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2016.08.27 09:32

学び方見直し対話で知識理解 中教審部会、指導要領改訂案了承(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H8W_W6A820C1CR8000/


教育課程企画特別部会で様々に検討された次期学習指導要領について、昨日(8月26日)の教育課程部会で話し合われ、タイトルの通り、改訂案として了承されました。
この後、初等中等分科会や中教審での報告、そしてパブリックコメントを得て、中教審答申としてまとめられ、今年度中(2017年3月末まで)の小中学習指導要領の告示となります(高校は2018年度)。

日本の教育が大きく変わるときです。そして個人的には、最後のチャンスと思っています。
これまでの指導要領改革にも、関係者は情熱を燃やされたのでしょうが、現在の日本の社会を考えると、いままで以上の叡智を結集しないと、2030年代以降の社会を創る当事者への「いま」の教育課程を「よい」ものに作り上げられませんので。。。

記事を少し補足します。

1)「何を学ぶか」だけではなく「どのように学ぶか」とありますが、この2者を包含する上位の概念として「何ができるようになるか」いわゆる「資質・能力」を具体化・明確化して指導することが目指されます。
これからは常に(子どもが)「何ができるようになるか」を考え続ける姿勢が、教育に携わるすべての人間に求められます。

2)カリキュラム・マネジメントは、「時間割を柔軟に組み立てる(結果として適切な授業時間数を確保する)」という意味合いの上位概念として、学校目標(どのような人間に育て上げたいか)とカリキュラムを連動させるといった、学校経営上の視点が不可欠です。部会では、「「明るくて元気な子」といった、いまの(昔ながらの、そして単純抽象的すぎる)学校目標でいいのか検証する努力を」といった意見も複数の委員からでました。
※「明るくて元気な子」が悪い、ということではなく、現代の多様かつ複雑な社会を生きるために設定する学校目標として、よりよくすることを常に考えよう、という文脈です。


正直、変革の当事者になる学校の先生は、とても大変になると思います。。。
私を含む、先生以外の人たちは、そんな先生たちに敬意を表し、未来の社会を「よい」ものに創る人間に成長させてもらうために、〝先生しかできないこと”以外の教育は、家庭にそして地域に引き受けていく姿勢が大切になるとも思います。

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2016.08.25 22:40

ブログ「「知識重視か思考力重視か」の二項対立にはキッパリ終止符を!」に、ウェブアナリストの衣袋宏美さんから意見を頂戴しました。

==(以下引用)==
そうそう、多分教育以外で多くの場合そうなんだよね。まあ二項対立にして選挙して勝敗を決するするみたいなことが、他の場面にも浸透しすぎなんだよなあ。。。何ごとも複合的な視点から総合的にみないといけないのにね。
==(引用終了)==

私も同じような問題意識を抱いています。


二項対立の当事者になるとき、自らの主張する事柄と対立構造にある事柄の「存在」すら否定するような考え・感情がある気がします。
自ら大切にする考え方や価値観を形成するの「だからこそ」、自らとは異なる考え方や価値観の「存在」を認め、なんでそういう風に考えるんだろう?と思うことで、より自らの信念の懐が大きくなり、そして強固になることもあると思うんですけどね。
本来的には。。。

事象も概念も、あらゆる存在するものには意味があると思うことから思考をスタートすると、視野が広くなり、問題解決できるような人間になれると思います。

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2016.08.16 23:00

※次期学習指導要領に向けた資料一式はこちらからご覧いただけます。

次期学習指導要領に向けたこれまでの審議まとめ(素案)の12ページには、このような文章があります。

==(以下、引用)==
○現行の学習指導要領で、各教科等を貫く改善の視点として言語活動の充実を掲げた点などに議論の成果の一端が盛り込まれ、教科等の枠を越えた具体的な展開を求めたことによって、一定の成果は得られつつある。しかしながら、「生きる力」とは何かを資質・能力として具体化し、教育目標や教育内容として明示したり、資質・能力を育むために必要な指導の在り方や、教科等間のつながりを示したりするまでには至っていない。

○したがって、現行の学習指導要領は、全体として、各教科等においてそれぞれ教えるべき内容に関する記述を中心とし、知識や技能の内容に沿って教科等ごとに体系化したものとなっている。このことが、各教科等で縦割りになりがちな状況の改善を妨げるとともに、学力についての認識が、何かを知っていることにとどまりがちであり、知っていることを活用して「何ができるようになるか」にまで発展しないことの背景にもあるのではないかと懸念される。こうした体系の中では、改訂を重ねるごとに、各教科等において教えるべき内容のみが見直され、その独自性が増していくこととなる。
==(引用終了)==

この文章からわかることがあります。

・「資質・能力」(=何ができるようになるか)の明確化
・教科等間のつながりの明示(→カリキュラム・マネジメント)

これからの学習指導要領は、「各教科で学習すべき内容」を記載するだけではなくなる方向性がはっきりと示されています。

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2016.08.07 18:26

※次期学習指導要領に向けた資料一式はこちらからご覧いただけます。

「学びの地図」の記事にFacebook「いいね」が100を越えまして。。。
わかる範囲で分析すると、公教育の教師の皆さんが、「学びの地図」という表現に、私が思っていた以上に興味・関心をそそられているよでうです。

「学びの地図」について、次期学習指導要領にむけた審議のまとめ(素案)のポイントでは2箇所の言及があります。
先日書いた「学びの地図」の記事以外の箇所では、下記のような記載があります。

==(以下引用)==
学習指導要領が、学校教育を通じて子供たちが身に付けるべき資質・能力や学ぶべき内容、学び方の見通しを示す「学びの地図」としてふさわしいものになるよう、全ての教科等について、それらを学ぶことで身に付く資質・能力を明確化し、幼児教育から高等学校教育までを見通しながら、教育目標や教育内容として盛り込む。
==(引用終了)==

上記引用文でもわかるとおり、「学びの地図」を作る上で、「子どもにどんな力をつけてほしいか」という「資質・能力」を明確にするのはとても大切になります。
一般の方には馴染みが薄いかもしれませんが、高大接続改革、学習指導要領の改訂の論議で、絶えず焦点があてられているのは「資質・能力」なのです。

「資質・能力」については、平成26年3月31日の
育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会― 論点整理―にてまとめられています。
すべてはこの論点整理を原点にして、議論が進められています。


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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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