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2014.03.02 23:18

教育を語るならトレードオフを見よう! 経験学習vs系統学習
(↑他サイトにリンクします)

これはとても分かりやすい記事で、教育を考える上で、是非多くの方に見てほしいと思いました。

教育を捉える際に、必ず弁えておかなければいけない視点は
「教育機会は有限だからトレードオフでしか議論できない」
ってことなんですよね。
教育にかける、費用も、時間も、ないよりあった方がいいし、ある、という前提であれば、「あなたの仰る教育論(手法)は有効ですよ」と同意できるものがほとんどです。
ただ、「限られた条件の中で有効か?」と考えると、意見が分かれて当然ですし、そこで持論に固執する人の意見は、「教育機会は有限だから」という視点がすっぽり抜け落ちていることが多いですね。。。


上記ブログ、長いので、要点だけかいつまんで。


「この世界に、大事でないものなんて1つもありません。学んで損するものなんて、1つもない。
でも、選ばないといけない。義務教育で扱える内容は、有限だからです。そこで、トレードオフを意識して比較検討することが必要になるのです。」
(「 」内、引用)

学んで損するものなんて1つもない!!!!!!!(強調)


「①子どもの可能性は無限だから、
②いつどこで何が役に立つかわからない。
③だから、子供の内から色々なことを義務教育で学ぶ必要がある。
④子どもの未来を狭めないようにしよう。
非常によく見る詭弁です。」


こういう言い回しをすること自体はしょうがないと思うんですが、繰り返したり、強調したり、自分の論を取り下げないための弁として使うのは、教育論を交わす時に、ナンセンス、ですね。


「歴史的に見て、「経験学習と系統学習」は、どちらが良いか常に揺れながらバランスをとってきた」

見る、聞く、話す、を重視する学習は「経験学習」と呼ばれ、こちらを重視する主義を経験主義といいます。「子どもを育む」ことに力点があてられた主義です。
一方、読む、書く、計算する、を重視する学習は「系統学習」と呼ばれ、こちらを重視する主義を系統主義といいます。「子どもに教える」ことに力点があてられた主義です。

これ、どっちがいい、ってこと、ないんですよね。
どっちかに過度に振れた場合、逆向きに動く力が働いて、逆の方向に動き出す、という流れは、戦後の学習指導要領でも一貫して見られる動きでもあります。


結局、その時代に応じて、かつ、未来を、できる限り先読みして、今できる「最善」は何か?を求めていくしかないんです。
そして、「最善」は、制度、運用、仕組み、そして個々人レベルで出来ること、などでいろいろ変わりますから、立場に応じて論を交わしていかないと不毛になるだけです(そして、教育論争は不毛になることが多々あります。。。)。



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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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