Z会ブログトップへ

2011.06.25 23:20

本日、読売オンラインに、千葉市長熊谷さんのツイッター利用についての記事が掲載されました。

千葉市長、ツイッター「やり過ぎ」…市議が苦言


この記事に、千葉大学教授で、若者のメディアリテラシーの啓蒙に奮闘している藤川大祐氏がツイート。

読売新聞の「千葉市長、ツイッター「やり過ぎ」…市議が苦言」という記事 http://bit.ly/kVDpR8 が偏向している件について、読売新聞のサイトから意見を送っておきました。おかしいと考えられることは、まず相手に伝えなければいけないと考えます。

皆さんは記事の中身で語られたこと、そして、藤川教授の意見について、どのように思われるでしょうか?


まず、新聞の在り方について。
メディア論は素人なので細かくはわからないのですが、新聞には「事実を淡々と伝えること」だけではなく、新聞全体から醸し出す主義主張がなければいけない、というのが一般的なようですね。
だからといって、事実を受け止めて、自らの都合のいいように言葉を使い、事実を取り巻く関係知識に理解が乏しい読者を誘導することはやってはいけないわけで…
今回の記事、藤川教授からすると、この意味で「偏向している」と感じたのだと思います。

今回の記事は、タイトル、および「不特定多数から寄せられる意見を所管部署に伝え、対応を指示するケースもあり、市役所内部でも疑問視する声がある。」という締めくくりからも、「市長が(非常時に)ツイッターをやるのは好ましくないことだ」という意見が滲み出てきています。
見出しと締めで紹介されていることは事実ではありますが、その事実の使い場所として「見出し」と「締め」を使ったことで、(新聞のもつ主張的意義を超えて)「偏向している」と言われても仕方ないように思えます。

否定的な意見だけではなく、肯定的な意見も掲載したうえで、自らの主張をやんわりと醸し出す…
それが新聞の果たすべき役割ではないでしょうか。



そして、本題は「市長がツイッターやることの是非」


正直、「市長がツイッターをやっている」という事実だけでは、是とも非とも言えませんよね。
市政へのケアを放擲しツイッターにかまけるようであればそれは明らかに非ですが、ツイッターを利用して市民の声を聴くのは素晴らしい行為なわけで。

ただ、自分の経験からの意見ですが…
困ったことに、ツイッター反対派は、「ツイッターをやっている」という事実だけで脊髄反射的に反対しがちなんです。ツイッターに限らず、Webメディアに自ら表現することには、揚げ足をとれるところ満載ですからね。
例をあげると…

「そんなこと書いている暇があったら黙々と仕事すべき」
「何か変なこと書いたらどうするんだ、どう責任とるんだ」
「ツイッターなんて一部の人しかわからないツールを使ってはいけない」

などなど…
そして、今回の新聞記事で「苦言」とされたことも、(非常時、という要素は加わるものの)ツイッターをやっている事実があれば、まず出てくる反論の域を出ないと感じます。
だから、熊谷市長が、指摘された時(震災時)に、どのようにツイッターを使っていたか、が大事なのであって、この記事に書かれた内容だけでは是か非か、わかりません。冷静にみると。
#だから「苦言」とするのはやはり偏向的表現と感じますね。


では、熊谷市長はどうだったか。
僕は熊谷市長のツイッターを震災前からフォローしていますが、非常に市民目線…というか、人間として感じる「心」に従った発言をされており、「この方が市長だったら、市では良い(子どもたちへの)教育ができるのになあ」と感じたこと、しばしばあります。
正確には覚えていないのですが、“「小学校の運動会の練習がうるさいからなんとかしてくれ」という声が市民から教育委員会に届いた。あの、運動会とは、学校とは、そういうものですから。”といったツイートがあったときに、その堂々とした姿勢に共感したものです(確か、教育委員会から「どうしましょうか?」と聞かれ「そんな意見に振り回されなくてもよい」と答えた、的ツイートもあったと思います)。

震災時のツイートを、震災時にいくつか拝見しました。
こちらにも、一生懸命市民に語っている彼の姿が映し出されていました。

だから僕は、熊谷市長がツイッターを使うことについては、(そりゃ、たまに「ツイッターの発言に振り回された」ことがあるでしょうけど)市政への影響がプラスに作用することの方が圧倒的に多いと感じているんです。


同じく、市長の立場でツイッターをやられている、佐賀県武雄市の樋渡市長
彼もかなり、ツイッターに時間をさいています。
こちらについても賛否両論はあるでしょうが、こちらは千葉市以上に、プラスに作用していると思います。

このツイッターが、どれだけ武雄市の知名度、そして観光客の増加に貢献しているか、測り知れませんから…


どんな行動をとっても、プラス、マイナス、両方の作用があります。自分一人で完結する行動ではない限り。
社会の中で生きるってそういうことでしょう?

そんな中、マイナス部分だけ述べて批判する、その批判を気にするが余り行動しないという選択肢をとりがちになる…
こんなことに満ち溢れる社会は、成長しませんよね。

市長のツイッター利用の本記事と、この記事への藤川教授の反論は、「社会の中で行動する」ことについて考えるタネを与えてくれています。

ソーシャルブックマーク:

2011.06.24 17:10

もうどういう順序でつながったか忘れちゃいましたが(笑)、ツイッターでつながって、社会の未来のために、「教育」という領域で奮闘している5名がいます(注:5名しかいない、というわけではありませんからね、念のため。笑)。

藤川大祐教授(千葉大学)
情報リテラシーの教育や、企業と学生を「つなぐ」活動において、日本で最も頑張られている方の一人です。

池田修教授(京都橘大学)
「明日の教室」を主宰し、学級経営について真剣に考えられている方です。

西川純教授(上越教育大学)
『学び合い』の提唱者。教育の思想の中ではイノベーション的ですね。

坂内智之先生(福島県赤木小学校教諭)
『学び合い』の実践として第一人者。

森達也社長(教育同人社)
リアル熟議を開催するなど、教育について様々な企画を実行されている方。

この1年で、全員の方にお目にかかる僥倖に恵まれましたが、この5名、全員、「つながって」いるんですよね。
出会いはすべて別々、にも関わらず。(まさか二人がつながっているとは思いませんでしたよ~という方も)


教育を変えていくには、同志が必要だと思っています。
ツイッターでは、同志(と勝手に思っています。笑)を見える化し、つないでくれます。
住んでいる地域もバラバラな人間同志を。


ソーシャルブックマーク:

プロフィール

プロフィール画像
寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
※スパムのためコメント欄は閉じました(すいません)。

カレンダー

<<   2017年05月   >>
  01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

月別アーカイブ