◆◆Z会の現場から ―若手社員の声―◆◆

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prejudice〜偏見〜  [2008年05月22日(木) ]
「入試ほどフェアな戦いはない」というのが私の第一の意見です.

格差格差と言いますが,教育の格差というものはあくまでも「コンテンツ」の格差です.R25の記事にも「機会の格差」といっていますが勉強する機会はいくらでもある,ただコンテンツが制限されているということではにでしょうか.そのことを大きく「機会の格差」と呼んでいるんでしょうが・・・.どんなコンテンツで勉強をしようと,入試は点数で結果がでるものなので言い方は悪いですが点数さえとってしまえば,他の要因は関係ありません.もちろん逆に冷徹だとも言えますが,感情が入らず点数で評価するということは最も公平だと思います.

一方で社会に出ると点数で一律に評価されることは極端に少なくなります.もちろん評価する側も「不公平」になるように評価をしているのではないですが,評価される側にとっては納得いかないものもあると思います.就職活動などが分かりやすい例でしょう.「なんで落ちたのかわからない」といった経験もあるのではないでしょうか.

これを前提に「コンテンツ」の格差について書いていきます.これについては様々な意見があると思います.理想としてはもちろん経済的な格差によって受けられる教育コンテンツの格差は無いほうがいいのですが,資本主義である限り経済的な格差は無くてはならないはずです.

そこでそのコンテンツの格差を埋めるために,奨学金があり,公立の学校があり,最近話題になった「夜スペ」のような課外授業が現れ始めていたりしています.参考書にしてもそこまで高くない値段で(古本屋を使えば数百円で)買えますし,どの教科でもまともな参考書を1〜2冊しっかりと学習すれば絶対に力は付きます.したがって経済的格差から生じるコンテンツの格差は,以前に比べるとなくなっていると思います.他の国と比較をしていますが,実際に他の国よりも教育を受けている率は高いわけですから他の国並に引き上げる必要性がそもそもないわけです.(もちろん必要な水準に達しているかは別ですが,「補助」として必要な額が少なくてすんでいる部分は評価すべきです)

ですが,(調べたわけではないので分かりませんが)親が高所得だと子供の学歴が良く,親が低所得だと子供の学歴が低いことが多い(という印象を受ける)のでしょうか.


それは「一種の諦め」が原因だと思います.


私は中高一貫校に通っていましたが,高2の頃までほとんど勉強をやってきませんでした.定期テストでもとりあえず赤点をとらなければいい,といった手の抜き具合で勉強をしていて高2の頃の模試では全国偏差値でも40前後という悲惨な結果でした.
こういったやる気のない時期にはどんなにいい教材を使ってどんなにいい先生がどんなにいい授業をして,さらにどんなにいい塾に行ったりどんなにいい家庭教師をつけても変わりません.
やる気がなければどんなにいいコンテンツがあっても成績は伸びないのは周知の事実でしょう.

やる気の無い状況のままいくか,それともあるタイミングで変われるか….それは塾に行っていようといまいと,私立に通っていようと公立に通っていようと変わりません.

こんな底辺に近い成績をとっていた自分でも「せめてこのレベルの大学には行きたい」という強い意志はありました.それは学校の回りの友達のレベルでもあり,親の期待でもあり色々なものではありますが,こういった回りの環境というものが大きく影響しているのではないでしょうか.
「経済的な理由によるコンテンツの格差」が様々な手段で埋められつつあるにも関わらず,「お金が無ければ勉強できない」と思われているのはお金が原因なのではなく,環境が原因なのではないでしょうか.
勉強をやる気にさせる環境がないことは非常に不利だと思います.
ただ,それをお金のせいにするのはお門違いなのではないでしょうか.



卓球の愛ちゃんが何故なぜ卓球が一流なのか.将棋の羽生名人が何故将棋がうまいのか.それはお金があったからではなく努力をしたからです.

Wikipediaによると羽生名人は小学校の頃,母親が買い物中に託児所代わりに将棋道場に通わされていたらしいです.もしかしたら私も託児所の代わりに将棋道場に通わされていたら将棋のプロになっていたかもしれませんし,お笑いライブ会場に通わされていたらお笑い芸人になっていたかもしれません.

もちろんお金があっていわゆる「一流」の教育を受けられれば,いわゆる「一流」の高校・大学に進学できる可能性が高くなるかもしれません.
ですが,前述した通りお金はあくまでも要因の一つであり,一番重要なのはやる気とそれを支える環境です.そのやる気の出る環境は保護者の努力で作れるのではないでしょうか?





ということで(?),辞書一つで出来る勉強法.今回はタカバタケさんのブログにも載っていた「プレハブ」について.英語的な視点から.


「プレハブ」の説明で最も適切なものを以下の中から選びなさい.

@あらかじめ作ったものを移動してきた住宅
A仮設住宅
B鉄筋などではなくトタンなどの簡易な素材で作った住宅

答えは…
@です.preというのは「プリペイドカード」「センタープレ模試」など「前」を表す語です.「前もって払うカード」「センターの前に受ける模試」ということですね.

prepare(用意する),prejudice(偏見)なども「前に」することですよね.
学校の図書室に置いてある辞書でもこんなに勉強できますよ!


※教育ネタで長くなってしましました….社会人としては半人前でも教育の会社で働いているからには教育に対するハートだけはしっかりともっていたいものですね.
若い社員がベテランに勝てるのはこのハートの部分だけですから.

最後まで読んでくれた方,ありがとうございました!!
(最終回ではありません.多分.)
Posted at 12:26 | たかぎしんたろう | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
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寺西さん

コメントありがとうございました!
返事が遅くなりすいません

そうですね,東Mのクラス決定なども点数以外のことを含めて提示すると納得してもらえない場合が多い気がします.

代替案として考えられているAO入試についても色々と意見が出そうなところですね.
Posted by:たかぎしんたろう at 2008年06月01日(日) 17:15
入試ってフェアですよねー
「点数だけで人間の価値は決まらない」なんていう人がいますし、そりゃそうだ、と思いますが、じゃあそれがなんで入試の否定になるの?って感じ。
代替案があればいいんですが、まずないです。

どんな形であれ、自分が評価されたそのことは、真摯に受け止めないとね。
Posted by:Z会スタッフ:寺西 at 2008年05月24日(土) 22:01