尊敬していた年配の方が、「一線をひこうと思います」という発言をされました。
年配の方が身をひこうとするとき、「まだまだ頑張ってほしい!」という気持ちを表現し相手に投げるのは、(状況にもよりますが)基本は止めて、「おつかれさまでした」と声をかけたいと思っています。リアル他で密接に関係していない場合においてはとくに。
頑張ってほしい、という表現が多い社会を是とするなら、特定の価値観の人たちに熱狂的指示を受け、そして引退したがらない年配者をいつまでも社会に残すことも是としなければいけません。結果として意固地に引退したがらない年配者(と多くの方が思っている人)が多く残る社会を導いてしまうと思うんです。
次世代に継いだ方がよいと思うときにはバトンを渡す。
継ぎたいという言葉を頂戴したときにはバトンをもらう。
このバトンリレーを多く発生させないと、社会は発展しないと思います。
※そのようなバトンリレーとは無関係なところで、若い人が新しい価値を創出していくことはまた別の話です。そしてこの創出行為を誘発するだけではなく、バトンリレーも大事だと思うわけです。
そして、渡す側、渡される側、いま社会により必要な姿勢は、渡される側の「確かに受け取りました」という姿勢ではないかと思う、今日この頃です。
2017.04.22 22:15
- カテゴリ :ものの見方・考え方