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ノーベル化学賞に下村脩先生  [2008年10月08日(水) ]
こんにちは。大学受験コース教材編集(化学)のつじのです。

先ほど(日本時間の18時45分),2008年度のノーベル化学賞が発表されましたね。
昨日の物理学賞に続き,日本人の下村脩先生が3人の共同受賞のお一人として受賞されました。
誠におめでとうございます

『緑色蛍光たんぱく質GFPの発見と開発』ということで,分子生物学などに大きな影響を及ぼされたということです。
正直,自分の大学院時代の専攻と分野がまったく違うので,詳しい解説は他所に任せるとして…。

おおざっぱなところでは…
オワンクラゲが刺激を受けると発光する(蛍光を発する)原因となる「緑色蛍光たんぱく質(GFP)」を発見され,その発光の機構の解明は,「生きたまま」の細胞・タンパク質を蛍光を利用して観察できる基礎となった
というような感じでしょうか。
間違っていたらすみません…


かなり話はそれますが,刺激に応じて挙動が変わる,というのは,刺激に応じて分子や集合体の構造が変わる,ということと関係しています。

そもそも,分子とは原子の集合体(その原子は,昨日のノーベル物理学賞で話題になった「素粒子」から成っていますが…)です。
酸素も二酸化炭素も1つの分子ですし,コラーゲンやヘモグロビンなどのタンパク質も大きな分子(または分子の集合体)です。
人の視覚や味覚や痛覚などの感覚は,光やある種のイオンの濃度や圧力,温度などの「外部刺激」に応じてタンパク質の分子構造が少し変化することと関係しています。
要は,分子の形がちょっと変わるんです。
でもそんな分子の形の変化は,普通の顕微鏡ではほとんど見えないくらい,とても小さなものです。
人の体の大きさに比べたら微々たる変化です。

でも,そのとても小さい変化がものすごいたくさん起こり,複雑に組み合わさることで,人の微妙な感覚は形成されています。
記憶や脳からの命令・運動という,とても大きな人間の変化も,基本的にはとても小さな分子の変化と関わっているのです。

これが分子生物学です(確か,学部時代にそう習った気がします…)

なんだか不思議な感じがしませんか


私も大学院時代に,微妙な温度変化やpH変化を認識して,集まったりバラバラになったりする分子の集合体の研究をしていました。
今回の下村先生のノーベル化学賞受賞という吉報に,ちょっと自分の研究も振り返ってみました。


日本人の先生が受賞されるとやはりうれしいものです
自分の研究分野(高分子化学)に(少し)近い,白川英樹先生が2000年にノーベル化学賞を受賞されたときもうれしかったですしね。
理科離れが進む子どもたちにも,よい方向に影響してほしいものです
Posted at 19:42 | つじの | この記事のURL | コメント(4) | トラックバック(0)