教育・受験に携わる社員として〜「和顔愛語 先意承問」

Z会Web戦略統括の寺西隆行です。タイトルは最も大事にしている言葉です(意味は左下「プロフィール」を参照)。
普段の仕事のことや教育に関すること、子ども達のこと、ネットのことなど、いろいろ思うままに書いていこうと思います。

     
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『親はモンスターじゃない!』(小野田正利)
[2008年07月11日(金) ]

<今日の事後ネタ>
Q.総務省が3日に公表した2007年の就業構造基本調査。労働時間が週60時間以上の人は年間の就業日数が200日以上の雇用者の何%?

第1回社会起業支援サミット2008が7月30日(水)、早大で!

『親はモンスターじゃない!』(小野田正利/学事出版)を購入しました。
しばらくビジネス書づいていたので、ちょっと教育に触れてみたくなったのと、(お会いしたことはないですけど)大好きな小野田正利(大阪大学教授)の久々の著書でしたので。


本書の副題は

「イチャモンはつながるチャンスだ」

これ、コールセンターのクレームと同じですね。


僕自身の考えは…イチャモンについては

・イチャモンとして扱うこと(つまり、謝る必要のないイチャモンまで謝らない、ということ)
・しかし本人に「イチャモン扱い」をしている感情を見せないこと
・上記2点を抑えて「毅然とした態度」をその場では取ること
・事の後、イチャモンの原因(背景)を熟考すること

が大事だと思っています。
そして、小野田教授も、大体のところは同じように感じていらっしゃるようです。(多分)


イチャモンに対して、表向きにごめんごめんと簡単に謝り、感情の中で「あんなイチャモンまともに相手する必要ないよ」と思う態度が、最もイチャモンに対して失礼で、本質的な解決を生み出さない態度ではないでしょうか。

タイトルの『親はモンスターじゃない!』もそうですね。
モンスターペアレンツ、という決め付けが最もよくないです(モンスターペアレンツ、という表現を使うこと自体は、僕自身は否定的ではないんですけど。単なる名称の問題ですので)。
親がモンスターと感じられるようになった背景を追求する姿勢こそが、「モンスターペアレンツばかりの世の中」を忌み嫌う人にとって最も大事な姿勢の1つだと思います。


さて、本著の中で、印象に残った一段落が下記です。
(長いので句点で改行させていただきますが、書籍中では改行されていません。ご了解くださいませ)

教育への投資は、先ほど述べたモノとしてのビールや、サービスとしてのホテルという類とは異なって、投資に対する見返り、すなわち「費用対効果」がイコールの関係で成り立つことは極めて難しい分野だということです。
学校教育も塾も、そしてお稽古事も、1プラス2になるというのではなく、時には4にも5にもなる可能性がある一方で、0.2ぐらいにしかならない場合もあるということです。
そういう営みの特殊性があるということを、世間が冷静に認識しておくことが、いまの時代の中ではとりわけて重要です。
むろん、それは「だから教師がサボっていい」という開き直りを養護するものではありません。
費用対効果がイコールではないという事実の大事さなのです。



この段落の本質にある考え方は「弁えましょう」ってことに尽きると思います。
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