こんにちは。大学受験コースのつじのです。
夏休みも終わり,9月になりました。
みなさまはどんな夏を過ごされたのでしょうか?
受験勉強で忙しかった方もいると思いますが,みなさまにとってそれぞれの夏が有意義なものになっていればいいなぁと思います
少しずつ秋の足音が聞こえ始めた今週のお題は
『あの夏の思い出』。
決していやらしい気持ちはありません。
何だか同じことばかり書いてしまっているのかもしれませんが…
明日9月4日は
開港記念日です。
14年前の1994年9月4日(日)。大阪・泉州沖の海上に
関西国際空港が開港しました

中学3年の夏の終わりのことでした。
自分の街が世界とつながる。
あのときの胸の高鳴りは,今でも鮮明に覚えています。
(↓今年3月の遊覧飛行時に撮影した関西空港全景です)
開港に先立ち,3ヶ月前の6月15日に連絡鉄道オープン。
学校から飛んで帰ってきて,電車に乗り空港に向かいました。
海の上に浮かぶ巨大空港へと架かる,
スカイゲートブリッジRと名付けられた4km弱の連絡橋。音を立てて進む電車。広がる青い大阪湾。遠ざかるわが街。
見たこともない別世界でした。
しかし,開港までは一般人は空港駅までしか足を踏み入れることが許されていません。
この先にはどんな世界が広がっているのだろう

そんなことに思いを馳せながらひと夏を過ごしました。
開港日。
9月4日。
関西のメディアは当然,「関空開港」一色でした。
大阪難波7時発関西空港行き・
南海空港特急ラピートαの一番列車。
子供たちに今なお人気の高い特急の始発に乗車。記念の証明書ももらい,いざ空港島へ。
ただ,開港当日は混乱を避けるため,旅行客以外のターミナルビルへの入館は制限されていました

まだ踏み入ることのできない未知の世界。空港駅はごった返していましたが,そこに確かに聞こえる飛行機の離発着の音

それは,今ここにいる場所が世界とつながった瞬間でした。
翌9月5日。いよいよ制限が解除され,一般見学客も島内に自由に立ち入ることができるようになります。
短縮授業で早々と学校から帰宅し,高鳴る鼓動を押さえながら空港へ。
初めて見る旅客ターミナルビルの美しさ,広大さ。その感動は,今でも空港へ行くたびに思い出されます。
そして,空港を一望できる展望ホールへ。バスに乗って向かうのですが,既に長蛇の列ができています。夕方も過ぎ,そろそろ帰らなくては…と思いながらも,
「いや,やっぱり今日何としても行って景色を見たい!」その気持ちが勝って,じっと順番を待ち,なんとか展望ホールにたどり着きました。
そこで見たもの。それが,今は亡き
超音速旅客機『コンコルド』の姿でした。
開港記念フライトとしてこの日,関西空港にやってきていたのです。
しかも,長蛇の列に並んだおかげで,ちょうど出発時刻と重なり,幸運にも離陸の様子が見られそうです。
でも展望台は身動きが取れないほどの人だかりで,かすかに機体の一部が見える程度。
本当は写真も撮りたいけど…これじゃ仕方ないなぁ,とあきらめかけていたその時でした。
見知らぬおじさんが,当時決してやせてはいなかった僕を,すっと持ち上げてくれたのです

細く長く伸びたコンコルドの機体のすべてが確認できました。全景を写真に収めることもできました

美しい…。
そして,離陸のとき。このとき,生まれて初めて
『空気の割れる音』を聞きました。
言葉では表現できないような大きな音を立てて,その鳥は空へと旅立っていったのです…。
ただ,結局,ひどい混雑の中で,おじさんにきちんとお礼が言えなかったのが,今でも心残りなんですが。
(その後,コンコルドは廃止となり,この日が日本にコンコルドが飛来した最後の日となりました。それを記念して,展望ホール内に近年新しくできたレストランは『The Legend Of Concorde』と名付けられています)
あれから14年。今でも,少なくても年に2回は展望ホールに行き,この夏のことを思い出しています。
14年間,関西空港は決して順風満帆ではなく,むしろ逆風が吹き荒れていました。
1995年,阪神・淡路大震災。2001年,9.11テロ。2003年,新型肺炎ウイルスSARS…。
そして,最近の原油価格高騰による路線縮小・廃止。
伊丹空港廃止論とも合わせて,阪神間の3空港存続問題も議論に上がっています。
アジア近隣の巨大空港建設,2010年の羽田空港再拡張・国際化,成田国際空港滑走路延伸なども大きな影響を与えています。
ただ,大変な状況の中でも
世界が選ぶ20世紀の10大プロジェクト
「Monuments of Millennium」に,パナマ運河や英仏海峡トンネル,エンパイアステートビルなどと並んで選定されたり,世界の空港利用者のアンケートで選ばれる
「AIRPORT of the YEAR」に2004年以降,常にトップ10入りしたりするなど(日本の空港では1位),世界から評価されていることもあります。
トイレの清潔さが世界の空港で第1位というのは有名な話です。
確かに開港当初はお役所的な堅さも感じられました。でも,今は顧客重視の姿勢を打ち出し,実際に評価を受けるまでになりました。
お客さまの目線で,というのはどの業界でも同じで,基本であり,とても大切なことなんですね。
こんな今の自分を形づくるもとになった,あの"熱い"夏の思い出
