝突してしまいました。幸いどちらの車も前がちょっとへこんだだけで、誰もけが人はいませんでした(ぶつかる音はものすごかったけど)。タクシーの方が角を曲がるときに変なハンドルの切り方をしたようで、運転免許を持っていない私ですら「こりゃタクシーが悪いな」と分かるような感じ。
ところが、かんかんになって運転席から飛び出てきて、タクシーの運転手を怒鳴りつけた乗用車の人に向かって、運転手さんは実に冷静な態度でこう言ったのです。「保険屋を呼ぼう」…つまり、自動車保険会社の人に今回の被害を正式に査定してもらって、その上で償う必要が出てきたら償います、ということですね。私と夫は思わず顔を見合わせて「訴訟社会だ…」とつぶやいてしまいました。ヘタに謝るとものすごい損害賠償請求をされかねませんからね。
もし日本で同じことが起こってぶつけた側がそんなことを言った日には、ぶつけられたほうの怒りはまさに「火に油を注ぐ」状態になったと思うんですが、乗用車の人はぎゃんぎゃん怒鳴りながらも「じゃあ早く呼べ」みたいに対応していた記憶があります。私がかの地で体験したカルチャーショックの一つとして、今も印象に残っています。
なお「嘘だ」というのは、"I'm sorry"という言葉には「気の毒に思う」という意味があるからです。I'm sorry to hear that you have a cold. Get well soon.(風邪を引いているなんて可哀相に。早くよくなってね)という風に使います。