学び方見直し対話で知識理解 中教審部会、指導要領改訂案了承(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H8W_W6A820C1CR8000/
教育課程企画特別部会で様々に検討された次期学習指導要領について、昨日(8月26日)の教育課程部会で話し合われ、タイトルの通り、改訂案として了承されました。
この後、初等中等分科会や中教審での報告、そしてパブリックコメントを得て、中教審答申としてまとめられ、今年度中(2017年3月末まで)の小中学習指導要領の告示となります(高校は2018年度)。
日本の教育が大きく変わるときです。そして個人的には、最後のチャンスと思っています。
これまでの指導要領改革にも、関係者は情熱を燃やされたのでしょうが、現在の日本の社会を考えると、いままで以上の叡智を結集しないと、2030年代以降の社会を創る当事者への「いま」の教育課程を「よい」ものに作り上げられませんので。。。
記事を少し補足します。
1)「何を学ぶか」だけではなく「どのように学ぶか」とありますが、この2者を包含する上位の概念として「何ができるようになるか」いわゆる「資質・能力」を具体化・明確化して指導することが目指されます。
これからは常に(子どもが)「何ができるようになるか」を考え続ける姿勢が、教育に携わるすべての人間に求められます。
2)カリキュラム・マネジメントは、「時間割を柔軟に組み立てる(結果として適切な授業時間数を確保する)」という意味合いの上位概念として、学校目標(どのような人間に育て上げたいか)とカリキュラムを連動させるといった、学校経営上の視点が不可欠です。部会では、「「明るくて元気な子」といった、いまの(昔ながらの、そして単純抽象的すぎる)学校目標でいいのか検証する努力を」といった意見も複数の委員からでました。
※「明るくて元気な子」が悪い、ということではなく、現代の多様かつ複雑な社会を生きるために設定する学校目標として、よりよくすることを常に考えよう、という文脈です。
正直、変革の当事者になる学校の先生は、とても大変になると思います。。。
私を含む、先生以外の人たちは、そんな先生たちに敬意を表し、未来の社会を「よい」ものに創る人間に成長させてもらうために、〝先生しかできないこと”以外の教育は、家庭にそして地域に引き受けていく姿勢が大切になるとも思います。
2016.08.27 09:32
- カテゴリ :教育のこと