教育・受験に携わる社員として〜「和顔愛語 先意承問」

Z会Web戦略統括の寺西隆行です。タイトルは最も大事にしている言葉です(意味は左下「プロフィール」を参照)。
普段の仕事のことや教育に関すること、子ども達のこと、ネットのことなど、いろいろ思うままに書いていこうと思います。

     
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まず何よりもプロであれ。
[2007年06月16日(土) ]

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職業柄、いろいろなデータや参考資料が(仕事でも、仕事外のお付き合いでも)手に入るのですが、今日は高校数学の誤答例なるものを見ていました。
※ちなみに、誤答をしているのは、高校生ではありません。その答はブログの最後に…

最近多くなったなーと感じるのは、「1個の代表例をあげて、すべてを証明したこととするもの」です。
高校数学の公式など忘れちゃったよーという人も読者にいらっしゃるかと思いますので、簡単に申し上げますと…

たとえば

「三角形の内角の和は180°であることを証明せよ」

という問題があったときに、

「3辺の長さが1:2:√3の三角形は、角の大きさは90°、60°、30°となる。全部足すと180°になるので、三角形の内角の和は180°である」

と答える、という感じ。

わかりますよね、これじゃあ全く証明になっていない!って。
※大学受験を志す方で、もしこれが「なぜ間違いか」わからない!って人は、しっかり中学数学の証明問題から勉強した方が良いです。証明はすぐにできなくても仕方ないですけど…


で、今回誤答例を拝見した答案作成者の人たちはどんな人たちか〜というと…
数学の教員免許を持っており(あるいは近いうちに取れることになっており)、数学の教員を目指す大学生
なんですよね。悲しいことに…。

感覚論でしかないのですが、中学・高校の数学教員を目指す方の数学の教科知識は、どんどん下がっています。


もちろん、先生になる以上、「子ども達のために」という「意識」は大切です。
でも、ちょっと待ってください。
中等学校(中学・高校)の先生は、教科を教えることにかけてはプロじゃないと、いくら優しい気持ちがあってもまずいんです。
いや、その時点でプロじゃなくてもいい、プロである意識さえあれば。。。

プロ意識があれば、上記のような誤答には「絶対に」なりません。
数学の基本中の基本、いや、それ以前の問題ですから。。。


優しい気持ちをもった教科ができない先生と、冷たいけれども教科はしっかり教えてくれる先生とでは、私は後者を選びます。
いや、本当に「子ども達のために」という優しい心を持っていれば、本来は自ずと、プロ意識も芽生え、自分がプロであるべきところの技術を磨くはずなんです。


見せ掛けの優しさじゃなく、教える立場に立っている人間の本当の優しさ、その1つは「プロ意識をもつこと」じゃないですかね。